家族が日曜行事参加で、急に独り身になったので、思い立って、小山ダムへ…。
ダム北側湖畔、県道沿いの数か所がクマタカ観察に適当のようなのだが、互いに1km近く離れて屈曲しており、見通しが利かないので、已む無く6・4のセットを一脚に載せて抱えて移動(総重量約5kg。そのため、普段より薄手の服装にして汗に備えた。)。
この日は、特に奮発して、最上流部の旧県道入り口に駐車し、そこから旧道を川沿いに下った。
釣り堀址の水場にもカモなど見当たらなく、壊れたままの橋の手前まで来てゆっくりしていたら、先ほど通過した道端の藪でゴソゴソ音を立てていたらしいイノシシのカップルが、新道下の崖の中腹を横断している。崩れた崖なのに、意外と多くの小藪が点在していて、その陰に入ったりしてピントを合わせられない。特に走ってるわけでもないのに、そそくさと、忽ち100m近くも離れた下流の林に消えてしまった。さすがに機敏なものだ、と感心したが、当然だ!彼らは命懸けなのだ。さほど大きくはないが、丸々と太っていた。
下の写真は、その主役を撮り逃がした悔しい現場写真。2匹は、この左手から右手へ消えていった。
少し戻って結構な急坂を上って新県道に出る。その直前、見上げた県道脇のスギ林に飛び込み、真白き腹を見せて翻って戻って行くものが一羽、その輝きと、素速い身のこなし具合から、どうもオオタカらしかった。
そこへ中年のカップルが車で乗り付ける。聞くと、ネコヤナギの芽吹きの情報が有り、採取に来たのだという。
その後、馴染みの新小山橋や、塩釜橋を過ぎて、見晴らし台に至り、遅めの大休止。
そこから車まで、1時間ほどかけて新県道沿いを戻る。勿論、転ばぬ程度に上を見上げながら…。
途中、ふと見上げた大杉の天辺に真白き姿。切り通しの山の分だけ高いので、30m程度だろうか。
殆ど真下から見上げる構図で、腹部と、顔の下面しか見えない。頭頂も、背部も見えない。
撮って視ると、嘴の先端が黒いが猛禽の曲がりは無く、面部が赤いが、どう見ても頭頂ではない。寧ろ、目から後ろへ長く赤い、という感じ。
移動しながらベターポジションを探ったが、好転せず、そのうち飛ばれてしまった。
2~3日後、PCで拡大しても、新たな知見は無く、せいぜい腹部に暗い斑点が多数見えることが判った程度。ゲラの類でWEBを捲(めく)ると、偶然目に付いたアオゲラが該当しそう。
Wiki.によると学名は、「Picus awokera」とかで、日本語が入っているだけに、日本の固有種らしい。
私の歩行移動中に、何度か、木を啄(つつ)く音(=ドラミング)や、特有の啼声に気付いたが、どうしても視認できなかったものだ。私にとって初対面で、本命に逢えなかった残念さは残ったが、それなりに嬉しかった。
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