座敷の障子の穴を
一直線の光の束が
私の鏡台に反射した
春は七色
遥か遠くの彩光
この雪花のグレーゾーンの光の視界に
出会いを意識した
弾けんばかりのあの日の庭
陽の緩みはパレットの色合を
春へ春へと重ねて行き
私の瞼に
四季を起こしに来る
春は萌黄の蕗の薹
夏は母の微笑のような向日葵
秋は虫の音も失せてしまった夜長
読みかけの本には挟めて有った
紅葉が篝火を点している
冬はスリープスリープ
大地は無彩色に眠って行く
今夜は否に
凍えが厳しい
淋しくて虚しくて。。。。。
雪窓の障子に映えた
雪見酒
あの日の夫はちびりちびり
無言の中で
酒を酌み交わしている(*^_^*)