日々是好日

今日も晴天なり。
どんな日でも、毎日は新鮮で最高にいい日だと思うことにしてます。
ご一緒に如何ですか?

台風が去って、思うこと

2017-09-18 08:59:13 | シニアライフ

昨日の私のブログに最も多くの方が訪れてくれました

嬉しくて、只々感謝あるのみ。

昨日の表題「野良仕事」の続きです。

大型で強い台風18号が九州・大分、四国地方に上陸し

日本列島を横断して、日本海側を北上してます。

テレビの放映でその被害の実態を知ることが出来ます。

悲惨な状況を見て、あぜんとするのみです。

台風18号関連して、台風が通過した大分で、70歳代の農業専従者が

行方不明になったニュースがありました。

田圃の見回りに出掛けたまま、行方不明になってしまったとのことです。

テレビの報道番組で台風被害に注意勧告をしている際中の出来事です。

客観的な立場から、いろいろなご批判もあることでしょう。

でも、この方農業一筋70年。

もう直ぐ、実りの秋寸前にして、手塩にかけた田圃が気になって致し方無かったじょとでしょう。

決して、誰もが考える客観的判断能力が欠落しているわけでは無いと思う。

長年土に愛着を持ち、作物を育てて来た百姓魂が

豪雨の中の見回りに出させたのです。

「何て、馬鹿な事を!」などと言わないでください。

「野良仕事」趣味に10数年。

私にも百姓魂が芽生えた感じがします。

この台風が農業愛好家の専従者を連れ去ってしまいました。

その行方を、遠く離れた地で心配してます。

・・・・・

遠い昔の事です。

私が小学生高学年の頃の出来事です。

台風前線の豪雨の影響で、裏山が崩れ落ち、

その土砂が自宅の軒下まで流れて来ました。

村の働き手は、皆防災要員で出揃ってます。

暗い夜の事で、家族の女、子供は全員が

氏神様の社の四畳半の居間に避難して、その実態は分かりません。

翌朝その実態を目前に晒されました。

自宅は無事で、戻ることが出来ましたが、畑一面土砂が運んで来た石コロ畑でした。

そして、自宅から遠く離れた田圃の土手崩壊の知らせが入りました。

村中の親族が集まって来て、田圃の土手の修復に取り掛かります。

杉の幼木を伐採し、杭を作る人、山の芝を刈り取る人、杉の青葉を運ぶ人

その修復作業に当たる人の役割が当てられます。

それぞれの用材が持ち寄られて、崩壊した箇所に柵を構築し

田圃の崩壊した土手が修復されます。

それは見事な手裁きです。親戚一同、ずぶ濡れになっての土木作業です。

田舎の田圃は、まだ区画整理は行き届いてません。

雛壇のような田圃です。

崩壊した箇所を出来る限り最小限に留めないと、

大変な事態になりかねません。

今思うと、何とも言えない気持ちが沸き起こってきます。

何十年前の、あの場面の人々の面影が思い出されます。

あの百姓魂が、今の私に引き継がれているのだろうか?

そっと、一人で吟味しているところです。