ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

ジャンケンに勝ったら、サーブを取るか、コートを取るか(その2)

2012年01月21日 09時01分50秒 | 戦術


まず、お断り
本日からお話しする内容は、私、間違いないと考えていますが、これには、異論を唱える方も多々あって、実際、各県で所属したチームのいずれもが試合前のじゃんけんで勝利した場合、サーブ権を取ってまいりました。

この方法について、私は疑問を持ち、場合によっては取る、場合によっては取らないという方法で対応していますので、今回そのお話をするものです。

理論上はこうなるんじゃないか?というお話なんですが、試合の流れを作るとか、選手のメンタルとかの問題もありますから、すぐに私の言う方法を採用するのではなく、こういう考え方もあるのだというレベルでお読みいただくといいかと思います。その点、どうかよろしくおねがいします。

ただ、結成2か月で3位を勝ち取ったり、半年で全国大会準優勝の大阪にデュースの試合をしたのは、こうしたサーブに対する考え方に立って練習し、独自の試合展開に持ち込んだのも一要因となっているのは事実なのです。それでは、お話させていただきます。


はじめに

昨日の記事じゃんけんに勝ったら、サーブを取るか、コートを取るか(その1)においては、バレーボールと卓球やテニスのサーブ権取得の方法が異なっている点について、御紹介いたしました。
その中で卓球の動画も御紹介したわけなんですが、どうして、こうもサーブ権の取得方法が異なるのか、その理由について今日はお話しします。
このことを理解すると、バレーボールでは、サーブ権を取ったほうが有利なのか、コートを取ったほうが有利なのかが分かって来ると思うのです。


サイドアウト率(サイドアウト獲得率)

相手がサーブを打って始まったラリーで、当方がポイントを上げ、サーブ権を奪い返す確率が70%を超えると、概ねその試合に勝つことができるというお話を聞いたことはないでしょうか?

バレーボールの教本にそのように書かれていたのを以前読んだことがあり、概ねそのような結果になるのだと思うのですね。
しかし、立ち上げ直後の素人チームだとそうはいきません。
70%以上のサイドアウト率を望めないことが多々生じるのです。

しかし、それでも試合に勝つための方法がないわけではありません。サイドアウト率50%くらいでも勝利することがあります。

逆に高レベルの引きしまった競り合いの試合において、80%を超えるサイドアウト率を出しながら破れたこともあります。

実は、宮崎のチームを立ち上げた時、私はそこに着目し、結成2か月でも太刀打ちできる方法はないかを考えました。
もちろん、全国大会でも両サイドオープンが参加できない中、この戦い方を勝利するための一要素と考え選手に良く説明し練習に取り組ませたのです。

ところで、このサイドアウト率70パーセントを目標にするというのはですね。このことは何を意味しているか考えて下さい。また、ラリーに勝利したほうが次のラリーのサーブ権を取るというルールがあることも・・・・


バレーボールでサーブ権を握るということの意味

これは、結論から言いますと「サーブ権を握るほうが不利」ということになると考えるのです。
もちろん、これはある程度の練習を積み、そこそこの試合ができる状態になった選手がプレーした場合のことなのですが、サーブ権を握るということは不利になるという性質があるから、ラリーに勝ったほうにサーブ権を移すというルールになっているわけなんです。

そして、バレーボールの教本がサイドアウト70%を勝利の目途としているということは、相手チームとすればサーブを打った場合のポイント率を30%以上に持って行く(つまり当方のサイドアウト率70パーセントを維持させない。)のが目標となり、それで勝利する可能性があるということになるわけなんです。
もちろん、それと合わせて自分たちのサイドアウト率も相手よりも高く保つという条件はあるのですが・・・・、この話は別の機会にするとして、

要は、サイドアウト70%が目途にされているということは、サーブレシーブからの得点はそのくらいの確率で成功するし、自分たちがサーブを打った時のポイント率は30%くらいなんだということを示しているのと同じなんですね。(ここ重要です。)

それに比べて、ラリーの勝敗に関係なくサーブ権を2ポイントごとに移動するルールの卓球や、ゲームごとに交代でサーブを打つテニス等は、これは、サーブ権を握っているほうが有利にラリーを展開できる競技になっているのです。
仮に、卓球やテニスで、ラリーに勝ったほうが次のラリーのサーブを打つということになれば、一方的な試合になるはずです。
試合として成り立ちにくくなりますね。

同様に、バレーボールにおいて、ラリーに負けたほうのチームがサーブを打つというルールにしても、おそらく負けたチームは永遠にサーブを打ち続けることとなり、サーブレシーブから攻撃して来るチームがポイントを重ねて行くという、一方的な試合になってしまうのだと思います。

以上、サイドアウト70%を目標にするようなチームならサーブ権を取らないほうが有利だというお話をさせていただきました。


本日、ここまでです。
で、次の記事から、それではどういう状態のとき、サーブ権を取ったほうが有利なのか、あるいは取らないほうが有利なのか、バレーボールの常識に当てはまらない初心者チームの場合における、判断基準や、そのスコアブックから得点経過を見て自分たちのチームがどのタイプの試合をするチームであるのかを見分ける方法についてお話します。
それでは失礼します。

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