全く久しぶり、漢文調に大げさに言えば、「久闊を叙す(キュウカツヲジョス)」というところでしょう。
何しろ、オオタカの写真データとしては、昨年9月以来、半年以上のブランクです。
年齢の所為か、グランドで熱中症もどきで倒れて、体調が戻るまで数カ月を要し、その後、半年近く、県北や神奈川県西部までクマタカを追いかけたりして、すっかりご無沙汰だったのです。
最近では、家族、そして私までが体調を崩し、入院したり手術したりで、邂逅を期待してじっくり待つ、という機会が無かったのが実態でしょう。
数日前に一度だけ、撮影定点で先輩に挨拶してる時に、カラスとの縄張り争いで追いつ追われつしたのを見ましたが、何しろまだカメラが据えてなかったのは残念至極でした。
この日は、連休中日の5/2、昼食後出かけると、珍しく誰も居ません。私が車から降りるとき、林の向こうという感じで、白い腹部を見せて反転したモノが居まして、「警戒して逃げられたか?」と、少し残念だった記憶が有ります。
腰を据えて、単眼鏡で林をサーベイしていくと、丁度真ん中辺りに、何やらそれらしきシルエットが…。例に依って、撮って確認すると、間違いありません。
時々向きを変えたりしますから、正面の時も有ります。どうやら気付いているようです。(直線120~130mか)
私から左下、オオタカから正面下、という川面で、カモのカップルが激しく声を立てていますが、一瞥するのみ。見れば胸の辺りが膨らんでいて、満腹の体。
胸の模様から、まだ生後1年未満の幼鳥ですが、バイブル(『図鑑 日本のワシタカ類』)に依ると雌なら妊娠可能の由。数日前に、雌雄で啼き交わしていた、と先輩が言っていましたから、すでに身ごもっているかもしれません。見れば、心成しか、下腹部が膨らんでいるようにも見えます。近年の営巣地は不明ですが、2世誕生が楽しみです。
それにしても、この新緑まっ盛りで、警戒心も強い時期、枝被りも無く、全身が見えたのは幸運でした。
邂逅から約35分後、漁師が軽トラで近付いたせいか、反対側へ飛び去りました。
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