最近、日報を書くほどに頻繁には記事がまとまらないので、少しタイトルを変更して、月報形式で…。
《クマタカにも毎年春が来る?》
世は春も過ぎて、初夏の気配。
今まで私は漠然と、クマタカは隔年でしか雛を育てない=クマタカの春は隔年しか無い、と考えてきました。
しかし最近、そのクマタカにも、”春”は毎年来るのではないか、と思われる事態に遭遇しています。
というのは、雄雌がしきりに林に出入りしている時、期せずして、”生涯連れ添う相手との絆を再確認する際の派手な啼き声”を聞くことがあるのです。営巣・抱卵は隔年でも、絆を深める春は毎年来るのではないか、という訳。
餌を強請るようなゆっくりした低音の声に続いて、それに応えるような啼き声と共に♂らしきクマタカが、その声のした方へ飛来し、木遁か林遁の術宜しく、注意深く接近するらしい。続いて、例の絆を確かめる営みの際の派手な啼き声が響くのだ。
今までの経験では、餌をねだった幼鳥が、餌を貰うたびに、一々あのような喜びの声を出すのを聞いたことはない。
尤もこれは、結構秘かな営みらしく、なかなか目撃できない。今、証拠写真や、音声録音を試みている最中ですが、新緑も濃くなり、なかなか難しいところです。
次の2枚は、飛来するクマタカを追っていたら、枯木の枝に留まった。よく見ると、既に1羽が待っていて、仲良く密着して、まるで同衾状態。
しかし、同床異夢だったのか、すぐに1羽は飛び去った。
それに前後して、Display のような飛翔を見せることも少なくない。
《情けない悲鳴?》
ある日、近距離撮影を期待して車を止めたところ、正面上空で、カラスの聞き慣れた野太い声と、ピューイ、ピューイという甲高い声が聞こえます。
逆光の中、大小の影が絡み合っています。てっきり、カラスが、小型の鳥をいじめているものと思いましたが、カメラのピント・テストのつもりで撮影しました。
撮影後観察すると、カラスだと思った大きい方の像は紛れもなくクマタカ、小さい像がカラス、ということが判明。
ということは即ち、甲高いピューイ、ピューイという声は、クマタカの声で、まるで情けない悲鳴だということになります。
トビのピーヒョロロという声は、大空を暢気に舞う時も、一匹の鮭を巡って、カラスの群れを本気で追い払う場面でも同じということは経験していますが、クマタカの場合は、幼鳥が餌を強請る少し甘えたような低めの声と、それにこたえる親の声でははっきり違いますし、悲鳴と決めつけるのは早計で、劣勢と限らず、優勢の時でも同じ音声を出す、ということでしょうか?
それにしても、この時のカラスの1羽は、木の枝を咥えており、巣作りの最中で、本気でクマタカに絡んで来たのでしょう。
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