長い長い月日が経過しました。
主役のクマタカを、前回撮影したのは、今年の1月半ば。それをご報告したのは、5月頃、しかも、写真に自信が無くて、他の話題と一緒でした。
その後9カ月、探し回りました。県北に出かけただけでも、45日に及びましたが、ついに逢えないでいたのです。
ダム近辺では、彼方此方で杉林の伐採が例年に無く流行っており、伐採・集荷・運搬と、大型重機の稼働が喧しかった所為も有って、もうこの辺では営巣・採餌はしないのでは?、と悲観し、観察拠点を北方へ移していたのです。
それでも、偶に先輩や、知り合いの地元住民、顔見知りの猟師の情報・観察報告などを耳にすると、諦め去るわけにもいかず、定点巡りを続けたのです。
一昨日は、約1年前に営巣拠点ではないかと推測した場所を眺める地点に陣取りました(クマタカ日誌…その4 参照)。ダム西端の伐採地点から、1km程度しか離れていません。
久しぶりに、1.5時間ほども待った頃、向かいの林の上空を、ゆっくり旋回するものが居ます。試し撮りして確かめると、尻尾の縞がハッキリ見えます。
主役の登場です。
殆どが逆光で、しかも前半は、露出不足の設定のままでしたが、贅沢は言えません。
気付いて撮影し始めてから、向かいの杉林の向こうへ姿を消すまで、わずか1分間の出来事で、像確認、露出調整なども有り、わずか70枚程度の撮影です。
像(写真条件=6・4x1.4、トリミング2倍)からは、縞模様から成鳥であり、
前にも懸念した、胸の異様な脹らみが確認でき(クマタカ日誌…その4)、
また、羽の傷みも感じられます。ひょっとして、昨年生まれの幼鳥を、テリトリー外へ追い出したばかりかも…と想像する次第です。
次回は、是非とも、あの杉林の向こうを見てみたいと思った次第でした。
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