月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

可憐秋桜

2010年11月05日 20時40分34秒 | 仏々相念(住職日記)


息子みたいに・・・

八幡浜市にあるコスモス畑、帰りに寄ってみようって思いつつ帰りはすっかり日も落ちてしまいました。
何度も通る道の近くでありながら思い付きが悪く寄ったこともありませんでした。
うっすらと見える光景には沢山のコスモスが揺れているのが分かります。
段々畑の何段にもわたって沢山沢山・・・
これは明るい時に見たらきれいだったろうな~ってブツブツ。
又2,3日後に行くので今度は行く道に、と思っています。

ニコニコさんのライトに照らし出される花々・・・優しくて、温かくて、
それぞれがそれそれに、今生に命の花咲かせていただいたよ~って喜んでいるようです。
でも決して競い合うのではなくお互いに照らし合い「ありがとう」一つの色になっています。

お取り越しのご縁をいただきました。
1年に1度しか会わないご門徒さんもおられます。
でも、お取り越しがあるお陰で1度でも会えますもんね・・・本当にお陰さん。
「今日は、お寺さんが来なさるけん、まっとったんよ!お元気でしたか?」満面の笑みで迎えてくださいます。
「あなたと会うと息子と会っとるように思うんよ」って母親の微笑み・・・
「おばちゃん、御無沙汰ばっかりの愚息でごめんね・・・」
「そんなことありますかい!」

こんな私の向こうに関西に住まわれている息子さん家族のことを思われるのです。
元気にしているか?
ガンバってしているか?
こんな時代だから大変だろう・・・
しんどいか?
辛いか?
いろんなことを思って下さりながら見ていたに違いありません。

・・・あれこれと思い出をたどったら 
いつの日も一人ではなかったと 
今更ながら我儘な私に唇かんでいます・・・(山口百恵『秋桜』)

いつでも、どこでもあなたに支えられて生かさせていただいていたのですね・・・

・・・ありがとうの言葉をかみしめながら 生きてゆきます私なりに・・・(同上)

涙が出ます