ウォーキングコース途中には大きな「カリン(花梨)」の木があります。
ちょうど今、その木にはたわわに黄色い実が生っています。
これだけあると、その下を通った時にはほのかにいい香りが漂ってきます。
でも、いい香りがしてもその実には石細胞が多く含まれているらしく、硬くて生では食べられないようなのです。
ちょっと残念ですね。
カリンは中国原産の木で、春に花が咲き、その後に香りのよい実を結びます。
花の形は梨やリンゴなど、バラ科の木の花と似ています。
でも、それらのほとんどの花の色が白なのに対して、カリンの花はピンクなのです。
だから目を引くし、とっても可愛いのです。
[4月に咲いていた花]
カリンの木には実や花がなくとも、分かりやすい特徴があります。
それが生長した木の幹です。
成長すると樹皮の一部が剥がれるので、サルスベリのように木肌がなめらかになって、まだら模様になるので、すぐに分かります。
黄色くて楕円形をした大きなカリンの実の表面は少しベタベタしています。
カリンのエキスが染出しているのでしょう。
このエキスが喉に良いらしく、昔から砂糖漬けやはちみつ漬け、のど飴などの原料として利用されています。
学名:Chaenomeles sinensis
英名:Chinese Quince
別名:カラナシ(唐梨)、アンランジュ
科名・属名 :バラ科 カリン属
原産地:中国