バタバタバタバタ・・・・・
がしっ・・・ビリ~
あ~、やってしまった~
ドアノブに白衣の袂をひっかけてしまって袖口が綻びてしまいました。
あ~あ、慌てて走るもんじゃないわね~・・・・・と反省しつつ、今夜は法衣の繕いものをしました。
ちょうど、ご院さんの色衣の綻びもみつけたところです。
ご院さんの色衣もよくみると何箇所か綻んでいました。
立ち座りのうちにあちらこちら綻ぶのでしょうね。
ご院さんに聞くと、
「その色衣は得度のときにつくっていただいたもの」なのだそうです。
25年前です。
「あの頃は今より痩せてたからね」というのも綻びの一因かもしれませんが
糸も弱くなっているのは時の経過の中で当然のことです。
ご縁の度々にご門徒さまがつくってくださった法衣を身につけさせていただき
お浄土のお荘厳のひとつにならせていただくのです。
大事に大事に繕いながら、
「大事に大事におつとめをさせていただかなくては」というご院さんの口癖を
法衣が語ってくれているような気がしました。