月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

老体之道

2010年11月27日 18時45分48秒 | 仏々相念(住職日記)

朝から晩まで・・・

 

夕方、思いがけずにS講中の総代さんがお参り下さいました。

「近くまで来たので寄ったのよ」

「それこそ、ようお参りでした」

 

本堂にお参りしていただき、暫く2人で話したことです。

ボツボツ話される総代さんで、目の前のストーブの温もりも手伝って眠たくなって大変でした。

 

「83歳になる・・・」

「もうそんなになるんですね、出会った頃と全然変わられませんね!」

 

トラックの運転手さんでしたが、今も尚、現役で車の運転をなされるのです。

「もう、朝早くから晩遅くまで働いたで~・・・」

その生き方の手本はお父さんでした。

朝早くから大八車に荷を積み麓まで降り夜遅くに帰って来ていた。

「行きは下り坂だから楽なことやが、帰りは登りで大変だったろうと思う。子どもが多かったから働かんといけんかったんやろううな~・・・」

 

その背中をを見てお育て頂いたのでしょう・・・

「ワシもガンバって来たで~・・・」

 

まるで自分の歩んできた道を我親に話しているように話される。

「ガンバって来たんだね、おじさん!」

 

仏さまも、きっときっとおっしゃいます、

「偉かったね・・・」って。

嬉しいね、分かってくださるおはたらき・・・