小山ダムの「クマタカ空振り」にも飽きて、最近耳にした「日立市 赤羽緑地」を訪ねてみました。
周囲をJR常磐線や、幾つかの団地に囲まれ、全く都市の中の谷合いの窪地に無理やり整備したかのような風情です。看板の説明によると、地元のボランティアの人々が維持・整備に協力しているとか。確かに、敷地の一角で、野鳥の場に似合わぬ賑やかさで、数人の人々が作業しています。平日でこの集まりですから、皆さん、同じく定年組なのでしょう。
北側の崖部分は、1千4百年前の集落の墓地とかで、横穴が多数見えます。夫々は、一人を横に土葬する程度の大きさです。中には、副葬品が多かったのであろう、と思われる大きなものも有ります。
しかし大部分の穴には、整備用の作業道具があからさまに収めてあり、多少興醒めの感じ。もう少し丁重に、厳かに扱って欲しい気になりました。
その点、大分前に見たひたちなか市の虎塚古墳とは異なる風情でした。
そろそろ一周したと思われる辺りで休んでいると、年配のボランテイアの一人が近寄って来ました。皆が昼食休憩に散ったのだそうです。
野鳥観察用の窓穴構造が3か所有るのですが、突然、20羽程度の小鳥の群れが飛んで来て、バラバラと眼前の枯れ葦の藪に留りました。先のボランティア氏によると、メジロの群れだそうです。ならば、と撮ってみると、確かにメジロです。これまで単独行動しか見ていませんので、珍しい気がしました。
よく視ると、眼の周りの白い輪が少しギザギザで、まるで「爛(ただ)れ目」のような印象です。撮影距離がかつてなく近かったせいでしょうか、初めての観察です。
メジロ等(ら)は、単に留ったのでなく、枯れ葦を盛んに突(つつ)いています。どうやら、生きた虫が見つかり、それを採食しているようでした。
赤羽という地名は、東京北区の駅名に有り、私が50年くらい前まで、学部学生時代に、駒場・渋谷・池袋までの通学に利用した駅の一つ先の駅で、その先はもう埼玉県で、「キューポラ」で有名な川口市でしたから、一度確認したらもう忘れないでしょう。
カワセミや、コゲラ・アカゲラも見えるそうですから、緑の季節に、また行きたいものです。
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