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日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

バイモ(貝母)

2025-04-08 07:00:00 | 植物

「バイモ(貝母)」が咲いていました。

バイモは花弁にある網目模様から、『アミガサユリ』とも呼ばれています。

花の色が薄緑色、釣り鐘型で下向きに咲くのであまり目立ちません。

でも、良く見ると細い葉の先端が卷きひげのようなっていて、それを絡み合わせ、風が吹いても倒れないように、お互いを支えて立っているようにも見えます。

 

こうなると、花の内側がどうなっているのか、見たくなります。

 

そこで花の内側を覗いて編み笠模様の様子を見てみました。

ちょっとグロテスクかな?

 

なぜ「バイモ」=「貝母」なのかと・・・

地上の部分が枯れた後、地下に球根ができます。

その球根が2枚貝に似ていて、合わさっている鱗片の中に子どもの貝があるように見えるから母親の貝で「貝母」、その中国語の文字を日本語読みにしたので「バイモ」になったようです。

 


 

学名:Fritillaria verticillata var. thunbergii

英名:Zhe bei mu、Fritillary

別名:アミガサユリ(編み笠百合)

科・属名:ユリ科 バイモ属

原産地:中国

 

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桜・「ソメイヨシノ(染井吉野)」から「ジンダイアケボノ(神代曙)」へ

2025-04-06 07:00:00 | 植物

現在、日本にある桜の品種は交配種や改良種などを合わせると600種類を超えると言われています。

まず、桜と言って思い浮かべる品種は「ソメイヨシノ」でしょう。

そのほかには、最近の早咲きで有名な”カワヅザクラ”や葉が緑色で香りの良い純白の花の咲く”オオシマザクラ”、”エドヒガンザクラ”、”シダレザクラ”等々が良く知られている品種です。

 

 

現在日本にある桜の8割がソメイヨシノらしいのですが、その『ソメイヨシノ』が危機を迎えていると言われています。

それは、ソメイヨシノは病気に弱く、”サクラ類てんぐ巣病”という病気にかかりやすいようなのです。

その病気に感染すると花が咲かなくなって、枝が枯れてしまうこともあるようです。

次の要因は寿命の問題です。

ソメイヨシノの寿命は一般的に60年程度のようなのです。

ソメイヨシノが誕生したのは江戸時代後期、エドヒガンとオオシマザクラの交配から作り出されたとされています。

だからよほど手入れを良くしないとほとんどの木はもう寿命が近いのかもしれません。

そう言われてみると、日本全国にある有名な桜の古木にはソメイヨシノは1本もなく、エドヒガン、オオシマザクラ、ヤマザクラなどが多いような気がします。

そのようなことでソメイヨシノが、もうすぐ姿を消すと言われているのです。

でも大丈夫、日本人は優秀です。

ソメイヨシノがなくなってしまっても、それに代わる品種をもう用意してあるのです。

それが「ジンダイアケボノ(神代曙)」という品種です。

 

[ジンダイアケボノ]

 

現在ではあちこちでソメイヨシノからジンダイアケボノへの植え替えが進んでいるのです。

ジンダイアケボノの特徴は、花は白に近い淡いピンクの一重咲き、花弁の先端がやや濃い色になります。

 

[花弁の先端がピンクがかったジンダイアケボノ]

 

ジンダイアケボノはどうしてできたかというと、1912年日本からアメリカへソメイヨシノが、アメリカからはハナミズキが日本に贈られてきたのは有名な話です。

アメリカでそのソメイヨシノと別品種の桜を交配して『Akebono(アケボノ)』という品種が作り出され、それを日本に逆輸入したのです。

この桜を神代植物公園で育てるうちにAkebonoとは違った特徴の花が咲きました。

その花を「ジンダイアケボノ」と名付けました。

アメリカと日本の合作のような花ですね。

 

ちょっと見ただけではソメイヨシノとジンダイアケボノの違いはあまり分かりませんね。

ちなみに桜は花の中央部分が赤く染まってくるとそろそろ散り始めの合図らしいです。

 

2009年からはもうソメイヨシノの苗木は販売されていなく、その代わりに代替種のジンダイアケボノが販売、配布されるようになっているようです。

だから今後のお花見はお馴染みの「ソメイヨシノ」ではなくて、「ジンダイアケボノ」になってしまうかもしれません。

でも、桜には変わりませんし、違いもそれほどないので、日本のお花見文化はきっと続いていくことと思います。

 

