朝、饗応離宮の緋宮さんから電話がある。
既に外は雨模様、風も強いが、まだこれなら外出も出来る程度。
だが、予報ではこれから激しくなるらしい・・・
2時過ぎ、車で出発。
ずいぶん激しくはなって来ているが、まだなんとか・・
緋宮さんも開催を決めている。
代々木でAyakoをひろう。
六本木駅から饗応離宮までの間に、濡れるのを避けるためだったが、
彼女の家から駅まで、ほんの2分ほどの間に、家から一歩出た所で傘が崩壊し、
既に全身びしょびしょになってしまったらしい。
途中、やはりチェロを持った男の子を追い越す。
傘をさしているのだが、自分の頭にすっぽりと被せ、背負ったチェロはずぶぬれ、
大丈夫か! チェロ!
ミッドタウンに車を入れ、地下鉄の改札で芳晴君を待つ。
地下に居る分には、全く静かで、外の嵐は嘘のようだ。
芳晴君登場。
彼の家は遠い・・相模湖の先だ。
この嵐、家から車で、と出たらしいのだが、渋滞が予想され、高尾山口の駅に車を停め、
電車でやって来た。
無事饗応離宮へ到着。
しかし、25階、風で建物が揺れている・・
大きな船に乗っているかのような、ゆっくりとした、目眩にもにたような揺れ・・
かなり怖い・・
(地上25階から写真に撮っても、嵐の雰囲気は出にくいが・・)
嵐のピークは6時頃。
まさにその頃いらっしゃる方々は、さらに大変だったようで、
地下鉄もストップし始め、動いているのは大江戸線のみとなる。
タクシーで駆けつけようとされた方は、渋滞に捕まり、最大二時間半ほど遅れられた方もいらしたが、
それでも8割の方はいらっしゃってくださった。
「今日来た方は、嵐などものともしない、まさに饗応離宮、武士の食卓に相応しいサムライだ!」
と誰かが言う。
一度演奏が終わった後、遅れて、やっと到着された方のために、再アンコール!
一~二曲・・つまり二曲、演奏する。
一曲は三人の即興で、もう一曲は本日発売予定だった(遅れてしまった)「かぐやの夢」を。
本日のセットリスト
2011/9/21 饗応離宮 セットリスト
1.かぐやの夢
2.羽衣
3.返音
4.翁の夢(以上かぐやの夢)
5.道(光のように波のように)
6.Ancestors from the Sea(ネシアの旅人)
ENC
Rape-blossom Field.(月をつくった男)
再アンコール
1.即興(嵐の中、饗応離宮に集う侍たち)
2.かぐやの夢
嵐の国立新美術館