virtual"the elf"

神戸の舞子,海岸近くのelf。'04幕を下ろし、その秋仮想空間にてゾンビのごとく甦る。マスター谷口の世界へ酔うこそ!

満よひ子のしるべ

2015-08-20 11:18:51 | 遊歩・KOBE(神戸ガイド)
正面には「満よひ子のしるべ」
左面には「たづぬる方」
右面には「志らする方」  の文字が彫られた石。

元々は神戸市兵庫区の"湊八幡神社"の外、西国街道沿いにあったものですが、
現在は神社境内にあります。

昔は付近で我が子が迷子になったら、
この石の左側「たづぬる方」面に名前・特徴・連絡先などを書いた紙を貼り、
逆に迷子を見つけた人は、右側「志らする方」面に同じように紙を貼って、
迷子情報交換拠点になっていたとのことです。
当時はこのあたりもぎわっていたのでしょうね。
頼もしい"建て石"(立て石)です。
 
全国にこのような石が点在しているようですが、
近くでは京都・新京極の"誓願寺"の門の脇にもほぼ同じ石があります。

太平洋戦争時、
昭和20年3月17日の神戸空襲(B29爆撃機 306機)で
この建て石は破損したので、再現したものと並べられています。

この日の空襲は兵庫区・林田区(現 長田区)市街地の
被害が大きかったそうです。
石が黒ずんでいるのも焼夷弾の名残り。
神社から1.5kmほど南にある「大輪田橋」なども同じように黒ずんでいます。
また大輪田橋の下には空襲犠牲者の慰霊塔があり、
兵庫区・薬仙寺では1972年以降、毎年この日に慰霊祭が開かれています。 

なお「火垂るの墓」で主人公の兄妹が家と母親をなくした空襲は
昭和20年6月7日(B29爆撃機 473機)のものです。

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