日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ホトケノザ(仏の座)

2025-02-21 07:00:00 | 植物

この数年間、毎日同じ場所を歩いているので、目に入る植物はほとんど変わりません。

でも、そこで花が咲いているのを見つけた時はやはりうれしくなります。

そして見つけた花のことについてあれこれと書き続けてきました。

今回の「ホトケノザ(仏の座)」も今までに何度か取り上げてきた花、寒い時期でもずっと咲いている花です。

今年も畑の脇や道端に群生しているのを見つけました。

 

葉の形が仏様の台座(蓮座)のように見えるから「ホトケノザ」という名前になりました。

 

もう一つの名前は「サンカイクサ(三階草)」、これは葉が段々になっているからです。

この画像を見れば見事に三階建てになっているのが良く分かります。

 

ホトケノザはシソ科、だから花はシソ科の特徴の唇型花(しんけいか)になっています。

でも、この開いている花は開放花と呼ばれています。

ホトケノザはその他に閉鎖花と呼ばれている花をたくさんつけます。

閉鎖花とは、つぼみのまま結実する花のことで、同一個体で自家受粉するのです。

 

これが閉鎖花だと思うのですが、閉鎖花と開放花を見分けるのは難しいようです。

ある程度大きくなれば一目瞭然なのでしょうけれど、小さいうちは閉鎖花と思ったものが、数日後に見たら開放化のつぼみだったり・・・

見分け方として、閉鎖花は上部が細くて先端だけが赤紫色で、全を体に白っぽくなっているようです。

 

ホトケノザのことを調べているうちに、白い花をつける『シロバナホトケノザ』が存在していることを知りました。

それからは、あちこち群生を見つけてはじっくりと探してみたのですが、結局見つからず、残念。

いつかきっと見つけてみたいですね。

 


 

学名: Lamium amplexicaule

 英名:henbit、Common henbit、Giraffehead、Henbit deadnettle

別名:サンガイグサ(三階草)

科名・属名:シソ科 オドリコソウ属

原産地:アジア、ヨーロッパ

 


「春の七草」にホトケノザがあります。

でも、それは『コオニタビラコ』のことなのです。

ちょっとややこしいけれど、この二つは昔から「ホトケノザ」と呼ばれていました。

「コオニタビラコ」はキク科で、葉が地面に張り付いたように生える姿が蓮の花に似ていることから「仏の座」と呼ばれていたようです。

[子オニタビラコ]

 

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チロリアンランプ

2025-02-18 07:00:00 | 植物

「チロリアンランプ」は最近よく見かけて、いつでも咲いている花といったイメージです。

春ごろからずっと、冬になっても咲いています。

本当の花期は4月~11月のようなのですが、気候が温暖だと冬でも花は咲くようなので、きっと寒さに強いのでしょうね。

チロリアンランプと可愛い名前で呼んでいますが、正式名称は「アブチロン・メガポタミクム」です。

和名では「ウキツリボク」とも呼んでいます。

チロリアンランプでもウキツリボクでも、この花のイメージにピッタリですね。

 

 

チロリアンランプはアブチロンという花の一品種です。

アブチロンとは熱帯~亜熱帯に数多く分布しているアオイ科の熱帯花木です。

花の形は品種によってさまざまで、大きく分類すると半つる性と木立性に分かれています。

そのうちの半つる性の代表的な品種がチロリアンランプで、これが半つる性品種の原種になっています。

 

花をよく見ると小さなほおずきのような形。

おもしろい造りをしていますね。

赤く膨らんでいるのがガク、その先に少しだけ見えるのが黄色い花びら、その中央から長く飛び出ているのが雄しべです。

 

もう一つの品種、アブチロンの木立性のものはハイビスカスやアオイなどに似たような花になっています。

[木立性のアブチロン]

アブチロンはアオイ科なので、花も似ていますね。

 

 


 

学名:Abutilon megapotamicum

英名: Trailing abutilon

別名:ウキツリボク、アブチロン・メガポタミクム

科名・属名:アオイ科 イチビ属

原産地:南米

 

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ニホンスイセン(日本水仙)

2025-02-15 07:00:00 | 植物

寒い雪の中でも花が咲く「ニホンスイセン(日本水仙)」、別名では雪中花と呼ばれています。

この時期はあちこちで咲いているのを見かけます。

ウォーキング中に見つけた色々なニホンスイセンとその近縁種です。

 

 一重咲きの花。

花びらが白、副花冠が黄色の一番ポピュラーな品種。

 

花びらが白で細長く、副花冠が黄色い品種。

 

花びらが白で細長く、副花冠が黄色くて房が大きい品種。

 

花びらと副花冠の両方とも白い品種。

 

 八重咲きの花

八重咲品種は全体にごちゃごちゃしていて、どうなっているのか分かりません。

 

基本のニホンスイセンに混じって、変わっている花はすべて突然変異なのでしょうか?

 

 花びらが黄色の品種。

この種類には『キブサスイセン(黄房水仙)』と名前が付いています。

ニホンスイセンの近縁種なのですが、厳密には別の種類として分類されているようです。

花びらが黄色、副花冠も同じように黄色の品種。

 

花びらが黄色、副花冠がオレンジ色の品種。

 

花びらが黄色の品種。

これもキブサスイセンの一種なのでしょうか?

