見知らぬ男の生活

某男(ぼうお)の日記

紫電改

2021-08-07 | おすすめスポット
2021年7月31日シリーズの最終回だ。
『紫電改』を見に行った。

は?紫電改?紫電改って第二次世界大戦時の日本海軍の戦闘機のこと???
ガンダムの登場人物の一人カイ・シデンの名前の元になったという、あの紫電改のこと???
誰か「おいおい、この日は愛媛の海でシュノーケリングしたり、展望タワーのある公園をうろついたりしてたんちゃーうんかい」とツッコミを入れてくれ。
そうなんだ。
たしかに海に行ったり展望タワーに行ったりしたんだけど、もう一つ立ち寄った場所があったんだ。
愛媛県南宇和郡愛南町にある『紫電改展示館』だ。


紫電改はゼロ戦に代わる新鋭機として川西航空機(現在の新明和工業)によって開発された紫電の改良型で、正式名称は紫電二一型。
独自の自動空戦フラップを駆使して米軍機と互角に渡り合うことができたという。

優秀なパイロットを集めた第三四三海軍航空隊の主力機として用いられ、敗色濃厚だった大戦末期の日本本土防空戦においてめざましい成果を収めた。
その紫電改が1978年に愛媛県南部の海底40mに沈んでいる状態で発見され、翌年に引き揚げられた。
1945年7月24日の豊後水道上空における戦闘で行方不明となっていた複数の未帰還機のうちの1機だと考えられている。
曲がったプロペラは海面への着水時の衝撃によるものだ。


引き揚げ時にはフジツボで覆われて破損箇所もあったが、奇跡的に原型をとどめていた。
旧川西航空機(現在の新明和工業)の協力を得て復元された紫電改は、恒久平和を願うシンボルとして永久保存されることとなった。





















館内には紫電改のパーツ、記録写真、記録映像などの貴重な資料が展示されている。
それらを見ていると、なぜか目頭が熱くなってくる・・・。


紫電改についてもっと詳しく知りたい人は、下記のサイトを参照してくれ。(・・・他力本願)
NHK特集は貴重な記録だ。
引き揚げ時のようすも紹介されているぞ。
OGPイメージ

紫電改 最後の戦闘機 (1979)

youtube#video

 

CGによる再現映像もあるぞ。
OGPイメージ

海軍第343航空隊剣部隊~日本軍精鋭部隊の戦い~ 前編

敗色濃厚で劣勢な日本本土防空戦のなか、
精鋭が集められた第三四三海軍航空隊の通称"剣部隊"は
日本軍の戦闘機の中で屈指の能力を誇る紫電と紫電...

youtube#video

 

OGPイメージ

海軍第343航空隊剣部隊~日本軍精鋭部隊の戦い~ 後編

敗色濃厚で劣勢な日本本土防空戦のなか、
精鋭が集められた第三四三海軍航空隊の通称"剣部隊"は
日本軍の戦闘機の中で屈指の能力を誇る紫電と紫電...

youtube#video

 

こうやって知ったかぶりをして記事を書いてるけど、実はゼロ戦と他の戦闘機の区別がつかないほど何も知らなかったんだ。
そんな私が「へぇ~、そうだったのか」とよく理解できたのが下の動画だ。
OGPイメージ

【琴葉姉妹】日本軍機の見分けがつかない【戦闘機】

ナインナップ:零戦 隼 鍾馗 飛燕 疾風 五式 紫電 紫電改 雷電
撮影協力:War Thunder
BGM:You Had To Be
ニ...

youtube#video

 

なお、この施設のねらいは、戦争の記録を後世に伝え、犠牲者を慰霊し、平和を祈念することにある。
物見遊山的に訪れて大騒ぎするような場所ではないので気をつけてほしい。


合掌。
実際、見学者の多くはこの施設の趣旨を理解した上で訪れており、館内は厳粛な雰囲気に包まれている。
余談だが、出口付近にお土産物コーナーがある。
並んでいる商品は資料的なものがある一方で、いかにも観光土産ってのもあるんだけどね。
厳粛な気持ちで帰ろうかと思ったときに目にして、ちょっぴり複雑な心境になったが、売り上げが紫電改展示館の維持や平和目的に使われるのであるならいいのではないかと考える。
そんなわけでお土産を買った。
ちなみに、私が買ったのは以下の品だ。
ファイル2種と菓子2点。

御大層なことを言いながら結局はせんべい買ったんかい!とツッコまれそうだ(苦笑)。
え?なぜ乾パン?
乾パンが好きで、ふだんから食べてるから欲しくなったんだ。
さまざまな戦闘機が印刷されたファイルはこの手のミュージアムならどこにでも売ってそうだ。
商品の中には紫電改のプラモデルもあった。
どのメーカーのどの紫電改を買えばいいのかわからなかったので、帰宅後にネットで紫電改のプラモを作った人のブログを覗いたり、通販サイトのレビューを読んだりして購入する商品をチョイスした。
そしてポチッ。
数日後、届いたのが下のプラモデルだ。
いろんな人のメイキング記事や動画を参考にしながら製作したい。


