日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

イベリス

2025-01-30 07:00:00 | 植物

小さな公園には所々に花壇が作られていて、それぞれに季節ごとに様々な花が植えられています。

それも、寄せ植えではなく、花壇ごとに1種類の花だけが植えられているのです。

 

[パンジーの花壇]

 

[ストックの花壇]

 

中央付近に「イベリス」が植えられている花壇がありました。

パンジーやストックは色鮮やかで華やかなのですが、白一色のイベリスも負けてはいません。

どちらかというと上品な華やかさがありました。

 

本来ならば春、4月ごろに咲くイベリスですが、耐寒性が強く、このように冬でも花を咲かせるので、重宝されているようです。

 

イベリスはアブラナ科の花。

白くて可愛い花は、内と外に2枚ずつの花弁があって、内側よりも外側の2枚の方が2倍ほど大きくなるのが特徴です。

その小花がたくさん集まって大きな花房になります。

「イベリス」という名はイベリア半島が由来になっていて、イベリア半島には多くの種類が自生しているようなのです。

英名では『キャンディタフト』--"お菓子の房"="お菓子の花"という意味のようです。

 

 

イベリスには一年草の品種と多年草の品種があって、それぞれの特徴はあまり変わらないように思えます。

ただ、一年草の方は1シーズンで枯れてしまい、多年草は何年も花を楽しめるだけ違いだけのようです。

公園で見つけたイベリスがどちらの品種か分かりませんが、季節ごとに植え替えられている花なので、多分一年草の品種なのだと思います。

 


 

学名:Iberis 

英名:Candytuft

別名:キャンディタフト、マガリバナ(屈曲花)、トキワナズナ、トキワマガリバナ

科名・属名:アブラナ科 マガリバナ属(イベリス属)

原産国:イベリア半島~地中海沿岸

 

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コトネアスター

2025-01-28 07:00:00 | 植物

小さな公園の片隅に地面を這うように横に大きく広がっている木があって、そこに真っ赤な実が生っていました。

その赤い実はピラカンサに良く似ていました。

 

脇に木札が立っていて、

『コトネアスター・オータムファイアー』

”園芸品種、バラ科シャリントウ属”と書いてありました。

シャリントウ属って初めて聞いた属名です。

早速、検索してみました。

属名もそうですが、同時にこの木の名前も『シャリントウ=車輪桃』なのだそうです。

この和名は車輪を思わせるような花姿と桃のような果実だから、ということでした。

桃にはあまり似ていないと思うのですが、どうでしょうか?

どちらかというと、小さなリンゴかな?

 

 

 コトネアスター 

秋から冬にかけて真っ赤な実を楽しめて、盆栽、庭木、垣根、グランドカバーなど、幅広く活用できる使い勝手の良い木です。

数多くの品種があって、樹形や樹高もさまざまで、日本よく見かけるのは、葉が大きいコトネアスター・ラクテア、匍匐性のコーラル・ビューティー、蔓性のダメリなどがあります。

5~6月にはクリームがかった白色の小さなユキヤナギのような可愛らしい花が咲き、その後11月~12月に赤い実が生ります。

品種によっては繁殖力が強く、アメリカやオーストラリアでは要注意指定になっている種もあります。 (植木ペディア・BOTANICA)

 



学名:Cotoneaster

英名:Cotoneaster

別名:ベニシタン(紅紫檀)

科名・属名:バラ科 コトネアスター属(シャリントウ属)

原産地:ヨーロッパ、北アフリカ、東アジア、シベリア

 


コトネアスターの”アスター”という呼び名にひっかかりました。

アスターと聞くとキク科のエゾギクの花しか思い浮かびません。

似ても似つかないのにどうしてアスターと名がついたのか?

Wikipediaにその答えが載っていました。

コトネアスターは英語表記で『Cotoneaster』

それを分解して、”cotone” はマルメロの古いラテン語表記。

”-aster” は「~に似ているもの」ということ。

だから、「マルメロに似ているもの」という意味なのだそうです。

花のアスターとは全く関係のないとのことでした。

 

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ロウバイ(蝋梅)

2025-01-26 07:00:00 | 植物

この2~3日暖かい日が続いていたので、小さな公園に行ってみました。

近所にある公園なのですが、いつも季節の花が植えられています。

今はパンジー、ノースポール、ストックなどの園芸店にある春の定番の花が所狭しと植えられています。

樹木も数多くあるのですが、その中で今花が咲いているのはミツマタとロウバイだけでした。

 

「ロウバイ(蝋梅)」は蝋細工のような花びらの黄色がひときわ目立っていました。

花びらが丸っこいので、多分『マンゲツロウバイ(満月蝋梅)』だと思います。

マンゲツロウバイは ロウバイ から作り出された園芸品種で、花びらが幅広くて丸みを帯びて、全体に明るい色合いの花です。

 

