ツルノリヒロの生活と推理

アーティスト、ツルノリヒロの気ままな発信基地。

左利き用バイオリン

2012-04-20 20:36:54 | 思いつくままに

このブログにコメントして下さっているJALさんが、バイオリンを始められたそうだ。

それに対して花さんから、チャップリンもバイオリンを弾いた、と言う情報がJALさんに伝わった。

自分の曲のレコーディングで、チャップリンがバイオリンを弾いた事は知っていたのだが、

もう少し詳しく調べてみようと、検索していたら、チャップリンがチェロを弾いている写真が出て来た。

バイオリンだけでなく、チェロも弾いたらしいのだが、なんとチェロを普通と逆に構えている。

チャップリンは左利きで、チェロもバイオリンも、特注の楽器を弾いていたらしい。

 

今は、左利きの方でも右利きの構えに、早くからならされて弾く方が多いので、普通の楽器で良いのだが、

そうでなく、利き腕を重視して演奏するには、

バイオリンもチェロも、ボディーの中は左右対称ではないため、

左利き用の楽器を使わなければならない。

バイオリンとか、チェロは、作られてからすぐ、よりは、何十年も時を経て、

初めてその楽器の持つ音が鳴るようになる。

だけど、左利き用のバイオリンを、最初から作ろうとして作られた楽器はものすごく少ないだろうから、

やはり特注して作ってもらう、と言う事になるのだろう。

そうなると、なかなかいい音は望めないのだろう、だから、左利きでも右利きに矯正され、

演奏する事になるのかもしれない。

 

そういえば昔、

スイスロマンド管弦楽団のバイオリンに、一人だけ左利き用で演奏している楽団員がいたが、

テレビで見ていて、一人だけみんなと逆に構えているのが目立って、とても不思議な気がした事がある。

 

 

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音楽のもつもの・・

2012-04-09 22:48:43 | 思いつくままに

僕の生まれ育った阿佐ヶ谷と言う町に、とても素敵な店がある。

最初に訪れてから、既に30年経つだろうか・・

但し、阿佐ヶ谷に行く機会が、ここ二十年ほど、多くないので、

悪いと3年に一回、良くて1年に一回ほどしか訪れる事が出来ていない。

そうなると、マスターは、訪れるたび僕の顔を見て、いぶかしげな表情を見せる。

その度に「ツルです」「ああ!つるちゃんかあ!」と言う会話が繰り返された。

 

何回前だろう・・

またもや2~3年、間をあけて、久しぶりに訪れた時だ・・

マスターが、僕の顔を見るなり、顔色を変えた。

何かまずい事でも前回やったか!

そんな事ではなかった・・

なんと、奥様が無くなられた、と言う・・

スタッフとしていつもお店にいて、素敵な笑顔の魅力溢れる女性が、奥様だと知ったのはいつだったろう・・

そして前回訪れた時、僕は自分のCDをお二人に差し上げたのだ。

 

奥様は、そのCDをとても気に入ってくれて、癌に冒され、入院しても、

ずっと最後まで、そのCDを聴いてくれていたそうだ。

そして・・・自分が死んだら、その葬儀で、ながして欲しいと言われたのだそうだ。

 

なんと表現したら良いのだろう・・

音楽家としては、冥利に尽きるのかもしれない・・

でも、とても悲しい。

音楽の意味とは何なのだろう。

 

気に入った!

と言ってくれることもなく、逝ってしまった彼女に対し、

僕は生きている限り、真摯に、音楽を作り続けて行く事でしか感謝を表せない。

 

 