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ブルビネラ

2025-04-04 07:00:00 | 植物

今年も大好きな花「ブルビネラ」が咲きました。

近所の空き地の大きなキンカンの木の下に数株、毎年咲いてくれています。

 

これは鮮やかな黄色の花で「ブルビネラ・フロリバンダ」という品種です。

地植えになっているので、1m弱の高さになりますから、見ごたえがあります。

いくつもの小さな花が穂になって咲き、一つ一つの花は1㎝ほどで、平開して咲きます。

この花は春に葉と花が見られ、夏の間はすべて枯れて休眠し、秋になってから根の方で成長を始めます。

寒さに強い花なので、毎年花を楽しむことができます。

他には白、オレンジの花色もありますが、やっぱり黄色がいいですね。

 


 

学名:Bulbinella floribunda

英名:Cat's tail 、Ttall yellow bulbinellas

別名:キャッツテール

科名・属名:ツルボラン科 ブルビネラ属

原産地:南アフリカ

 

 

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ウグイスカグラ(鶯神楽)

2025-04-02 07:00:00 | 植物

小さな公園の隅にある藪の中で「ウグイスカグラ(鶯神楽)」が咲いていました。

花はピンク、葉もほんのりと赤く縁どられていました。

 

 

公園の外側のフェンス越しに中を見たら、そこにも樹高3mほどのもう少し大きな木ありました。

その木には花がいっぱいついていて、満開状態でした。

ウグイスカグラは日本の山野に自生していたり、庭木や公園樹としても多く植えられているようです。

葉と同時かまたは葉が出る少し前に花が咲きます。

花は淡紅色、大きさが1.5㎝~2㎝ほどの漏斗状で、先端は5つに裂けています。

雄しべの黄色い葯が特徴的です。

花後は初夏に赤い楕円形の小さな果実が生り、それは生食可能で『アズキグミ』や『マメイチゴ』などと呼ばれています。

 

ウグイスカグラはスイカズラ科なので、最初に名前を聞いたときは『ウグイスカズラ』の間違いじゃないのかと思いましたが、『ウグイスカグラ』なのです。

それは名前の由来から分かります。

名前の由来は諸説あって、そのうちの一つがウグイスが鳴くころが開花時期で、ウグイスが隠れられるほど枝葉が多く出るので『ウグイスガクレ』となって、それが『ウグイスカグラ』になったなどという説なのです。

この説を考えると確かにウグイスカグラ(鶯神楽)になります。

この花はどう見ても色は違うけれど『グミ』にそっくりだと思っていたら、やっぱり別名では「ヒョウタングミ(瓢箪茱萸)」とも言われているようです。

 


 

学名:Lonicera gracilipes

英名:Honeysuckle

別名:ウグイスノキ(鶯の木)、ヒョウタングミ

科名・属名:スイカズラ科 スイカズラ属

原産地:日本(固有種)

 

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ミヤマガンショウ(深山含笑)

2025-03-31 07:00:00 | 植物

近所には小さいけれどいつも季節ごとの花でいっぱいの公園があります。

数日前、暖かかった日に行ってみました。

そこで見つけた「ミヤマガンショウ(深山含笑)」です。

 

 

ミヤマガンショウはハクモクレンによく似ている白い花が咲きます。

開花時期は少しハクモクレンよりも少し早いので、そろそろ花も終わりなのでしょう、開ききっていて既に花びらが落ちてしまっているものもありました。

ミヤマガンショウについて調べてみると、モクレン科モクレン属とモクレン科オガタマノキ属と2種類の記述がありました。

花や果実の構造が違っているのでモクレン属ではなく、オガタマノキ属だということだったのですが、更に調べてみると、現在ではモクレン科モクレン属に分類されているようです。

花はハクモクレンに似ているし、オガタマのようにバナナのような芳香もありますから、どちらでもいいのかも・・・

ただ、この木は常緑樹なので、少し光沢のある葉がいつでも見られるのです。

ここがモクレンとはちょっと違っているところかな。

 

 

名前の「ミヤマガンショウ=深山含笑」は中国名らしいのですが、『含笑=ふくみわらい』ってあまり響きが良くないですよね。

せめて『微笑』とかだったら良かったのに、などと思ってしまいました。

 


 

学名:Magnolia maudiae 

英名:Smiling monkey tree

別名:ミケリア・マウダイエ

科名・属名:モクレン科 モクレン属

原産地:中国

 

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