マンゲツロウバイはこのように全体が濃い黄色の花もありますが、花の中心に紫褐色の輪が入る品種もあるようです。

 

公園の外では違う種類のロウバイも咲いていました。

『ソシンロウバイ』です。

一番ポピュラーな、あちこちで見かける種類です。

花弁から芯まで全部同じ色、だからソシンロウバイという名前になりました。

(ソシン---『素心』、とか『素芯』と書きます)

花弁は細く、色はマンゲツロウバイよりも薄い黄色です。

 

本来の『ロウバイ(蝋梅)』です。

花の中心に紫褐色の斑が入っています。

 

 ロウバイ(植木ペディアより)

ロウバイという名前の由来には、次のような説があります。

①蝋細工のような花にウメに似た香りがあることから

②開花期が旧暦12月の「蝋月」にあたることから

③花の色が蜜蝋(ミツバチの巣を作る蝋)に似ていることから

花の直径は約2ンチ、最も内側にある小さな花弁は暗い紫色になり、やや下向きに咲きます。

外側の花弁は透明感のある黄色で、花の中心部には5~6本の雄しべと、多数の雌しべがあります。

品種には花全体が黄色いソシンロウバイや、鮮やかな黄色い花で全体が丸みを帯びているマンゲツロウバイ、ナツロウバイ、クロバナロウバイなどがあります。

 


 

学名:Chimonanthus praecox

英名:Winter sweet

別名:唐梅(カラウメ)  

科名・属名:ロウバイ科 ロウバイ属

原産地:中国

 

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エリカ・ウインターファイヤー

2025-01-24 07:00:00 | 植物

ここ3~4年ほど毎日、植物を見ながら自宅周辺の半径3㎞ほどの場所を歩いています。

友人たちからは「面白味がないのじゃない」とか「飽きてしまわないの」などと聞かれます。

確かに目にする植物はほとんど同じで、目新しいものには滅多にお目にかかることはありません。

けれども、同じ植物でもその時によって花が咲いたり、実が生っていたりと日々変化しますので、「もう飽きてしまった」などと思ったこともありません。

だからこれからもずっと同じ場所を歩き続けていこうと思っています。

 

 


今年も「エリカ・ウインターファイヤー」の花が咲いているのを見つけました。

 

エリカはとても種類が多く、エリカ属としては700種以上もあり、そしてその多くがヨーロッパ原産種と南アフリカ原産種です。

でも、その中で日本で流通しているほとんどのエリカは南アフリカ原産種の方が多いようです。

このエリカウインターファイアーも南アフリカ原産。

冬(12月~2月)に炎のように赤い花が咲くことから、このように呼ばれているようです。

花径は3~5㎜、濃いピンクがかった赤色の花は中央が少し膨らんだ釣鐘型になっていて、枝の頂部に密生します。

 


 

学名:Erica oatesii cv. Winter Fire 

英名:Oates's mountain erica 、Ttree heath

別名:エリカ・オアテシー

科名・属名:ツツジ科 エリカ属

原産地:南アフリカ

 

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マホニア・メディア ”チャリティー”

2025-01-22 07:00:00 | 植物

「マホニア・メディア”チャリティー”」が咲いていました。

 

天気が悪い日の朝、薄暗い中だったので、鮮明な写真は撮れませんでした。

 

「マホニア・メディア」はセイヨウヒイラギナンテンと呼ばれていて、『ニイタカヒイラギナンテンとヒイラギナンテン』を交配させたもののようです。

別の説では『マホニア・ロマリフォリアとヒイラギナンテン』の交配から生まれたとも。

そして、マホニア・メディアの中からもいくつかの園芸品種が作られていて、それは『マホニア・チャリティー』、『マホニア・ウィンターサン』、『マホニア・アーサーメンゼス』などと名前が付けられています。

 

今回見つけたのは、その中の”マホニア・チャリティー”です。

その特徴は・・・

葉はヒイラギナンテンと形が似ていて、樹高は4mほどにもなります。

茎頂に花序が真っ直ぐ伸びる総状花序が多数、束生して斜上または直立します。

花には芳香があります。

開花期は12月中旬~1月中旬です。(牧野植物園)

花の香りは甘く、さわやかでややスパイシーな感じがするとのことですが、残念ながら木が遠くにあったので、香りまでは確認できませんでした。

 


 

学名:Mahonia × media 'Charity'

英名:Media mahonia , Charity mahonia

別名:天頂咲ヒイラギナンテン、セイヨウヒイラギナンテン

科名・属名:メギ科 ヒイラギナンテン属

原産地:中国・台湾

 

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