●方法俳句0213・抽象の物質化05・杉山久子01・2015-02-12(木)
【→方法俳句-索引01・方法俳句-索引02 →俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)】
○「あをぞらのどこにもふれず鳥帰る」(『春の柩』2007)(杉山久子01)
季語(鳥帰る・春) 「あおぞらのどこにもふれずとりかえる」
【鑑賞】:鳥たちの気持ちはすでに北の空にあります。もはや越冬の地にはなんの未練もなく、空のどの部分にも触ることなく北を目指します。空を触れるものとして物質化しています。
○杉山久子(すぎやまひさこ)
●好きな一句「少年のアジトしづかに黄落す」02
季語(黄落・秋) 「しょうねんのあじとしづかにこうらくす」
【Profile】:1966年、山口県出身。1889年より俳句を始める。「星」を経て、俳句結社「藍生」、俳句集団「いつき組」所属。第3回藍生新人賞受賞。第2回芝不器男俳句新人賞受賞。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます