うらぱん

うららの天然酵母パン
…旬の酵母12ヶ月…

シチリア島の海の塩

2011年11月02日 | イタリア紀行
うらぱんの塩の話 2



パンづくりにおいて塩はとっても大事。
使うのは生地のほんの1-2%くらいの少量、とはいえ味を大きく左右します。

塩は塩っ辛いのが当たり前ですが、
ニガリ成分にも注目が集まっています。
いわゆるミネラル分。
まろやかで旨みのある海の塩は、お料理にはかかせません。

シチリア島の西の端っこに、トラパニという港町があります。
アフリカからの風が吹き、背の低い建物が並ぶ街並みは、
イタリアとうよりはアラブ・アフリカの雰囲気。

この夏、そこにある塩田を訪れました。



塩田に風車!
シロッコと呼ばれる強い季節風は、風車を使った自然製法で作る海塩作りに欠かせないそうです。
太陽と風が作った塩。



塩田で干上がって結晶となった塩は、ピラミッドのように積み上げられています。
それをちょいとつまんで口に入れると・・・美味しい!

クリスマス島の塩をいつも使っていますが、
それよりもさらにさらに丸くて優しい味。
塩だけなめてもお酒のおともになるっていう感じ。
おやつにしてもいいくらい!

      
          
さて、このトラパニの塩にはちょっとしたアクシデントがついていました。
シチリア島といえば、泣く子も黙るイタリアンマフィア!
麻薬取締も厳しいのでしょう。
ローマに戻るカターニャ空港の手荷物検査で、なんと呼びとめられてしまいました
「ちょっとこちらへ・・・」と隅に連れて行かれ、
専門の(?)人が、まじまじとこの塩のビンを調べてるのです。

えぇ~どこから見ても、塩のビンやん!
どこからみても、私、善良な日本人ツーリストやん!

もちろん、誤解はすぐに解けて、
「Sorry, Madame.  Sorry, sorry 」とえらく恐縮してはりましたが。

これが白い粉だったら、すんごいお金持ちになれるんですけど・・・