お土産で買った紫電改せんべいを食べてみた。

おいしかった。
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南レク

2021-08-06 | おすすめスポット
2021年7月31日のことだ。
シュノーケリングを終えた私は南レクの展望タワーへと向かった。

は?南レク?何?
説明しよう、南レクとは・・・めんどくさいのでWikiを参照してくれ。
南予レクリエーション都市 - Wikipedia
簡単に言えば『愛媛県の南部(南予)にある未完の巨大レクリエーション都市』のことだ。
なぜ未完なのかは・・・(Wiki参照)。
広大なエリアに各種の施設が点在する南レクにおいて、ランドマーク的な存在としてそびえ立っているのが宇和海展望タワーだ。
これまで遠くから目にすることはあっても登ったことはなかった。
今日は時間的にゆとりがあるのでタワーからの絶景を眺めてみようと立ち寄ってみた。

ワクワクしながら近づいていくと・・・。
ん?人の気配がないぞ。
タワーの入口のシャッターが降りている。


チケット売り場には「巨大地震に対する耐震基準を満たしていないことが判明したため2019年7月9日より運行を休止・・・」と書かれた紙が貼ってあった。

オーマイガー。
とりあえず建物の屋上に上がってみた。
いい眺めだ。


ん?山中のところどころに古びた鉄塔が建っているぞ。
何だろう?と思っていたら、2006年に廃止されたロープウェイの支柱だった。

この建物はロープウェイの山頂駅だったのだ。
ん?どこかから動物の鳴き声が聞こえてくるぞ。
こども動物園という施設があった。

入口の近くに怪しいパンダのオブジェがあった。
ナニコレ珍百景に投稿され、「かわいくないパンダ」として紹介されたそうだ。

散策してるうちに古き良き昭和の香りが漂ってきて、自分の子供時代を思い出して懐かしさがこみ上げてきた。
近くにある展望台から遠くを見つめた。


ああ・・・あの頃は世の中が希望にあふれていたなあ・・・誰もが明るい未来を思い描いていたよなあ・・・。
そんなことを考えながら、誰もいない公園をふらふらとさまよう私であった・・・。

つづく。
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水族館に行ってみた

2021-08-01 | おすすめスポット
2021年7月27日のことだ。
四国西南地域に誕生した新しい水族館に行ってみた。
高知県立足摺海洋館SATOUMIだ。

新しいと言ってもオープンは昨年の夏だったんだけどね。
昨夏に立ち寄った際はムチャクチャ混雑してたからスルーしてたんだ。
今回は平日なのでゆったりと見学できそうだ。
炎天下に車を置くのは嫌なので日陰のエリアを探して駐車場内を見回したら、みんな考えること同じで、木陰のところに車が集中していた。
自分も木陰に置いたけどね。
近くに新しい駐車場が建設中だけど、木陰ができそうな樹木を植えておくなどの工夫がほしいものだ。
ヤシはトロピカル感はあるけど木陰は期待できないなあ・・・。
水族館の建物は飽きのこないシンプルなデザインだ。


入り口の郵便ポストの上にいるウミウシのキャラクターがかわいい。

受付で料金を払って中へ入ると、そこは深い森の滝や川の風景。
順路に沿って見ていくと里山の川から里海(竜串の海)へと世界が移り変わっていく。



とても分かりやすく勉強にもなる構成だ。
勉強になるといえば、各水槽には展示している生き物の名前や説明がきちんと表示されている。
ちなみに、私の住む某県に昨夏オープンした某水族館は、なぜか説明表示がほとんどなくて「イミフ~」とか「ワケワカメ」と呟く見学者が続出しているんだ・・・。


大水槽の上部には竜串の奇岩が水槽に食い込むような凝った作りになっていて、周期的に波が打ち寄せている。

この水槽を上から下へと見ていく趣向だ。


他にも、下から魚を見上げたり、展示している生き物の料理方法が紹介されてたり、竜串の海を背景にしてウミガメが空を泳いでいるように見せたり、イスがウミウシやクラゲになっていたりと様々な工夫があって楽しい。






それに、ちゃんと順路を表示しているのが親切だ。
ちなみに、私の住む某県の某水族館はなぜか順路が決まってなくて見学者が展示を見逃したり館内を徘徊してぶつかりあうって不評なんだ・・・。
高知県立足摺海洋館SATOUMIは初めての見学だったが、とても満足できた。
ただ、一つ気になったのが外の風景を見るためにバルコニーに出た際、手すりでやけどしそうになったことだ。

上部が鉄製なので日に焼けてムチャクチャ熱くなってて(目玉焼きができるんじゃないかというくらい)、思わず「アチチっ!」て言ってしまった。
夏は要注意だ。
見学を終え、外に出て周辺を散策した。
竜串ビジターセンターうみのわという案内施設があったので入ってみた。
展示物が分かりやすくて、とても勉強になった。
さらに、桜浜というビーチに向かって遊歩道を進んだ。

