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VOICE of TSUCKY

ラブラドールのいる風景
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つん仕込みに思いを込めて

2017-02-21 | 月世界
ここ数年、深夜の味噌作りが恒例となっていた。
まふママから教わって始めた味噌作り。
2月20日くらいに作ることにしていたつん仕込み味噌は、
味噌作り監督の突然の移籍により、昨年は作ることができなかった。

毎度、深夜に独りで作っていたけれど、
つんちゃがそばにいるだけでどれほどモチベーションがあがったことか。
つんちゃのための手作りごはんの隠し味として重宝した味噌は、
身体に良いだけでなく、美味しかった。

昨年の秋頃、会社の同僚に不意に、
「お味噌はまだ作っているの?」と聞かれた。
一昨年、味噌を作っていることを話した流れで
味見してもらう程度に差し上げたことがあった。
それが思いのほか好評価を得て、
リクエストがきたのだ。

受け取った直後だから、気を遣って
美味しかったと言ってくれるのだろう、
という程度に感想を受け止めていた。
でも時間を置いて、特に話題を出したワケでもなく、
相手からリクエストしてくれたということは、
美味しさは「手前味噌」ではなかったんだと感じられた。

そんな嬉しい声に後押しされて、
今年は作ることにした。
つんちゃがそう仕向けてくれたのかな、と解釈した。
味噌作り監督は、今も月世界から見てくれているのかな。

問題は味噌作りの主役とも言うべき「なべ丸」だった。
一昨年から調子が悪そうだったので、
点検と修理をしてもらうつもりだったが、
電話が繋がらない。
なべ丸の出身はイタリアのボローニャで、
ラゴスティーナの"血統"なのだが、
日本での販売はティファールと同じセブ ジャパンが、
2006年から行っているらしい。
以前、一度メンテナンスしたのだが
電話番号が違うのか、何度かけてもダメで、
「もういいや」、になってしまった。

そこで新しく買い換えることにした。
(なべ丸にだって修理先を見つけるけどね。)
2代目は日本生まれ。
なべ吉です。よろしく。


味噌の表面を覆う為の手漉の和紙と木樽、
煮上がった大豆をあっという間にすり潰してくれるバーミックス。
道具は揃った。


今年は麹と塩が予めブレンドされたものを購入した。


前日から水に浸しておいた大豆を一度下茹でして灰汁を取る。


そしてなべ吉の出番。
蒸気が出てから僅か5分。
柔らかくなった大豆をバーミックスでペースト状に。



深夜、バーミックスは家中に響き渡る。
つんちゃが寝ているので起きてこないかな、と心配したものだったが、
つんちゃは音には寛容だった。
うちに来たばかりの最初から、掃除機でも、
ナイトウォークで公園にいる時には
学生達の派手な打ち上げ花火の連続発射にも動じなかったし、
ワタシが恐怖に慄いた雷の鳴り響く中でも、
へーっちゃらで野球場に留まっていた。
だから、近所迷惑なこの作業もつんちゃには全然不快ではなかったようだ。


あとは麹と塩を混ぜ込むだけ。


仕上げに濃度の高い塩水を付けてカビを防ぐ。


和紙を敷いて空気を遮断。


中蓋を置いて、


重石代わりに500mlのペットボトルを2本。
つんジロー: つんちゃの代わりに監督してるよ。


今までは2月の寒い日に仕込む「つん仕込み」だった。
今年から、魂が入った「つん魂仕込み」!
なんか味まで昇格してそうだ。




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つっきーの木