 

 

 ニホンスイセン 

ニホンスイセンはヒガンバナ科・スイセン属の耐寒性多年草(球根植物)。

名前に日本とありますが、原産地は地中海沿岸で、古くに中国を経由し、渡来したといわれています。

本州の関東地方以西、四国、九州の海岸に野生化していることから、日本水仙(ニホンスイセン・ニホンズイセン)の名前で呼ばれます。

花期は、12月~2月頃。

花は3~4センチ程の小輪、花びらは白で副花冠は黄色のカップ型、房咲きが特徴です。

葉は緑色、細長く線形で、やや厚みがあります。

名前の由来は、漢名の水仙の音読みで、仙人は天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙という中国の古典に由来し、水辺で咲く姿を仙人にたとえて名づけられました。(季節のお茶花・山野草より)

 


 

学名:Narcissus tazetta var. chinensis

英名:Chinese sacred lily、Japanese daffodils

別名:セッチュウカ(雪中花)、ガカク(雅客)

科名・属名:ヒガンバナ科 スイセン属

原産地:イベリア半島、地中海沿岸

 

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寒紅梅(カンコウバイ)

2025-02-12 07:00:00 | 植物

ウォーキング中、あちこちでウメ(梅)の花がちらほらと咲いているのを見かけるようになったので、大きな公園に行ってみました。

やはり、今年もまた満開の「寒紅梅」の木に会えました。

周囲は枯れたような色ばかりの冬の風景の中に、3本の大きな木があるのです。

 

そのうちの2本は満開でした。

 

そして3本目は満開にはまだまだ程遠く、丸い蕾がいっぱいでした。

同じ立地条件なのに、もしかするとこの本は他の2本とは品種が違うのかもしれません。

 

この3本のうちの1本の木の横には木札が立っていて、「寒紅梅」と書いてありました。

寒紅梅について調べてみると、早咲きの梅、1月頃から咲き始め、花は濃い紅色で八重咲き、または一重咲きの花となっていました。

 

花の裏側のガクが茶色なのが特徴で、花色は開花が進むにつれて、少しピンクがかってくるようです。

 

 


 紅梅は品種の特定が難しい 

梅の中でも特に紅色の花を咲かせるものが紅梅です。

紅梅の品種は多く、例えば寒紅梅に似た品種として、八重寒紅、鹿児島紅、未開紅、楠玉、珊瑚などがあります。

これらはすべて早咲きで、花は濃淡はあるけれど紅色の梅、それにそれぞれの特徴もよく似ています。

そうなると、素人では区別するのがなかなか難しくなってしまうようです。

 



学名:Prunus mume 'Kankobai'

英名:Japanese apricot(梅)

別名:寒紅(カンコウ)、八朔梅

科名・属名:バラ科 サクラ属

原産地:日本(栽培品種)


 

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休暇村 奥武蔵

2025-02-10 07:00:00 | 宿

「休暇村 奥武蔵」で1泊してきました。

ここは電車で2時間ほどの場所、埼玉県飯能市にあります。

なぜこの宿?

実は休暇村には会員制度があって、泊まるたびにポイントがつきます。

そのポイントには期限があるため、ポイントを消化しなければなりませんでした。

そのためにいろいろな休暇村を探したところ、ここ「奥武蔵」の”豊洲祭り”という冬のプランが気に入ったのでした。

それに、一番近くの休暇村だし、電車も1回乗り換えするだけで、すぐにでも行ける場所だったからです。

 


「休暇村奥武蔵」の最寄り駅は西武池袋線吾野駅、駅からは送迎バスで5分ほどです。

市街地から少し離れただけなのに、周囲は山に囲まれているような場所でした。

宿の前には国道299号線とそれに沿うようにして流れている高麗川(こまがわ)があって、川に架かる橋を渡ったところに立派な宿がありました。

以前は宿泊施設の『奥武蔵あじさい館』だった場所が、建物などがそのまま休暇村協会に移転されました。

そして平成13年4月から「休暇村奥武蔵」としてリニューアルオープンし、今では”ムーミンバレーパーク”のオフィシャルホテルの一つになっているようです。

 

第一印象は、”とてもきれいな建物”でした。

そして、中に入るとどこもかしこもすべて新築したばかりのように見えて、とてもきれいでした。

2階まで吹き抜けのロビーは明るく、木材が多く使われていました。(地元のブランド木材”西川材”だそうです)

そしてスタッフの皆さん、若い人ばかりなのもいいですね。

広いロビーにはラウンジもあって、ウエルカムドリンクなども用意されていました。

 

通された部屋は3階にあって、ここでも廊下がとってもきれいに掃除されていたのです。

部屋は和室、天井が高かったためか、広々としていて、アメニティもすべて揃っていました。

[3階通路]

 

 お風呂のこと。

日帰り入浴での利用も可能なので、それなりに施設は十分整っておりました。

お風呂は大きくて露天風呂、サウナもありましたが・・・

ただ一つ残念だったのが、この宿は温泉ではなかったのです。

でも、温泉だと思って入りました。

[露天風呂]

 

 食事のこと

夕朝食ともビュッフェスタイル。

冬のプランは『昭和レトロフェア×豊洲祭り』がテーマでした。

昭和の懐かしいメニューが所狭しと並び、2月の豊洲の魚はマグロとカニの食べ放題、この日のオープンキッチンは天ぷらとステーキでした。

シェフが作った、手の込んだ普段は食べられないような料理を堪能できました。

また、それぞれの料理がおしゃれな小鉢や小皿に別々に盛りつけられていたのもうれしいですね。

 


最初は「周辺には特に名所や見どころがない場所なのにどうして休暇村があるのだろう」などと思っていました。

ところが、この宿は人気があって、時期によっては予約が取れないようなのです。

都会から近く、交通費もかからなく旅行気分が味わえるから、ということのが理由のようです。

確かに気軽に非日常を味わうのには最適な宿なのかもしれません。

ただ、コロナ禍以降の宿泊料は全体的に高くなっています。

休暇村も同様です。

会員はそれなりの特典がありますが、一般人にしたら宿泊料が少し高いと感じるかもしれません。

だから、休暇村を利用するならば、是非とも会員になるようにおすすめします。(公式HPから申し込めます、無料です)

 

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