本番が始まった。
ステージに上る時は、一番ドキドキし、興奮する瞬間だ。
震えるほど緊張もするが、同時に至福の喜びを感じることができる。
子供の頃、小学校の低学年だったと思うが、ヤッシャ・ハイフェッツというバイオリニストの出ている映画を観た。
(観たと言うか、親に連れて行ってもらい観せてもらった)
その映画の中で、コンサートシーンがあり、開演直前のステージ袖で、イライラと歩き回るハイフェッツの姿が印象的だった。
彼は明らかに緊張しているのだが、実は、緊張するからこその、素晴らしい演奏と言うものが存在するのだ。
本番で緊張する、その緊張を+に変えることが出来る、これは演奏家としての大きな課題。
これは音楽に限らず、スポーツの世界であるとか、様々な分野で同じことが言えるだろう。
コンサートは無事終了。
でも、僕らには大事な仕事、サイン会が待っている。
今日は、階段を使って列を作っていた。
毎回1時間近くサインをすると、それだけでかなり疲れる。
でも、それ以上に、遅い時間まで並んで待ってくれているファンの皆さんのことを考えると、
嬉しさと感謝の気持ちで、すべてOKとなってしまう。
最近では、サイン会を終え、楽屋に戻ると、僕らの機材や楽譜を片付けてくれて、静かにスマホをいじりながら待っていてくれる
ミキシングオペレーターの高橋君と、こうして皆さんに報告できる写真を撮ってくれている、マネージメントのベティさんの存在が、
それに輪をかけありがたい。
さて、それもこれも最終的には、打ち上げが待っているから出来ること(あくまで個人的な感想です)
本日の打ち上げは、テグの郷土料理「チムカルビ」
これは、じっくり煮込んだ牛肉を、にんにくや唐辛子、生姜などと一緒にピリ辛ダレで味付けした、スパイシーな肉料理。
いつもの様にエゴマやらいろいろな葉っぱが付いて来る。
骨付きの牛肉なのだけれど、柔らかくて、とても美味しいのでした!
本日より、ホテルに戻っての反省会開催。
韓国ツアーが再開された2009年から、必ずコンサートの後、部屋に集まりその日のコンサートの録音をみんなで聴き、
反省しているのです!
(半分飲み会だ、と言う声もあるのだが・・・)