初夏が一番好き

初夏がいちばん好きだから、
ショカ。
幼いころから植物好き。
ずっといっしょに
暮らしています。

フジ     カットウの森     千葉県市川市の深い森

2022-01-26 00:01:18 | 千葉県市川市の深い森

 

甘い大気の深い森。

イノチ育む森。

そして、

カットウの森。

 

 

真冬ならではのハダカ樹。

葛藤は森縁の日照環境でないと観られないかな。

 

(藤)マメ科フジ属。

日本固有種。本州以南の低山地等に分布。

蔓は右巻き。左巻きは山藤。近畿以西に分布。

花期、4~6月ころ。 食用になる。

藤色の語源。就眠運動。

10m以上になる。幹は直径3mに達する。

名の由来、風に吹かれて、吹き散る、が訛った説。

藤は蔓性木本の意。

葛藤の語源は、クズ(葛、マメ科クズ属)と絡み合ってどうにもならない様子。

 

 

アーカイブ。

4月下旬。

 

 


イロハモミジ     はるかぜ待つ、翼       千葉県市川市の深い森    

2022-01-24 00:01:36 | 千葉県市川市の深い森

 

甘い大気の深い森。

イノチ育む森。

 

おおかぜ来なくて、

飛ばなかった、翼。

はるかぜ待つ、翼。

 

 

 

 

(いろは紅葉)ムクロジ科カエデ属。

イロハカエデ(いろは楓)とも。

原産・分布、日本(北海道南部以西)、東アジア。

花期、4~5月。花径5~6mm。風媒花。

翼果1.5cmくらい。夏から秋に熟し、飛ぶ。

樹高 15mにも。

紅葉の代表種。

名の由来、葉の裂片を「イロハニホヘト」と数えたことから。

楓楓・フウ(フウ科フウ属)は、風にゆれて葉や種を飛ばすようすから、木に風。

ムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属の総称であるカエデに楓をあてるが、

似た葉を混同し誤ったのが現在も使われている。

 

 

 

アーカイブ。

3月下旬。

 

 

両性花に翼果ができ始めている。

 

 

4月初め。

両性花に翼果ができ始めている。

 

 

 

4月下旬。風のカタチ。

 

 

 

11月中旬。

 

 

11月下旬。

 

 

12月上旬。

 

 

森の盆栽。

 


ソシンロウバイ    真冬の、精霊のドレス    千葉県市川市の深い森

2022-01-22 00:01:27 | 千葉県市川市の深い森

 

真冬の、

精霊のドレス。

甘くうつくしいかおり。

どこかせつなくなつかしい。

 

 

 

(素心蝋梅)ロウバイ科ロウバイ属。

中国原産。江戸時代に渡来。

花期は1~2月。花径2~2.5cm。

名の由来、蝋細工のようで、梅の香りに似た花で。

素芯は、花弁から花芯まで同じ色の意。

 

 

アーカイブ。

1月初め。

 

 

 

1月下旬。

 

 

 

3月初め。

 

 

仲間。アーカイブ。

ロウバイ

 

 

 

(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)ロウバイ科ロウバイ属。

中国原産、17世紀頃に渡来。

ロウバイの基本種。

花期、12~2月。花径、2cmくらい。甘い香り。

 


エゴノキ    2度目のラブレター    千葉県市川市の深い森

2022-01-20 00:01:35 | 千葉県市川市の深い森

 

遠い日の、寺の境内。

2度目のラブレター。

エゴノキの記憶。

 

元気でしょうか。

 

葉痕(ようこん)に二つ形成される、

複芽(ふくが)と呼ばれる冬芽(とうが)。

大小のカタチは特有で同定の手がかりに。

 

 

(野茉莉)エゴノキ科エゴノキ属。

別名、万葉集、歌舞伎にも登場する、チサノキ(萵苣木)。

日本原産。全国の雑木林に生育。

花期、5~6月ころ。花径、2cmくらい。芳香。

果実、2cmくらい。

樹高、10mくらいに。

名の由来、果実の味がえぐい、から。

昔は果実を石鹸のように洗濯などに用いた。

子供のころ、セッケンの実と呼んでいた。

甘酸っぱい思い出の樹。

別名チサノキは、果実の実ったようすをチナリ(乳成り)と表現され、

それが訛った説。

 

 

アーカイブ。

5月上旬。

 

 

 

 

5月下旬。

 

 

6月上旬。

エゴノネコアシフシ。

エゴノネコアシアブラムシが寄生して出来た虫こぶ。

 

 

 

6月下旬。

 

7月上旬。

 

 

7月下旬。

 

9月初め。

 

9月中旬。

 

 

 

10月下旬。

 

 

 

 


ヨシ    雪の風     千葉県市川市の深い森

2022-01-18 00:01:07 | 千葉県市川市の深い森

 

 

広大な湿地の草の海を、

ふるさとのようすをしらせるようになでていく、

雪の風に乗って渡るよう。

 

 

(葦芦、蘆、葭)イネ科ヨシ属。多年草。

平安時代まではアシの呼称が一般的で、

以降、悪しを連想する名から変更された説。

しかし、信憑性は薄い、と。

浅い水辺に生えるアサが訛ってアシの説も。

世界中の温帯から熱帯の湿地帯に分布。

花期、8~9月。 草丈、6mくらいに。

芦原(あしはら)は、自然の浄化作用の重要な場所、

野生動物と環境保護に重要な植物群落。

材としての利用は、葦簀(よしず)や茅葺屋根材としても。

「人間は考える葦(あし)である」 17世紀、フランス人パスカル。

大自然のなかではヒトは弱者、しかし考えることができる強者でもある。

というような解釈でしょうか。

古より世界中でヒトとの深い関わり。

 

 

アーカイブ。

1月初め。

ヨシの群生から一段上がった湿地に、

水に浸かったら生きられないオギ。

うつくしい色のハーモニー。

 

 

1月中旬。

 

 

1月下旬。

 

 

6月中旬。

東京江東区恩賜の森、恒例の芦刈。

 

10月初め。

 

 

11月上旬。

 

 

12月中旬。

 

 

ショカ ヒト科ミンハナホシノヒトミ属。

 

 

仲間。アーカイブ。

オギ

 

(荻) イネ科ススキ属。多年草。

原産地、日本(全国)、東アジアに分布。

花期、9~10月。草丈、3mくらいに。

ススキ(1~2mくらい)より大きく、根の性質から、

株立ち(1本の茎の根元から茎が複数立ち上がる)しない。

芒(のぎ)の色合いが白い。

低湿地環境に群生。

茅葺屋根の材料に。荻野・荻原等の地名や名字に。

名の由来、風になびく様子が霊魂を招くようだと、おぐ(招)が訛った説。