西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

京福帷子ノ辻駅

2009年04月17日 11時22分00秒 | ステンショから
 京福嵐山本線「帷子ノ辻(かたびらのつじ)」駅。

 この駅近くの松竹京都撮影所には、何度も通った。
 そのほとんどは、映画やVシネやテレビドラマ等のエキストラ要員としてである。
 
 華々しい実績はない私とて、それなりにこの業界で長年多くの経験をしてきたはずであったが、実は役者仕事を始めたのは、10数年前のこと。本格的に演技の勉強をしたこともなく、最初は「エキストラぐらいなら」といった甘い気持ちで、あるプロダクションに飛び込んだものの、さすがに厳しい世界だった。
 特に映画の現場では、ゴミか虫けら並みの扱い。しかし実際、私自身あまりにも経験不足で、ド素人同然であったから、そんな扱いを受けても当然だったと思う。

 一時は「映画の仕事は受けない」つもりであった私も、その後自主映画や学生映画に出会い、チヤホヤ扱われてヌクヌクと、役者でございと偉そうな顔をしてしまっている今。
 だがいつも心の中では、あの虫けらだった頃の自分を時々思い出し、謙虚に自らを戒める姿勢を忘れてはならないと思う。


 それにしても、カツラ合わせの15分程の為だけに、往復4時間かけるのは、ちょっと辛かったなぁ! アシ出てたし!(苦笑)