いつまでたっても制作にかからないPinoにイライラしだした私を察してか
なんだかごそごそ動き出したPiさん
職人さんと言うのはなかなか人からの依頼のものには手を付けないようで、、、
でも約束はするんだな~、、、
でも制作にすぐにかからないんだな~、、、
気持ちはわからなくないけど相手あってのこと
Pinoに限らず私の周りの職人さん(日本人もイタリア人も)はその奥さんが
制作の遅れを謝っておられる、仕事柄職人さんの奥さんとよく一緒になると
皆同じようなことを言われる、、、、私もそうなるのか、、、、、えーいやや~
カリカリ怒り出した私
やっとなんとか動き出したPino
ブレスの金具はこんな状態
この幅にガラスを張り付ける、、、えー本当にそんなこと出来るんだろうか?
まずはラルベロにあるガラス棒を長く引き伸ばす作業
これは専門の職人さんに依頼
通常直径6mmのガラス棒を2mmにしてもらう
後ろが通常のガラス棒、手前が伸ばした状態のガラス
ここからが彼の腕の見せどころ
おおまかにブレスのサイズに切りカティングマシーンでジャストサイズに
そしてさらに張り付けるためには1本ずつ平たく断面つけるなければならない
でも直径2mmのガラス棒に断面を付けるのは至難の業
まずはこの直径2ミリの筒状のガラス棒の一部に平面をつけるため
またまたカティングマシーンで削ることに
削りすぎると簡単に二つに折れてしまうし
指だって切りかねない、あー怖い怖い!
慎重にすべてのガラスに断面をつけ
次は両端の断面を丸く削っていく
カティングしただけの状態だとナイフの刃を腕につけてるのと同じ状態!
危なくて身に着けることはできない
虫眼鏡で細かい部分のチェック
そして専用の接着剤で張り付け
やっと出来あがった!満足げなPiさん
Piさん曰く
“ 今回の依頼は正直難しかった、でも自分が思い描いていた通りに仕上がったと思う ”と
ご婦人からの依頼は “ ガラスはベネチアの海の色であとはPinoさんの感性にお任せします ”と、、、
なかなかいい感じに仕上がったのでは?
腕に乗せるとこんな感じ
出来上がった時計を私の出発前日に発送
ほんま、、、ぎりぎりPiさんにいつも振り回される私です
でもいい仕事してくれました!
到着したご婦人からのメールにはいつも身に着けますと喜んで頂いた様子
ご主人の遺品がお二人の思い出の地ベネチアンガラスで飾って頂き
私達も満足してます!
私も、いつかベニスで商売がしたいな~と考えてました。
まだ、漠然とした夢ですが…
これからも頑張って下さいね!
ベニスの商人ですね!
頑張ってください
こんな感じで気ままに書いておりますので
引き続きご覧いただけたら嬉しいです