
「ムラサキハナナ」の群生を見つけました。
この花は名前がたくさんあって、どれを採用していいのか迷いました。
すべての名前が有名なのです。
ストックの別名のアラセイトウの大型なものとして『オオアラセイトウ』。
紫色の花を咲かせる菜の花の仲間だから『ムラサキハナナ』。
花がダイコンに似ているから『ハナダイコン』。
三国志で有名な諸葛孔明が自陣に食料として植えたという伝説から『ショカツサイ』。
どれもこれも皆、とっても有名で良く知られた名前なのです。
もしかすると、地域によって使われている名前が違っていることもあるかもしれません。

この花は江戸時代に日本に入ってきて、最初のうちは鑑賞用に栽培されていたようなのですが、最近では野生化している方が多いようです。
それも群生しているのを多く見かけます。
今(3月ごろ)ならば黄色(菜の花)と紫色(ムラサキハナナ)の競演が見られます。

ところが、もう少し後4月~5月ごろになると、ムラサキハナナにそっくりな花が咲いてきますが、それは違う花なのです。
それは『ゴウダソウ(合田草)』という花です。

ヨーロッパ原産の花ですが、大学教授の”合田清”さんがフランスから日本に持ち帰ったとされているので、『ゴウダソウ』という名前になりました。
別名ではオオバンソウ(大判草)、ギンセンソウ(銀扇草)、ルナリアなどとも呼ばれています。
花後の実の形が小判型になるので、そこから付いたの名前のようです。
ルナリア---ルナ=月のことで、実を月になぞらえたようです。

花だけを見ると区別ができないほど似ています。
でも、ゴウダソウには花後には実が生ります。
実が生ればすぐに区別できます。
そしてゴウダソウの開花期はムラサキハナナより少し遅く、4月~5月となっています。
[ムラサキハナナ]
学名:Orychophragmus violaceus
英名:Chinese violet cress
別名:オオアラセイトウ、ハナダイコンなど
科名・属名:アブラナ科 オオアラセイトウ属
原産地:中国