一瞬の車窓

海沿いを走る電車で通勤している。
混雑する電車から見る風景で楽しみにしていた場所があった。

河口付近の倉庫が立ち並ぶ一画で、
荷を運ぶための水路が縦横にめぐらされたところだ。
その１つに線路と並行して橋がかけられている。

水路と線路に挟まれた道を橋を渡って、
作業着を着た痩身の若い男性と老犬が
ゆっくりゆっくり歩いているのを
よく見かけた。

電車が通り過ぎる一瞬のことなので、
その場所が近づくと「今朝もいるかな？」と外を見やり、
目を凝らしていた。

春は柔らかな陽射しの中を、
夏は眩しい太陽の下を、
秋は琥珀色の光の中を、
冬はどんよりとしたグレーの空の下を、

作業着の男性は、老いた犬の歩度に合わせるようにのんびりと歩く。

その辺りに民家はなさそうなので、
倉庫会社で飼われている犬であろうか？
作業着の男性は職場で唯一の犬好きで、
毎朝の散歩や食事など世話をかって出ているのだろうか？
その老犬の生い立ちや現在の環境など、
あれこれ勝手に想像したりしていた。

老犬ゆえか、毎朝見かけるというわけではなかったが、
ＧＷが終わって、しばらくしても、
その男性と老犬は線路沿いの道に戻ってこなかった。
「今日は来るかな？」と願うように窓の外を見ても、
１人と１匹の姿はなかった。

そして・・・もう会えないんだな、、、
と思うより他なかった。
名前も知らない、遠くから見るだけの、
車窓の風景にいたワンコ。

今でも電車がそこを通る時、
ふっと、あの１人と１匹の面影が目に浮かぶ。
あれから３回目の春が過ぎて行く。

今朝、その同じ道を行く、
小太りの小学５～６年生の男の子と、
彼が持て余し気味の、
１～２歳くらいの飛び跳ねるように歩くゴールデンを見かけた・・・。

うつりにけりな

今朝、ゴン父さんがふと、つんを見て、
「あれ？つっきー、白くなったね。」と言った。
このごろ、シャンプーをして抜ける毛が、
白いなぁ・・・と感じていたばかりだった。

勝手にドッグランの同じ年頃の仲良しラブたちも、
ブラックやチョコは特に目立つ。
イエローはその点、色の変化があまり目立たないが、
そこは、さすがイエローラブを飼っているだけのことはある、
ゴン父さんだと感心した。
すると、野球場をところ狭しと飛び回っていたゴンちゃんが、
ツイとつんの横に舞い戻った。

ゴン父さんが、「あれ？ゴンの方が白いや」
・・・。
ゴンちゃん、今月、４月５日で５歳。
つんより、１つ年下である。
もともとつんより白っぽいラブなのだが。

花のいろは
うつりにけりな
いたづらに
わが身世にふる
ながめせし間に

土曜日に川の公園に行くと、桜の花びらが地面を染めていた。


つんも桜色に染まる。


つん：なんや、切ないなぁ・・・。


つん：北ちゃんはもともと白やから変わらへんな


土曜日の”つんちゃワン”

　メイン＝牛バラ（180g)
サイド＝野菜７種（かぼちゃ・大根・人参・えのき・ブロッコリー・チンゲン菜・かぶ）
　その他＝カッテージチーズ
　サプリ＝アースリスージＧ・カルシウム・L-カルニチン

ワンと人の集まる家

昨日の近（遠）足は天候不良のため、
中止の決断を下した午前８時前。
すると、雨は止み、夜までお天気は曇空のままだった。

なんだか気がおさまらないわんこ、ではなくその保護者たち。
ラブ家の「うちに来る？」のお声に、
「行く、行くぅ～～」と集まった。
ルフィー、つっきー、マフィン、バディ、
わんこお留守番で参加のマリンままとルッチー、チェリーまま。
（ラブ家到着順）

室内でラブラドール５頭の大運動会は見ごたえがある。
よくぞ招いてくれました、とラブ父さん・母さんに感謝。
この「ワン公密度」は、クリスマスの「バディ家襲撃」以来だ。

ごちそうあり、ラブ父さん（ギター）＆チェリーまま（ピアノ）の生演奏あり、
バディ家提供：「ベルナのしっぽ」DVD上映あり、
と盛りだくさんで、お天気への恨みを帳消しにした楽しい１日だった。

レモンぱぱの快気祝いは少し先になってしまったけれど、
次回の企画は、足を伸ばして”遠出”の遠足！でリベンジ！

テーブルには乗り切らないほどのごちそうが・・・。


バディ家御用達のアメリカ資本のホールセラー・ストアで調達の
アメリカサイズピザ。超特大！
日曜日はお店に入るのに駐車場が渋滞するくらいの盛況らしい。
バディぱぱとままは息の合った作戦で見事、GETしてきてくれた。


