いろんな意味で半信半疑の出来事でした。
昨日朝、クマタカ定点へ出かけるために、いつもより少し早め=午前9時20分ごろ、庭の車に寄ると、目線の少し上の遠景に動きを感じました。注視すると、数羽の中型の鳥が上昇気流の中に居るように、羽ばたきも無く回転しながら、結構速く動いていました。
慌てることも無く、組んだまま後部座席に置いてある 7D+456+一脚 のセットを取り出し、一心に撮影しました。遠く高く消えるまで、3分程度の出来事でした。
456でこの程度の写り方ですから、あまり遠くはなかったのでしょう。ピント外れが多く、200~300mだったのでしょう。方角としても、後述の農業用溜池上空という感じでした。
下の写真の左端の影は、廃止された有線放送のスピーカーの柱で、隣家の敷地の端に残っているもの。(状況説明の補助。)
鷹柱とは言え、数羽の疎らなもので、456の望遠で、せいぜい2羽しか映っていなかった。
まず不思議なのは、こんな住宅地近くで、小規模とは言え、”鷹柱”らしきものが見えたこと。今まで話題にもなっていません。
約1.5㎞離れた高速道路と並行して、約500m西には、一ケタ国道が南北に走り、その両側は、民家や商店に加え、県営住宅群、国道から直角に東の3ケタ国道に隣接する原子力施設に伸びる県道。その県道に接続している昔からの細い村道が、斜めに北東に伸びて、もう一つの原子力施設から伸びている県道に接続し、その間住居や畑地が混在している。私の家は、その村道沿い。住宅地のど真ん中。
この村道と一ケタ国道の間が、約10m低い谷地で北に伸びており、水田や農業用溜池が連なっている。ここでは、数年前から私も猛禽を探して数回訪れているが、たまにトビが見られ、ごくたまにノスリが見つかる程度。渡りの鷹柱を形成するような猛禽が、一定数居るとは考えられない。
9月早々まだ暑い盛りとはいえ、台風の余波の風も舞い込み、渡りの季節の始まりとも見られ、この点不思議は無いかも…。
最後の不思議は、鳥の種類。
常々この辺りでは、雑木林を行き来するオオタカを、数年前に私が発見した程度で、隣市の公園で散見されるツミさえ本村では話題にもならない。
特徴は、顔の容貌、羽のハッキリした縞模様、長い尻尾の横縞は、末端のみが太く濃く、ボディに近いほど薄く細めに見えることなどを基本に、バイブル=『図鑑 日本のワシタカ類』をもとに検討していますが、ハイタカ・サシバ・ハチクマまでは絞れても、残念ながら結論できそうにありません。また、”鷹柱”⇒”渡り”だとすると、今後しばらく見られない勘定になり、再度観察・確認作業は難しそう。
先輩・識者のご助言に期待するしかありません。
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