日曜日、台風下の悪天候の元、久々のAcoustic Caféコンサートを、音友ホールで行った。
神楽坂の通りは日曜日、歩行者天国となるため、車で行ってもホールの前までは行けない。
少し離れた駐車場に停めるが、滝のような雨のため、外に出ることもできず待機。
小降りになりそうにないので諦め、荷物を手分けしてホールへ向かったら小降となってくれた。
強くなったり弱くなったりを繰り返す中、メンバーも集まり始めるが、
ホールのすぐそばに入口がある東西線が止まってしまっているため、大江戸線の最寄り駅から歩いてくるメンバー、
タクシーで裏の方から回って歩行者天国を避け、なんとかたどり着くメンバー。
これは大変だ・・果たしてお客さんは来られるのか・・
案の定ホールには開催の有無を問う電話が入り始める。
ホール側とも相談し、今の状況ならばなんとか行う方向で進めることにした。
蓋を開けてみれば、やはり遠方の方であるとか、ご高齢の方はキャンセルされる方もいらっしゃったが、たくさんの方が駆けつけてくださっていて嬉しかった。
音楽の友ホールは石造りのホールで、音の響きがとても良い、
しかも柔らかい響きなので、とても気持ちがいいのだ、本来ならばね・・
ところが開演しステージに出て行って驚いた。
サウナのような湿度と温度! リハーサルの時とまるで違う。
僕などはステージ衣装がスーツだったから、たちまち汗だくになる。
それでも涼しい顔をして演奏せねば、と思ったが、ひたいから流れる汗が目に入り、
あまりの痛さに演奏に集中できないし、楽譜も読めない、バイオリンは顎で挟むのだが、その挟むために付けられている、
顎あても汗のためぬるぬるになり、挟む役割を果たしていない。
見ればお客様も汗だくで、汗を拭きふきの鑑賞となっている。
どうにも耐えられず、MC中で業務連絡、温度がなんとかならないか訴える。
後からわかったところによると、スタッフの一人がリハ終わりで、ホール内が随分寒くなっていたので冷房を止めたらしい・・・
そして、この豪雨と湿気の中、東西線がストップのため神楽坂の下から歩いて登ってきたお客様たちは、一様に汗と雨でびっしょり。
でホールに入ってもクーラーは止まっている・・・
お客様の汗と熱気で(別な熱気ならいいけれど)、ホール内はサウナのようになっていたわけだ。
クーラーをつけてもらい、少しずつ温度や湿度は下がって行ったが、1部の終わりまで、僕らも引きずりました。
なにせ弦楽器、湿度には弱く、バイオリンもチェロも弓は緩みきり、いくら張ろうとしてもダメ・・
なんと、ピアノまでボワンボワンの音となってしまったと、ピアノの梨江ちゃんもこんなことは初めてだ、と言っていた。
それもこれも台風のおかげだ。
雨に当たってしまうのは仕方ないにしても、台風に当たってしまうとは、なんてことだろう。
そして、ちょうど1週間後の日曜、明後日、今度は「二人のシェフと三人の音楽家によるコラボレーションコンサート」
再び台風の予報である・・・・・
(音友ホールでのコンサートは、配信アーカイブが明後日日曜までとなっています。
当初配信された音は、位相がおかしく、変な音、バランスとなってしまっていたが、今朝からは直っているので、
一度聞いた方も、もう一度、ぜひお聞きください)