今年は例年になく、我々の目の前で、成鳥が餌取りしています。代わりに、幼鳥の狩の姿はまだ目撃していません。
私などは、親が子(幼鳥)に教育するために、 わざとこれ見よがしに、毎日一回以上の狩りをして見せているのではないか、とまで推察している次第です。(その所為か、失敗も少なくないようで…。)
この日も、午後出勤の私にとって、先人たちの「午前10時ころに、成鳥の狩は済んだよ」の言葉に、半分落胆、半分幼鳥期待の気持でした。
ところが、です。午後3時ころ、砂洲上流側の草陰で、成鳥が、ガツガツと食餌中です。
しかし、狩をした様子が有りません。皆が気付いた時には、もう食べ始めていた、というものです。
体の向きを変えたりして、辺りを警戒しながらも、基本はガツガツと、食餌です。この間、ほぼ純粋にガツガツと、19分間も食べ続けました。
食べ終わったのか、まだ赤身の肉が残っている(下図、左端近く)のに、下流側へ数メートル移動して、半分砂に埋もれたタイヤに飛び移り、丁寧に丁寧に、口を拭う仕草です(下図、右端)。その間、50秒でした。
食後の水浴や水飲みはよく見かけますが、口拭いは初めてです。よく見ると、そのタイヤの表面には濡れた泥が付着していて、乾いたゴムタイヤだけより、拭い易かったのかもしれません。
更に気がついたのは、食事をした場所より数メートル上流側に、毛毟りした痕が派手に残っています(下図、左端上部)。結局午前の狩では、毛毟りをして食べ始めたところで邪魔が入るか何かの理由で、餌を隠してその場を離れ、5時間後にそれを取り出して食事を続けた、というのが真相のようです。天候不順の雨後とはいえ、この真夏の日射しの下、餌のゴイサギも、少しは干乾びたのでは?、と気遣われたものでした。
それにしても、「二度食い、食べ直し」にせよ「口拭い」にせよ、珍しい光景でした。
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