前回少し触れましたが、普段のクマタカは白黒の縞模様がクッキリとしていて格好が好いだけに、少しでも羽の傷みが有れば余計に目立ちます。
常々私は、少々物騒ですが、その羽の傷みの原因を、大分大げさに、他の鳥との縄張り争いの結果と考えてきました。
ある人は、餌をねだる雛・幼鳥に突かれた所為だろうと述べておられ、一時は納得していました。
しかし最近目に入った人の文書(四国電力関係)によると、どうやら多くが定期的な換羽によるもののようです。それによると、クマタカの50枚近い外側の羽根は、10くらいのグループに分けられ、それぞれのグループごと、毎年3~9月頃にかけて、2~3年で生え替わるのだそうです。随分と平和的だし、同時に10枚近く欠損しても、飛翔には支障ないらしくて、一先ず安心できそうです。
以下に挙げた写真は、5月末のもので、遠方だし、情けない姿ですが、換羽真っ最中というところでしょうか。なお、天候も思わしくなく、このころから大分逢い難くなってきました。
(何れも、旧7D、6・4Ⅱ+1.4xⅢで撮影、各辺x4にトリミング(面積でx16))
しかし私は、クマタカのこんな姿を見ると、『弊衣破帽』という言葉を思い出します。
語源的には、世間や一部私立大学のハイカラ好みに対するアンチテーゼ的に、旧制第一高校生の間から流行り出した風潮らしく、新しい帽子にも古い油を塗りたくったり、新しい制服もわざと掻き毟ったりして、蛮カラ振りを突き付ける自己主張の一種で、その内実は、粗末な衣装によって「表面の姿形に惑わされず真理を追究」することを重視するという姿勢を表現したものです。
ある時、本家(宮崎県小林市)を尋ねたところ、そこの母君が、東京の私立大学に通っている長男を評して、『買ったばかりのシャツも、わざわざクシャクシャに揉んでから着るんですよ』と、何故か自慢気に語っておられたのを思い出します。
私も、高校時代には、千葉市の目抜き通り商店街を往来するのに高下駄をカラカラ鳴らしながら歩いたし、念願の大学に合格した時には、近所の先輩のご母堂から、私の育ての母(伯母)を経由して、着古しの学生服と、使い古しのイチョウのバッジを届けて下さったものでした。祝意を兼ねた弊衣破帽精神の伝授、だったのかもしれません。
私は幼いころ、育ての父から、『弊衣破帽という言葉を知ってるか?』と聞かれたことが有ります。粗末な衣装を恥じないことは大事なことだと理解したが、他方で、貧乏な引揚者の養父の言い逃れ、という面もチラリと連想したものです。
アンクルトムさんこんにちは~~
ご無沙汰をしていました
ブログを休んでいる内も、いつも訪問して頂きありがとうございました
山に鳥撮りに行って 滑って転んで足首を捻挫してしまいました
1ヶ月ちょっと・・・家でゴロゴロにも飽きてしまって
今日から鳥撮りを再開です
今日は歩き過ぎて 少し足が痛むので 梅雨明けまで また休養するかな~~
コメント嬉しく拝受しました。心配していましたが、捻挫くらいでよかったですね。(失礼!)続き希望の催促が通じたようで、また楽しみです。
こちらでは、主役になかなか逢えないまま時間が過ぎ去るのが残念です。今、機材変更中で、梅雨明けには少しはマシな写真をお見せできるかもしれませんよ。
*当方、コメントへのご返事の書き方がアヤフヤで、これがお目に届くかどうかも不安です。