遠くに足摺海底館という海中展望施設が見えている。
海中の透視度がいいときがオススメだ。
水族館とセットでチケットを購入するとお得らしい。

桜浜だ。
岩場では珊瑚や熱帯魚の姿も見られ、個人的にはここでのシュノーケリングも大好きだ。
この日は波で濁っていたから海には入らなかったけどね。

桜浜ではさまざまなマリンアクティビティを楽しむことができる。
バンノコ浜というスペシャルなビーチに連れて行ってもらってBBQやシュノーケリングもできるんだ。
そのバンノコ浜も珊瑚や熱帯魚がいっぱいいるシュノーケリングのスポットだ。

では、まとめに入ろう。
とにかく高知県立足摺海洋館SATOUMIは入館料が大人1200円という良心的な価格(県立だから可能?)で、駐車場が無料ってのがすばらしい。
毎夏、この海に来るたびに立ち寄りたい。
ちなみに、私の住む某県の某水族館は中身がイマイチなのに入館料が大人2200円!というぼったくり価格で、余分に駐車料金600円も必要なんだ。
民間企業だから仕方がないのかな・・・。
四国外から車で来たら瀬戸大橋の料金も必要だから、家族連れの観光客には痛い出費だろうなあと申し訳なく思う。
沖縄美ら海水族館はあのクオリティの高さで1880円なんだぞ。
地元の水族館だし魚を見るのが好きだからリピーターになるつもりだったのに、あの価格では二度と行くことはないだろう・・・。
観光客相手のぼったくり商法では地元民のリピーターは育たず、一見さんの観光客が来なくなった暁には経営危機に陥ってしまうのではないだろうか・・・。
ターゲットを地元民に切り替え、気が向いたら何度でも立ち寄りたくなる憩いの場になってほしい。
地元の某水族館について厳しいことを書いてしまったが、某水族館の今後の発展を願ってのことなのでご容赦願いたい。
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お月さん ももいろ

2021-07-30 | おすすめスポット
2021年7月27日のことだ。
四国西南端近くのS浜でのシュノーケリングを終えた私は、次の目的地である土佐清水方面へと向かった。
途中で立ち寄った休憩所に一冊の絵本が置かれていた。




「お月さん ももいろ」というタイトルだった。
イスに座ってページをめくった。


内容は、珊瑚を持つことを許されていなかった江戸時代の土佐を舞台に、海辺の村に住む少女「おりの」と山の猟師「与吉」がくりひろげる悲しい愛の物語・・・。
あまりの悲しさにテンションだだ下がりの私であった・・・(泣)。
道路脇に立つ少女の彫像は、おりのをイメージして作られたものだった。

悲しそうな表情で海を見つめている・・・。


それにしても、なぜ休憩所に絵本が置かれてあったのだろう?いったい誰が?何のために???
余談だが、せっかく海辺で悲恋モノの絵本を読んで物語の世界にトリップしてたのに、現実に引き戻すかのような異臭が漂ってくるではないか・・・。
近くの公衆トイレの匂いであった・・・トホホ。
再び足摺サニーロードを進んで橋を渡ると別の休憩所がある。
叶崎黒潮展望台だ。
ここから叶崎灯台を見るのが毎度のお約束だ。

そして、橋のマスコットのトビウオくんやカツオくんにあいさつをするのもルーティンの一つだ。


橋の下に見えている海岸は、何年か前にシュノーケリングをしてウミガメと遭遇した場所だ。
今日は荒れてて無理だな・・・。

これじゃあ目的地の竜串エリアの海もダメかもしれない。
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紫雲出山

2021-04-15 | おすすめスポット
2021年4月11日のことだ。
カヤックでのマダイ釣りがボウズに終わり、早々に撤収したせいで時間を持て余した私は山に向かった。
その山とは西讃某半島にある紫雲出山(しうでやま)だ。
数年前に米ニューヨーク・タイムズ紙の電子版で、2019年に行くべき世界52エリアという記事が掲載された際、日本からは唯一「瀬戸内の島々」が選定され、記事の中で桜が満開の紫雲出山の写真が紹介された。


以前から桜のシーズンには多くの花見客でにぎわっていたが、知名度が上がったせいで混雑に拍車がかかってしまい、今年はついに完全予約の有料制になってしまった・・・。
紫雲出山はソメイヨシノや八重桜など計1000本の桜があるが、樹齢50~60年のソメイヨシノが「てんぐ巣病」に感染し、花が咲かなくなったり枯死したりして危機的状況にあるそうだ。
だから最近は病気の木の伐採や植え替えなどの保全活動が進められていて、今年から始まった花見シーズンの入山料の収益は桜の保全作業に使われるという。


釣りからの帰り道、たまたま「桜終了につきイベント中止・交通規制解除」という看板を見つけたので、「ちょっと桜の様子を見てこよう」と、車でひとっ走り登ってみたわけだ。

到着すると、桜の花はほとんど散っていた。
でも、まだ残っている花を見るだけでも十分に癒やされた。


生き生きとした葉桜の鑑賞もいいものだ。


展望台に行ってみた。

瀬戸内海の島々を一望できる絶景ポイントだ。


半島の先端付近に私が先ほどまでカヤックで浮いていた海域が見えた。

遠目には穏やかな海に見えるが実際には強風と潮流でイマイチなコンディションだったんだ。
多くの釣り船が見えるが、釣れたのだろうか?
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