この数年間、毎日同じ場所を歩いているので、目に入る植物はほとんど変わりません。
でも、そこで花が咲いているのを見つけた時はやはりうれしくなります。
そして見つけた花のことについてあれこれと書き続けてきました。
今回の「ホトケノザ(仏の座)」も今までに何度か取り上げてきた花、寒い時期でもずっと咲いている花です。
今年も畑の脇や道端に群生しているのを見つけました。
葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるから「ホトケノザ」という名前になりました。
もう一つの名前は「サンカイクサ(三階草)」、これは葉が段々になっているからです。
この画像を見れば見事に三階建てになっているのが良く分かります。
ホトケノザはシソ科、だから花はシソ科の特徴の唇型花(しんけいか)になっています。
でも、この開いている花は開放花と呼ばれています。
ホトケノザはその他に閉鎖花と呼ばれている花をたくさんつけます。
閉鎖花とは、つぼみのまま結実する花のことで、同一個体で自家受粉するのです。
これが閉鎖花だと思うのですが、閉鎖花と開放花を見分けるのは難しいようです。
ある程度大きくなれば一目瞭然なのでしょうけれど、小さいうちは閉鎖花と思ったものが、数日後に見たら開放化のつぼみだったり・・・
見分け方として、閉鎖花は上部が細くて先端だけが赤紫色で、全を体に白っぽくなっているようです。
ホトケノザのことを調べているうちに、白い花をつける『シロバナホトケノザ』が存在していることを知りました。
それからは、あちこち群生を見つけてはじっくりと探してみたのですが、結局見つからず、残念。
いつかきっと見つけてみたいですね。
学名: Lamium amplexicaule
英名:henbit、Common henbit、Giraffehead、Henbit deadnettle
別名:サンガイグサ(三階草)
科名・属名:シソ科 オドリコソウ属
原産地:アジア、ヨーロッパ
「春の七草」にホトケノザがあります。
でも、それは『コオニタビラコ』のことなのです。
ちょっとややこしいけれど、この二つは昔から「ホトケノザ」と呼ばれていました。
「コオニタビラコ」はキク科で、葉が地面に張り付いたように生える姿が蓮の花に似ていることから「仏の座」と呼ばれていたようです。
[子オニタビラコ]