やっと一段落ついたので、朝、月末の支払い類を済ませ、その足で病院へ行く。
ずっと肩を壊しているのだ。
昨年11月、ライブで、重い機材を運ぶのに、裏の狭い動線しか無く、おまけに階段を上り下りしなければならず、
両手に持った機材を身体の前後に持って運んだりしたのがまずかったらしく、
さらにその後、地方への移動の際、重いマイクプリを入れたバッグをずっと肩に担いで移動して、完全に壊してしまったらしい。
一時は夜も痛みで起きてしまい、眠れなかった。
当然水泳などもってのほか・・なんとか肩を回す事は出来るのだが、水を掻けない・・
仕方なくビート板を手に、バタ足や平泳ぎのキックのみのジム通いとなってしまった。
その後、知り合いの方から、コンサートの時に「暖めるのが良い」といただいたミニカイロを毎晩貼って寝て、
昼間はファンクラブの方から送っていただいた湿布薬を貼り、
さらには泳げないストレスから泳ぐ夢を見始めたので、動かさないと固まってしまうだろうと、半ば強引にクロールを再開したのも良かったか、
だいぶ痛みは無くなって来たのだが、何かを右手で取ろうとするとズキンとくるし、寝ていてうっかり右肩を下にしてしまうと痛みが上って来る。
長時間バイオリンを弾いた後にも暫く痛みが続くので、医者に診てもらおうとずっと思っていたのだが、
残念ながら時間が取れず、ようやく、今日行く事が出来たのだ。
医者はプロ野球の球団や、Jリーグのチームドクターでもある先生なので、こういう時には特に頼りになる。
「バイオリン弾くのに肩痛めちゃったらまずいじゃない!」・・・はい、その通りです・・
何せ韓国ツアーの時には、協力な痛み止めを飲んでステージに上がっていたから・・
先生はしばらく肩を触診し、関節に注射を打ってくれた。
まさにそこ! と言う肩の奥に液が入って来るのが分かる・・
これで、様子を少し見て、改善されなかったらMRIを撮りましょう、と言われる。
ついでに血液検査とニンニク注射をしてもらった。
抜いたり入れたり・・
昼食をとり、一度スタジオに戻って作業をした後、中野の蔡さんの店「蔡菜食堂」へと向かう。
今日は三十数年ぶりに会う高校時代の同級生と、呑む約束をしているのだ。
先日、僕のページをFacebookにアップしてくれている方から、コメント欄に、僕の高校時代の友人2名から、メッセージが入っている、
と連絡が有り、良く憶えていた友人なので、僕のメルアドを伝えてもらい、やり取りが始まった。
そして今日、「蔡菜食堂」でそのうちの一人、亀田政弘君と再会する事となったのだ。
「変わっちゃって分からないかもしれないから、直接お店で待ち合わせよう」と言われ約束の時間に現れた彼は、年はとったものの、
一目で彼と分かる風貌をしていた。
なんだ、変わってないじゃない!
話し始めて分かったのだが、風貌はやはり年を取る。 でも、声は比較的変わらないんだ。
確か、人間の中で、一番衰えにくいのは声だと聞いた事が有る。
そして、声の記憶、ってのも結構強いんだね・・
良く憶えている声だから、三十数年の壁などあっさり乗り越え、お互い今の時間にいる事にすんなり溶け込む。
高校時代のこと、卒業してからのこと、話しは弾み、記憶がどんどんよみがえって来た。
気がついたらビールを3本空け、紹興酒を一本空け、赤ワインを一本空けて、またビールを飲んでいた。
帰る頃には、お客さんは僕らだけ・・
5時間近く二人で、呑んで食べて、しゃべっていたようだ・・・お酒に酔い、思い出話に酔った一晩でした。
写真は左から僕、蔡さん、蔡さんの奥さん、亀田。