この写真,いく度かお披露目してます。
我が故郷の全景です。
昔は羽後の国、雄勝郡でした。
同じ郡内には、小野小町の生誕の地があります。
江戸時代、狙半内村でした。
近郷ではリーダー的存在の親村であったようです。
「山の神」神社の境内も近郷に無いものです。
その後、度重なる市町村合併を繰り返し、
現在横手市の行政区域にあります。
昔の村名は住所の字名に残るだけです。
「狙半内字城ノ下」
これが我が故郷の地名でした。
何処かに山城が存在していたのかなぁ?
先祖は、野武士集団だったのだろうか?
それは想像の領域のことです。
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里の山裾が濃い緑に覆われております。
これ、秋田杉の林です。
次世代の家の建て替えの建材用として植栽されてます。
この杉の木50年以上の年月が経たないと、立派な建材として役立ちません。
杉花粉のこと、ご存知でしょう。
その後、杉の葉っぱの先端に丸い実を付けます。
その実生から杉の苗が出来ます。
それを敷地続きの山裾に植栽、幼木の内は何年も下草刈りしてあげます。
枝打ち、間伐と手間暇かけて育てるが、自分の代では役立ちません。
この地域、冬になると積雪3Mほどの豪雪地帯です。
寒暖の激しい気候が秋田杉の幹を頑丈なものにします。
秋田杉にとって恵まれた環境下にあります。
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でも、田舎の秋田杉にとって、厳しい状況下に直面しております。
長年、地元の教えを引き継いで育てて来た杉林を継承する者がいません。
まだまだ、枝打ちや間伐などの世話が必要です。
皆、後期高齢化を迎えてます。
自分が世話して来た杉林を、眺めて癒している日々です。
若い世代は都会に出て、戻って来ません。
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何時の日か、次世代がこの杉の建材で、この地に豪邸を築いてくれることを夢見てます。