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マイフェニックス 天と地と編

2017年12月27日 | 学校のこと

(前回より)
伝説の映画「マイフェニックス」を観た岡本少年。
特別感動しなかったが、「マイ!マイ!マイ!」
往年の片岡鶴太郎のギャグが少年を駆け抜けた。

大学生活・・・。

この欲望と暴力がまかり通る学園生活において
唯一の救いの地。

青春・・・。
恋やバイト、サークル活動etc。
あすなろ白書、ビバリーヒルズ青春白書。
フェニックスの試合を彼女(いる予定)と観戦
にいっちゃったりなんかしちゃったりして。
女子と授業を受けたり、お昼食べたり、、、。
合コン、あこがれのキャンパスライフ。

ここにはない物が待ち構えている。

と、思ってた。

そうは言うけど、この男子だらけの学園において
3年もいれば、それなりに染まっていくわけで、
高校生になると、あのチョコチップ地獄やエンドレ
スに続く自販機でジュースを買う事もなくなった。

(チョコチップ地獄とは:学食内においてパンコ
ーナーで中学生が、特に中1・中2がいようものな
ら高校生からの情け容赦ないオーダーがはいり、
「チョコチップパンください!」「チョコチップ!」
「チョコチップ!」と連呼し続ける地獄絵巻。
類似したものに「とりめし地獄」というのもある。)

高校生になると制服が変わる。
中学生は紺色の学ランで、高校になると黒になる。
つまり、見分けがつくのでそういった「かわいがり」
もなくなる。

両国の地。そうした所縁もあるのやもしれぬ。

高校生になると、近所のラーメン屋「やっこ」にも
気兼ねせず行けるし、「もっくもっく」(通称:も
く弁)だって、高校生に気兼ねせずに買える。
校内のエレベーターだって堂々と乗れる。
気にらない中学生(中坊)だって、「どけ!」と一
喝は・・・。小心者の私にはできなかった。

しかし、学校生活の苦痛が約半分には減った。
中坊と高校生、この学園では関取と幕下のような
階級格差があったのだ。

しかし、そんな中でいくらもがいても手に入らぬ物
それは「女子生徒」
校内の女性は、事務所の職員(ほとんど接すること
はない)と学食のおばちゃん、そして保健室の
「浜ちゃん」(当時推定50歳)
学食に研修で若い人が来ようものなら、その人がい
る「ラーメンコーナー」に長蛇の列ができる学校。
それが「男子校」である。

ここから出たい。そして憧れのキャンパスライフ
を目指して当時進学率40数%の大学受験にむかって
いくのでした。


(写真はイメージです)

つづく。