マフままは「マフィン」をいっぱい焼いてくれた。
さくら抹茶と塩キャラメルの２種類。


ラブ母さんは豚汁とお赤飯を用意してくれ、
パンを焼いてくれていた。
わんこ達にも、塩を使わないパンをいただいた。

マリンままとルッチーはお惣菜を持って来てくれ、
デザートにチェリーままはシュークリーム、
ルフィーままはあま～～いイチゴを持って来てくれていた。

あれ？？つっきー、手ぶら？？　すみませ～～ん。
いっぱいごちそうになった上に、
お土産もしっかりいただいてしまった。
マフぱぱのお知り合いの韓国の方の自家製キムチは、
さすがのお味（じゅるっ・・・）。

このごちそうを食いしん坊たち（ラブ５頭）と戦いながら食べるのは、
至難の技！



ここで、陣形をご紹介。
”車がかりの陣”で押し寄せて来るワン軍に対して、
”鶴翼の陣”の２本足軍は・・・
低いテーブルに配備；
１）ラブ父さん２）マフぱぱ３）マリンまま４）ルッチー。
解説＝１＆２：男性の腕力を期待。３＆４：素早い反応を期待。

高いテーブルに配備：
ラブ母さん・マフまま・チェリーまま・ルフィーまま・バディーまま・つくっち
解説＝安全地帯確保組

ウッドデッキテラス席に配備：
バディぱぱ
解説＝非戦闘員（但し、寒さに耐えうる者）

バディ：あれ？ぱぱ、看護兵ってか？？
智将・バディぱぱ：バディ、戦には策というものが肝要なのじゃ。闘わずして勝つ！

迷子と雷

昨日、マフままのブログ”マフと歩けば”
「迷子の迷子のワンコちゃん」を読んだばかりだった。
今朝、公園に行くと、
周りの電柱に、貼り紙がしてあった。
わんこ飼いは、公園付近の貼り紙は、
迷い犬の捜索願いであることが多いのをよく知っている。
それを読んでみると・・・、やっぱり。

”そのわんこ”は
先月２８日の大きな雷があった日、
驚いてどこかへ行ってしまったそうだ。

名前は「かんた」君。１３歳。
家族の方がどれほど心配し、必死で探しているかが、
その貼り紙のよく目立つ赤いガムテープが物語っていた。

雷が苦手な犬は多い。
全米で去年ベストセラーになった
「世界一おバカな犬・マーリー」という本の「マーリー」も
雷が鳴ると気がふれたように暴れると書いてあった。

そして、ロシア語通訳でエッセイストの故・米原万里さんの愛犬ゲンもその１人（犬）だ。
雷に怯え、狂ったように家を飛び出し行方不明となった。
そのゲンを探す様子が著書の中に描かれている。

犬探偵なるものが登場するのだ。
迷子になった犬を探す、という怪しげな人が現れ、
結局、詐欺だとわかるのだが、
そんなのにひっかかってしまうくらい、
飼い主としては「必死の思い」なのだ。

犬を思い、迷子のわんこを保護してくれた人に、
「家出」をされた飼い主は、
どれほど感謝するか・・・。

はやく、「かんた」君が家族の元に帰れますように

つん、どこにも行かないでね


つん：んん～～～、ごはん次第、やな



本日の”つんちゃワン”
　メイン＝鶏手羽中（264g)
　サイド＝野菜７種（大根・かぼちゃ・人参・セロリ・じゃがいも・えのき・ブロコリー）
　スープ＝スキムミルク
　その他＝パセリ・納豆
　サプリ＝アースリスージＧ

１０年

「１０年ひと昔」というけれど、
わんこにとっては、「一生分」くらいの重みになる。
その、一生単位分の差を持つわん友の元気な様子を伺い知ると、
なんだか嬉しくなる。

朝のお散歩で時々会う「サブちゃん」は、
つんが幼犬時代からの顔見知りだ。
以前は毎朝会っていた。

朝はお父さんが連れている。
頭髪を短く刈り込んだお父さんは、
江戸っ子の職人さんといった感じの、チャキチャキっとした人で、
サブちゃんのことを、「サブじい」と呼ぶ。

ミックスの「サブじい」ことサブちゃんは、今年１６歳。
つんとちょうど１０年違うのだ。
コーギーの血が入っているのか、短めの足でサクサク歩く。

サブちゃんに会った翌日の夜、
「あらっ？つっきーちゃん？」と声をかけてくれたのが、
ミニチュアダックスの「ダック」ちゃんのお母さんだ。
こちらは夜散歩でよくお会いしていた。
最近、ご無沙汰のダックちゃんは、
「勝手にドッグラン」のトノちゃんと同じく、
ダックスフントの持病、腰痛であまり長い散歩はできないそうだ。
「でも、元気よ～」の言葉に安心した。

野球場に面したマンションにお住まいのダックままから、
「つっきーちゃんの声は聞こえているわよ～～」
のお言葉を頂いた・・・。
つんが、野球場でいかに「パオパオ」しているかの証し。

この日、ダックちゃんのお誕生日が７月８日と知った。
つんとは１日違い。
そう、「１０年と１日」違いなのだった。

元気なお友達ご長寿わんこにあやかりたいと、
つんの１０年後に思いをはせる。

サブ：おおっ　つんジャン


つん：ええ～～っと、サブ兄？


サブ：そうだよー、オイラだよー。おまえ、またもや太った


つん：サブ兄ぃ～久しぶりの挨拶にそれはないやん～。
　　　うち、乙女心、傷ついたわ・・・。