昨日の夜6時頃玄関のチャイムが鳴った。
玄関を開けてみると近所の女の子とお母さんが立っていた。
その子は少し怯えていた。
『 クラッカーを作ったので、ひびきくんにあげます。 』
『 ひっくん出ておいで! 』
息子を呼んだはずが家族全員出てきた。
息子は喜んでいた。
それは手作りクラッカーをもらった為だけでは無かったのだ。
この親子が救いの神に思えたのだろう。
遡ること5分。
飯綱から帰宅した後、息子はピアノの練習に励んでいた。
左手の16分休符+16分音符×7+8分音符スタッカートが転ぶ。
『 指を丸めて弾きなさい! 』
『 腕で鍵盤を押すな!! 』
『 手首で鍵盤を押すな!!! 』
『 出来ないよ~ 』
『 出来るか出来ないかじゃ無い! や る か や ら な い か だ ! ! ! 』
と窓全開を忘れ、熱の入った指導をしていた。
『 あのお母さん、今の怒鳴り声聞かれてしまいました? 』
『 いえ、あの ・ ・ ・ 』
しっかりと聞かれていたな。
だから怯えていたのか
これからは小声で怒鳴ろう。