ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

チーム育成(その7・・・動けなくても、レギュラーになった60歳選手(1))

2012年08月21日 07時11分33秒 | チーム立ち上げ

はじめに
宮崎に転勤して、職場のチームを立ち上げるとき、26人の選手が集まりました。その中で実質的にレギュラーを争うつもりで練習に参加したのは20人ほどでした。
最終的に、大会に連れて行けるのは12名です。
この20人の中から12名を選んだとき、そのうちの3人について、周りからも、当の本人からも驚きの声が上がったのです。
今日から、その話をします。

今日は、60歳であまり体が動かないD選手の場合についてお話します。

Dという選手
D選手は60歳。かつて、少女バレーの監督をしていたという触れ込みで入部してきました。
本人は、
「磯野さん。私、体は動きませんが、練習の加勢はできると思います。参加させてください。」
と述べて入部してきました。私の補助でコーチをするつもりだったのです。

身長は160cmちょっとしかなく、おなかも出ておりますし、ちょうど下図の紫シャツの選手のようなイメージです。
60歳ですから、無理もありません。

D選手を登用するに至った経緯
しかし、メンバーを見て、プレーを見て、私はすぐにサーブレシーブからの攻撃の大変さを予想しました。
そういう中、Dさんが若手にパスやサーブレシーブを教えるわけですが、見ていると、どうにもDさんのほうが体の使い方がしなやかでスムーズなのです。
それはそうですよね。
バレーボールの監督していたということですから、理屈は分かっています。

ご覧のとおりの体型ですし、対人のスパイクレシーブや3メンのレシーブなどは、体が重いと言って鼻から取り組まないのですが、一列に並べてサーブカットの練習をする時には、その列の中に混ざって、自らレシーブしながら、若手にサーブカットを指導していくのです。
そのサーブカットが、なかなかのものなのです。


そこで、練習の最後にミニゲームをやる際にはコートに入ってもらって、プレーさせ、その様子をビデオで撮影し、検証していったのです。

そのプレーは私の思ったとおりでした。
ラリーが始まると、ほとんど動きについて行けません。
正面に来たスパイクへの反応もいまいちという感じです。
しかし、セットした状態から始まるサーブカットでは、他の若手よりも格段にうまいプレーを見せてくれました。
また、若手にサーブレシーブを指導する係を任せたところ、Dさんのサーブが日を追うごとに威力を増し、ミニゲームでは若手がレシーブできないようなコントロールされた変化球サーブを打ち始めたのです。

本日ここまでです。明日に続きます。


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