日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)

2025-03-20 07:00:00 | 植物

早春の黄色い花、オウバイ・サンシュユに続いて3番目は「ギンヨウアカシア」です。

この花はある日急に一斉に開くのです。

いつも通る場所、毎日見ていたのに、その日は違っていました。

木全体が鮮やかな黄色一色に染まっていたのです。

 

葉が銀色をしているので「ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)」ですが、別名は『ミモザアカシア』と呼ばれています。

一般的にはミモザとして流通していますが、実はミモザとはマメ科アカシア属の総称なのです。

だから、ミモザの正式名称は、『○○アカシア』ということになります。

そしてその種類は世界中に1000種類以上もあると言われています。

その中で特にヨーロッパではミモザは『フサアカシア』のことを指すようです。

でも、日本では黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の仲間のすべてが『ミモザ』とされているようです。

 

ギンヨウアカシアは黄色いポンポンのような房状の小さな花が木を埋めつくすほどにして咲きます。

その重さで垂れ下がっている枝もあります。

葉は銀色で小さく、羽状複葉になっています。

 

 ヨーロッパでミモザと呼ばれている『フサアカシア』と『ギンヨウアカシア』の違いは?

この2つの違いは葉や花で判断できます。

フサアカシアの葉は小葉の数が多く、一つひとつが細長くて小葉どうしの隙間がやや空いています。

それに比べ、ギンヨウアカシアの葉は小葉が短めで、丸みがあるのが特徴です。

どちらの花も黄色くポンポンのように丸みを帯びていますが、ギンヨウアカシアのほうが花の量が多くボリューム感があります。(BOTANICA)

 


 

学名:Acacia baileyana

英名:Golden mimosa、Cootamundra wattle、 Bailey's acacia

別名:ミモザ、ハナアカシア、モリシマアカシア

科名・ 属名:マメ科 アカシア属

原産地:オーストラリア南東部

 

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サンシュユ(山茱萸)

2025-03-18 07:00:00 | 植物

大きな公園では「サンシュユ(山茱萸)」の黄色い花が満開でした。

鮮やかな黄色は遠くからでもよく目立ちます。

 

 

この公園にはサンシュユ、ハナミズキ、ヤマボウシがあちこちに植えられています。

この3種類の木はすべてミズキ科なのでとっても良く似ているのです。

だから冬の時期、花や葉や実などがついていないと木の幹だけを見てもなかなか区別ができません。

でも、こうして花が咲くと一目瞭然、真っ先に黄色い花が咲くのがサンシュユの木だと分かります。

この後、4月~5月にハナミズキ、5月~6月ごろにはヤマボウシが次々と開花するので、それぞれの木の区別が容易になります。

 

 

サンシュユは江戸時代に薬用として日本に入ってきたのですが、花がきれいだったので庭木として栽培されるようになったようです。

そして、この木は春と秋の両方に別名があります。

春は鮮やかな黄色い花が咲くので『春黄金花(ハルコガネバナ)』、そして秋にはサンゴのような真っ赤な実が生るので『秋珊瑚(アキサンゴ)』となっています。

 

[サンシュユの実]

漢字表記の「山茱萸」の茱萸(シュユ)はグミのこと、だからサンシュユの実はグミにそっくりです。

この実の種を抜いて果肉を乾燥させたものが滋養強壮や疲労回復に効果があるようです。

 


 

学名:Cornus officinalis

英名:Shan zhu yu

別名:ハルコガネバナ、アキサンゴ

科名・属名:ミズキ科 ミズキ属

原産地:中国、朝鮮半島

 

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シロバナホトケノザ(白花仏の座)

2025-03-16 07:00:00 | 植物

「シロバナホトケノザ(白花仏の座)」です。

やっと見つけました。

最近その存在を知ったのですが、今まで目にしたことはありませんでした。

でも、ピンクのホトケノザに埋め尽くされた原っぱの片隅に2株だけ、白い花がありました。

透き通ったような、少しピンクがかった花でした。

 

これから先もずっとこの場所に咲いてくれますように・・・

 

