金魚cafe

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極北ラプソディ

2013-02-13 21:59:34 | 読んだ本
極北クレイマーのその後であり、ジェネラルルージュの凱旋のその後が書かれたものではないかと思いました。

経営破たんした極北市民病院を再生するためにやってきた世良、スリジエセンター1991で日本の医療に幻滅し海外に飛び出していきそのご傾いた病院の再生請負人となり極北市民病院の院長に。

彼のすることはまず病院の人数を減らす。(人件費削減)そのため救急患者は受け入れず、極北救命救急センターにすべてまかせ通院患者だけを受け入れる。

病院のベッド数を減らし訪問看護に力を入れる、投薬を減らし、健康に関する意識を患者さんに持ってもらう、お金はきっちり払わなければ診察しない。

そのため今まで通院してきた患者さんたちからは非難ごうごう。

まあよそから見れば黒字が見込めなければ無駄を省くしかないのでやり方は間違っていないとは思います。

これが市民病院だからややこしいのであって、民間で経営する病院ならこれで立ち直っていくはずなのですが、それに群がる魑魅魍魎が邪魔をするのです。

お医者さんは人数が足りず疲弊しているのに患者さんを多く診ないと採算がとれない医療ってなんなんでしょう。

自分で気を付けていれば病気が予防できてホントに治療が必要な人が充分な治療が受けられるはずなのですが。

反対に東城大から極北救命救急センターに赴任した速水はどんな患者も受け入れています。

それでもちゃんと採算が取れるシステムがあるからこそなのですが、現実こういうふうにできないものでしょうか。

お互い正反対のようで目標は同じである世良と速水。

どちらも困難な道を選んだようです。