ひと筆めぐり 【新発見・再発見・摩訶不思議・唯一無二】への楽しみ…

地域に息づく歴史のひと幕にふれ、…遥かなる往時に思いを馳せる

神護寺の石燈籠

2021-09-12 | 石仏
護國山神護寺 (奥西観音堂)…其②
(船井ごおり三十三ケ所霊場 第25番 札所)


神護寺(奥西観音堂)の石燈籠

巡礼参道分岐、右本堂へ左集落墓地の分岐に建っている。石燈籠(花崗岩製)は、ごく普通に寺や神社でみられます。総高170センチ、宝珠・笠・火袋・中台・竿・基礎で構成されている。特別な装飾をもたないシンプルな仕上げとなり、保存状態も良好である。竿がバチ状になり銘文が「常夜燈 十方三世諸佛 文化十稔(年)癸酉 中秋 〇〇〇〇立之」とある。1813年に造られています。残念ながら寄進した人の氏名が風化が進み解読不可!。
百済国から日本へ伝えられた古い時代では、本殿の前に一基だけ設けられるが、室町時代頃から左右一対(2基)設置するのが一般化する。今、神護寺には一基のみ現存する…後の一つは何処へ。破壊されたか!…他の地へ移設されたのか、今後の課題となる。
考えられるのは廃仏希釈の時、この石燈籠は処分されずに残ったのは神明製の造りであり、神殿への献上火として扱ったものと推察するが!!



<常夜燈>


<文化十稔(年) 癸酉 中秋 (1813年)>


<十方 三世 諸佛>


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