ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

実力で勝利している訳ではないことも説明した

2011年12月29日 16時48分52秒 | チーム立ち上げ

はじめに
宮崎県の職場では、4月の末にバレーボールのチームを立ち上げました。3人を除き、バレーボールは初めてというメンバーばかりです。
そのチームを引き連れて、1カ月後の5月28日、昨年全国優勝した鹿児島県のチームに練習試合をしてもらったのです。

この練習試合には、熊本県の職場からも試合に参加してくれましたので、3チームでリーグ戦で練習試合をしたのです。

結果は、最初の試合で熊本県のチームに楽勝し、その勢いで鹿児島県のチームにも2セット取ってしまう大健闘を見せました。

しかし、これを、実力で勝ち取った等と思ってもらっては困るので、選手には、ここで勝利した理由をきちっと説明しておくことにしました。

鹿児島から1セット取った後のアドバイス
まさかと思っていた鹿児島からの1セット先取に選手たちは、興奮していました。
「どうだ?言ったとおりになっただろう?」
と水を向けると、皆、荒い息をしながらも
「やり投げのクイックは100発100中でしたね」
などど興奮気味にチームメートを称えておりました。

「うん。やり投げは、よく頑張った。
しかし、これはやはり総力戦であることを忘れるなよ。
熊本戦で両サイドが決めていたから、鹿児島のブロックがそっちをマークしようとしている。だから、センターのブロックが今いちビシッと決まらないのだ。次も、両サイドオープンがとにかく大声でトスを呼べ。そうやってブロックに両サイドオープンをマークさせることができたら、もう少し走れる可能性がある。
それと、サーブレシーブでのミスが少なく、これをキャップ(インターハイ出場のバレーボーラー)が打ってサーブを切っていることにある。Aカットは必要ない。ミスしなければいいから、とにかくボールにくらいついて上に上げ、キャップまでトスを持って行こう。実力で勝てるチームではないが、やり方によっては、条件が揃えばこういう戦い方もあるということだ。」
「センターにマークがつき始めたら、特に、キャップのマークがきつくなってきたら、厳しい試合になるかもな・・・。この後はさっきのような具合にはいかないかもしれないが、そこから、どのくらい点数取れるか挑戦するつもりで、ガンバレ!」
と発破をかけたのでした。

その後の試合結果
宮崎のチームは頑張ってというか・・・鹿児島の調子が出ないまま、つまりマークがずれていたわけですが、それで、2セット目も宮崎が取ってしまうという結果となりました。
しかし、午後の試合では、しっかりと修正して来た鹿児島に我チームは太刀打ちできないようになり、10点前後しか得点できない状況で全てのセットを失いました。

この敗北がまた、宮崎の素人選手にとっては、バレーボールの面白さと不思議さを十分に感じ取るきっかけになったと思います。

夜の懇親会でさらに九州大会に向け自信を付けさせた。
その練習試合が行われた夜、焼き肉店で鹿児島のチームと我チームとで懇親会をしました。
私にとっては、昔一緒にプレーしたメンバーばかりなものですから、懇親会まで計画してほしいと相談したところ、一も二もなく準備してくれ大いに盛り上がりました。
でも、この飲み会、私は単なる懇親会以上に九州大会に向けた重要な戦略のひとつと考えていたのです。

これは、強豪チームと知り合いになっておくということが、九州大会に出場した時、我チームの選手のメンタル面で大きな力になるからなのです。
宮崎のチームは、結成後2カ月で九州大会に出場します。素人がほとんどです。しかも初出場と来れば、大会の雰囲気に飲まれ、実力を出せない可能性が大きいのですね。
そこで、鹿児島のチームとの懇親を深め、少しでもメンタル面で優位に立てるようにしたいという思いがありました。

考えても見て下さい。大会当時の朝、体育館に着いた時に誰も知らない中、心細い思いで入り、借りて来た子猫のように静かに待つのと、強豪チームとあいさつを交わして体育館に入るというのでは、選手のメンタル面でまったく違います。

そして、この行動は、他のチームにプレッシャーを与えるという意味でも、効果があります。つまり、強豪の鹿児島にも認められる存在になっているという存在感を示すのにいいのですね。

懇親会は気のいい鹿児島のメンバーと大いに打ち解け、楽しいものになりました。
宮崎の素人軍団は吞み会の席で、屈託なく鹿児島のメンバーにいろいろバレーボールに関する変な質問もするわけで、これに対して鹿児島のメンバーは弟分のような存在に捕らえてくれたのですね。
ほんとに、素晴らしい宴会になりました。

こういうことが、選手のメンタルに影響を及ぼすのです。

第二段階の戦略、鹿児島との練習試合で結果を出し、九州大会への自信を付けさせるというのは、練習試合で鹿児島から2セット先取したこと、その後ボロ負けして1セットも取れなくなったこと、夜の懇親会で鹿児島県のチームと親睦を深めたこと、これらによって、十分に達成できたと思えたのでした。

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宮崎県出身の転勤族です。鹿児島県、熊本県、沖縄県、高知県等を転々としながら、今年宮崎県に戻ってまいりましたが、宮崎県をはじめ各地で見聞きしたバレーボールの戦術や練習方法等を紹介しています。
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