月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

繕いものの話

2010年12月05日 20時47分46秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

バタバタバタバタ・・・・・

がしっ・・・ビリ~

あ~、やってしまった~

ドアノブに白衣の袂をひっかけてしまって袖口が綻びてしまいました。

あ~あ、慌てて走るもんじゃないわね~・・・・・と反省しつつ、今夜は法衣の繕いものをしました。

ちょうど、ご院さんの色衣の綻びもみつけたところです。

ご院さんの色衣もよくみると何箇所か綻んでいました。

立ち座りのうちにあちらこちら綻ぶのでしょうね。

ご院さんに聞くと、

「その色衣は得度のときにつくっていただいたもの」なのだそうです。

25年前です。

「あの頃は今より痩せてたからね」というのも綻びの一因かもしれませんが

糸も弱くなっているのは時の経過の中で当然のことです。

ご縁の度々にご門徒さまがつくってくださった法衣を身につけさせていただき

お浄土のお荘厳のひとつにならせていただくのです。

大事に大事に繕いながら、

「大事に大事におつとめをさせていただかなくては」というご院さんの口癖を

法衣が語ってくれているような気がしました。

 


一期一会

2010年12月05日 19時28分41秒 | 仏々相念(住職日記)

あの時・・・

 

おじさん、何時だったっけ?

突然におばちゃんと一緒にお参りしていただいた事があったね。

そんなことを思いながらご縁をいただきました。

 

今までお参りしたことがなかった本堂・・・

自らの死が他人事でないことに気付き、一度くらいは・・・って思われたのです。

一緒にお参りして下さった奥さんは、自分のことのように喜んでおられました。

「主人が参ってくれた~」って!

 

おじさん、あの時本堂でひと時笑いながら座れてよかったね!

私も嬉しかったです・・・