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おいしい水

2012-01-20 23:06:05 | 思いつくままに

ワインが好きで、オープナーも色々持っている。

その中で、特に気に入っているのが、今は休刊となってしまった小学館から出ていたラピュタと言う雑誌の、

パイロットショップと言うか、お店で買ったものだ。

メイドインチャイナで、千円と安かったのだが、そのメタリックな色合いと、程よい重量感に惹かれた。

赤、黒、青と三種類あり、全部買って帰った。

使ってみても使い易い。

青は金ちゃんにあげて、赤と黒を使っていたのだが、黒が壊れた。

前々回の「二人のシェフと三人の音楽家」で、ワインを空けまくったせいである。

さらに今回の「二人のシェフと三人の音楽家」で、赤のスクリュー部分が少し曲がってしまった。

更なる数のワインを空けまくったせいである。

どこかで売っていないかと、時々ネットで捜すのだが、残念ながら見当たらない。

単に道具に過ぎないのだけれど、好きな道具を使う事で、楽しみが2倍にも3倍にもなるのは、いろんなところで思い当たるだろう。

ワインもその一つだと思っている。






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映画館と映像

2011-09-14 23:37:22 | 思いつくままに

生まれ育ったのは東京の阿佐ヶ谷と言う町だった。

高校時代は夏休みになると、午前中から自転車で、二駅離れた中野の「武蔵野推理」という名画座に、
だいたい11時頃から始まる、二本立てや、三本立ての映画を観に行った。

当時300円、三本見終わって、外に出ると夕方だった。

まだ「ぴあ」が出たか出ないかの頃で、「シティロード」と言う情報誌で、映画の情報を得ていた。

目的の映画よりも、同時上映の作品の方が、心に残ることがあり、それが多本立ての醍醐味でもあった。

「名探偵登場」

デビット・ニーブンやピーター・フォーク、ピーター・セラーズ、「ハリーポッター」シリーズでも活躍したマギー・スミス。
(名優アレック・ギネスは、この映画で僕は好きになったなあ)

とにかくそうそうたる俳優が出演していたから、行かねば!と観に行った。

オープニングのアニメーションが楽しかったし、今でもいくつものシーンを覚えている。

だけど、

同時上映されていた、ローレンス・オリビエとマイケル・ケインの「スルース(探偵)」を観て、
「名探偵登場」は霞んでしまった。

知的好奇心をくすぐる小道具の数々、サーの称号を持つ名優ローレンス・オリビエに、
対等に渡り合う、若きマイケル・ケイン、二人の演技での戦い。
結末の驚きは、高校生だった僕には感動で、しばらく席を立てなかった。

数年前、ローレンス・オリビエの役をマイケル・ケインが、マイケル・ケインの役を
ジュード・ロウが演じてリメイクされたが、これは観ていない。

 

名画座は、だいたい一週間のスパンで上映作品が変わってゆく。
夏休みには、好きな作品は週に二度も三度も観に行った。

「ペーパームーン」「ダウンタウン物語」「赤い靴」「パリのアメリカ人」・・・

時には一日に二回見た作品もある。

二本立てだと一本別な映画を挟んで・・・ 三本立てだと・・・

 

 

 

 

 

 

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韓国公演2010_5月 その7

2010-05-09 10:26:42 | 思いつくままに
ブログを見てくれた友人から、「どうやって食べるの」と訊かれた料理を、連続写真で。

ブロックの骨付き肉を火にかけ → だんだん煮えてくる → はさみで切り、骨から外して食べる

柔らかくておいしかった、骨にこびりついている部分がまたうまいのだ。
ビールの進む料理。
ただし、生ビールをおいている店は韓国にはあまりないから、瓶ビール。
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韓国公演2010_5月 その6

2010-05-09 10:23:10 | 思いつくままに
韓国公演からは帰ってきてしまったけれど、写真の整理をしながら、アップしてゆこうと思う。
まずは着いてすぐ、町中で見たストッキングを売る屋台。
日本にはない風景だなあ・・・
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ベルギー

2006-09-09 02:06:54 | 思いつくままに
ベルギーに惹かれる。
詳しくもないし、地名も幾つかしか知らない。
ニューヨークやパリのように、名称から風景を思い浮かべることも、ブリュッセルではそうはいかない。
けれど、幼いときに好きだったマグリット、20才頃から好きになったアンソールやデルボー、そして数年前、ベルギー5人展で知り、一発でやられてしまったレオン・スピリアールト、子供の頃からずっと聴いてきた、バイオリニストの、アルトゥール・グルミオー、その世界観に惹かれた映像作家のカレル・ゼマン。
ベルギーのアーティスト達を、ことさら好む傾向にあることが、最近わかってきた。
数年前、ベルギーの映画、「ポーリーヌ」を見た、映画そのものも、とても好きだったし、そこに映し出される風景が、スピリアールトの絵画そのものであることに涙が出た。
これは行かねばならないのだろう。
そう感じている。
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守り神バスコダ

