仙北市西木町上桧木内の小正月行事
「紙風船上げ」が2月10日、
同地区の紙風船広場で行われた。
家内安全や五穀豊穣(ほうじょう)などの
願いを乗せ、柔らかな明かりをともした
紙風船が冬の夜空に舞い上がり、
観衆を魅了した。
地元8集落の住民が、和紙を貼り合わせ
約100個の紙風船を準備。
午後6時、観衆のカウントダウンで
打ち上げが始まった。
熱風を吹き込んで膨らませ、
最下部に取り付けた布玉に点火。
美人画や武者絵などが描かれた紙風船が
ゆらゆらと上昇し、夜空を幻想的に彩った。
昨年、70年ぶりに生息が確認された
クニマスを描いた紙風船も登場した。
打ち上げは2時間半にわたって続き、
観衆は紙風船の明かりが上空で
小さくなるまで見上げていた。
秋田魁新聞より