3.《悲喜交々 … 豪雨に祟られ、定点に戻る》
この日は8月も中旬の最後の日、(例のノロノロ台風も発生二日前で、)参考にしている三通りの天気予報も揃って好転したので、幸運を期して急遽出発。
しかし、道程の70%を超えた辺りから、雲の様子がおかしいのに気づきました。部分的ながら、『降れば土砂降り』という風情。三つの撮影定点をやり過ごして、いよいよ最後の山道(=広域農道)にかかるころには、本格的な土砂降りです。この13年間の大小の地震で生じた道路の段差にも気付きません。お陰で、晴天時より30㎞/hも速度を落として安全運転です。
現地到着のころには最も激しい降りで、駐車予定のダム事務所にも接近できません。橋の上から覗くと、ダムに注ぎ込む川が、普段の枯れそうな様子から、濁流となっており、恐ろしくなって、早々に帰路に就いたものです。
広域農道を戻るうちに、雨は小止みになったりして、青空も見えてきました。そこで方針を変え、いつものダムに立ち寄ることにしました。道程の中ほどから、降雨の址も見えなくなり、極く局所的な豪雨だったようです。
到着したのは、もう13時に近いころでした。10分経った頃、私を歓迎するかのように主役が東の空に現れて、遊弋しながら南の林中に消えました。この時は不思議に気持ちが落ち着いていて、例の『木遁の術』の始終を記録できたものでした。
以下の写真は全て「R7+100-400x2、200mm」、Photo で面積3x3倍にトリミングし、コントラストを多少処理しています。
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