秋もそろそろ終わって、冬の便りも聞こえようとしているのに「カナムグラ(鉄葎)」はとっても元気です。
カナムグラで覆われている場所はその下に何があるのかも分からないくらい、一面に広がっています。
葉には粗い毛があって、ザラザラしています。
茎や葉柄などあらゆる場所に下向きにトゲ状があって、ちょっと触っても痛いのです。
そのようなカナムグラをあちこちで見かけているのですが、場所によってどうも花の様子が違っているので、2種類あるものだとばかり思っていました。
そうしたら、カナムグラは雌雄異株だったのです。
だから雄株、雌株の花が違っていたのです。
これが雄花です。
雄花はこのように伸びた花序に多数の花が付きます。
花弁が5枚で雄しべも5本、そこには大きな葯が付いていて、それだけが目立っているような感じです。
雌花よりも早く開花して、遅くまで残っています。
これが雌花です。
苞に包まれている雌花が数個かたまってごちゃごちゃしていて、垂れ下がるようにして付きます。
雌花は最初は緑色なのですが、やがて紫色をおびて苞の先端は反り返るようになってきます。
中にタネが入っています。
Wikipediaより
カナムグラの花粉は、ブタクサやヨモギなどと並び、秋の花粉症の原因となります。
茎葉と花は薬草になって、苦味健胃や利尿に効果があるとされています。
また、蝶の「キタテハ」にとっては貴重な食草になっています。
学名:Humulus japonicus
英名:Japanese hop
別名:オームグラ,ネバリグサ,ムグラ
科名・属名:アサ科 カラハナソウ属
原産地:日本