月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

生死之境

2010年12月02日 22時37分23秒 | 仏々相念(住職日記)

今、生きていることの・・・

 

徳正寺お取り越しツアー2010、ファイナル。

今年も何とか廻り終え、「ホッ」としています。

今年も色々ありました・・・

 

昼までのご縁で終わったので、時間をいただき久しぶりに温泉に寄ってきました。

2時間かけてサウナに出たり入ったり、疲れもストレスも取れるようです。

夏には少しのトレーニングで気持ち良く汗を流すことができたのですが、寒くなるとなかなか・・・

でも、サウナって気持ちいいですね!久しぶりにダラダラ汗が流れました。

 

サウナの中にはテレビがあり、何気に見ていました。

「エビゾウ」がどうのこうの・・・そればかりのワイドショー。

チャンネルを換えることもできず・・・

が、しかし、番組後半の「今日は何の日」ってコーナーでは、砥部動物園の白クマピースのことが紹介されました。

今日は、ピースの誕生日なのだとか・・・

母親の育児放棄・・・画面には生まれ間なしのピースを咥え振り回している母親の姿が映されます。

「あの時、死んでいてもおかしくなかったのに・・・生死の境目。

あの光景を見ているから、今、生きていることの不思議さを感じるのです」

ピースをここまで育て上げた飼育員さんがおっしゃっていました。

サウナから出るに出れずに、苦しい思いをしながら食い入るように見ていました。

 

みんな、そうなのですね。

死を抱えながら生きているのに、今、生きていることが当然のように生きている。

当然の命なんてないのに・・・

そこに気付きながら大切に生きたいですね・・・

 

人を傷つけるような酒、やめようよ!

大切な命、大事にしようよ!