2006-08-18 23:10:44 | 思いつくままに
スタジオに現れる、いや住んでいるのだろう、ヒキガエルに「バスコダ」と名前を勝手に付けた。由来は言わずもがな・・
諏訪から帰ってきた夜、スタジオ玄関脇のブロックから、顔を出すバスコダをみつけた。
茶目っ気のあるやつである。
いや、それどころではない、よく考えると、どうやってこのポジションを取るに至ったか、見当がつかないのである。
ブロックの後ろはぴったりと壁についていて、後ろから入り込んだわけではない。
後ずさりしながら、後ろ向きに入り込んだ、と想像したら、なんだかすごいやつに思えてきた。
たぶん頭から入り込み、中でUターンした、としか考えられないのだが・・・それほどスペースがあるわけではなく、Uターン出来るのだろうか、と言う疑問がわく。
いずれにせよ、結果、家から顔を出して外を眺めているバスコダは、おそらく、非常に知的なカエルなのである。
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来訪者

2006-08-06 01:55:41 | 思いつくままに
ツルスタに訪れる来訪者は、カエルだけではない。
ここを借りてから、20年の時がたつ、その間に、たくさんの猫たちが、ここを訪れた。
僕が猫好きで(それなのに、今は猫アレルギーで、猫を抱くと、体中に蕁麻疹が広がる)餌をやり、マタタビを与えるものだから、噂を聞きつけた猫が、後から後からやってくるのだ。
一年ほどで、もしかすると、事故にでも遭ったのかも知れない、姿を消してしまう野良猫や、十数年生き、たまに、元気だよ、と挨拶に来る飼い猫もいる。
今は、やはり十数年、ここら辺に住みついている、三毛の野良猫と、昔にもいた、やたらニャアニャア鳴く「鳴き猫」の子孫に違いない、チャトラと白の混じった猫が毎日のようにやってくる。
三毛の野良は、若い頃車に轢かれ、後ろ足の一本が、折れて固まったらしく、曲がらない。
それでも今は器用に走り、座り姿など、可愛くもある。
昔は僕と性格が合わず、おたがい無視していたこともあったのだが、今はおたがい穏和になったのだろう、結構仲良くなった。
野良なのに、頭などに触れさせるし、甘えても来る。
一度切りの一生、ほんの少しでも、幸せな時間を感じてくれたなら、それでいいのかな、とも思うのだ。
写真は2000年頃、二年ほどでいなくなってしまった、野良猫「キジー」頭のいい猫だった。
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守り神?

2006-08-05 01:07:44 | 思いつくままに
ここ一月ほど、スタジオの駐車場に、毎夜来訪者がある。
カエルである。
カエルに詳しくはないのだが、どうやらヒキガエル(ガマガエルともいう)らしい。
駐車場なので、スタジオへの行き帰りなどに、踏んでしまうのはとても嫌だし、必然、出入りの時には注意するようになった。
友人に話をしたところ、「カエルは守り神だから、スタジオを守ってくれているのでは」と言う。
益々注目するようになった。
毎晩、必ずいるので、どうやらここを拠点と考えているようだ。ヒキガエルは、雨蛙のように、敏捷ではなく、いわば「のそのそ」と、蛙の特徴と思われている、跳躍も得意では無いらしい。ところが、ツルスタに訪れる彼は、以外と敏捷で、近づき、話しかけると、後ろを向いているときでもすっと・・それは言い過ぎか・・のそっと、こちらに向き直る。そして、つかつかと近づこうものなら、結構素早く、しかも長い距離をぴょん、と跳ぶのだ。
また別な友人は、「誰か、亡くなった知り合いの、仮の姿では」とも言う。
いずれにせよ、今は共存の意識が(こちら側だけかも知れないが・・)おたがいに生まれているような気がしている。
夜、スタジオに帰ってきて、車の窓を下げ、身を乗り出し、 toadの姿を探す、スタジオの壁沿いに、車には踏まれない位置に、彼はいる。それでも、車を慎重に停め、エンジンを切り、外へと出、
「よう、ケロやん、気をつけろよ、僕も気をつけるから」
話しかけるのが日課となっている。
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