2月21日にアップしたホトケノザの記事です。----ホトケノザ

この中で「いつか見つけてみたい」と書いたのですが、思ったよりも早く見つかりました。

 

 

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オウバイ(黄梅)

2025-03-14 07:00:00 | 植物

春先、鮮やかな黄色い花を見つけると何だか気持ちが明るくなってくるような気がしてきます。

冬から春になったと感じさせてくれるのが黄色い花なのかもしれません。

 

車で走行中に鮮やかな黄色の花がブロック塀いっぱいに垂れ下がっているのを見つけました。

思わず車を止めて写真を撮りました。

「オウバイ(黄梅)」のカーテンです。

 

冬の間咲いていた黄色いロウバイが終わりかけると、そのあとを追いかけるようにして咲くのが「オウバイ」です。

オウバイは葉が出る前に垂れ下がった枝に黄色い6枚の花びらを持った花を咲かせます。

ゴツゴツと角ばった茎、半つる性です。

漢字表記では『黄梅』、だから花も似ているので梅の仲間だと思われるのですが、違います。

英名は『ウインタージャスミン』、そう、ジャスミンの仲間なのです。

 

春先に咲く、黄色いジャスミンに似た花がオウバイ。

そう思っていたのですが、実はちょっとややこしいことがあるのです。

それは何かというと、この先もう少し時が経ち、桜が咲くころになると「オウバイ」とよく似た花が咲くのです。

それが『オウバイモドキ』という花です。

○○モドキというくらいですから、オウバイの2番煎じだと思うのですが、これがまたそっくりなのです。

誰が名付けたか分かりません、オウバイが日本に入ってきた後、似たような花が入ってきたから『オウバイモドキ」という名前にしたらしいのです。

 

去年の3月末に撮った『オウバイモドキ』です。

本当にオウバイにそっくりなのです。

違いを挙げてみます。

① オウバイは2~4月、オウバイモドキは3月〜4月に咲く。

② 一重咲きのオウバイに対して、オウバイモドキは八重咲。

③ オウバイモドキは常緑樹、だからいつでも葉がある。

2つを比べてみて、花が一重か八重か、花が咲いているときに葉が付いているか、無いかで違いが判ると思います。

 


「オウバイ」

学名:Jasminum nudiflorum

英名:Winter jasmine

別名:ゲイシュンカ(迎春花)、オウシクバイ

科名・属名:モクセイ科 ソケイ属

原産地:中国(北部・中部)

 

 

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モクレイシ(木茘枝)

2025-03-11 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの途中、板塀の上に出ていた木に緑色の小さな花が見えました。

この辺りではあまり見かけない、ちょっと珍しい木、「モクレイシ(木茘枝)」です。

 

花は小さくて直径5ミリほど、葉の付け根にまとまって咲いています。

薄緑の花なので、よほど気を付けて見ないと見過ごしてしまいそうです。

モクレイシは雌雄異株です。

雄株には雄花が、雌株に雌花が咲きます。

この場所には雌雄両方の木がありましたが、雄花の方が開花が少し早いようで、雌花はまだあまり開いていませんでした。

 

雄株に咲いている雄花です。

雄花は花弁が5枚、5本の雄しべとその先に付いている黄色い葯(やく)が目立ちます。

 

雌株の雌花です。

全体的に雄花よりも小さく、雄しべは目立ちません。

 

日本のモクレイシ属の樹木は「モクレイシ」の1種だけしか分布していないようなのです。

そしてモクレイシは分布地域が特徴的な樹木として知られているらしいのです。

日本におけるモクレイシの分布地域は大きく2ヶ所に分かれていて、1ヶ所が関東の房総半島南部、湘南地方、伊豆地方、伊豆七島で、もう1ヶ所が関東地方からはるか遠く離れた九州南部、五島列島、琉球諸島なのだそうです。

もちろん自生のモクレイシのことなのでしょうけれども、不思議ですね。

そして、どうしてこのような分布の仕方なのかは今でも謎のようです。

 


 

学名: Microtropis japonica

英名:Mokureishi tree

別名:フクボク

科名・属名: ニシキギ科 モクレイシ属

原産地:日本、台湾

 

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