日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

モクレイシ(木茘枝)

2025-03-11 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの途中、板塀の上に出ていた木に緑色の小さな花が見えました。

この辺りではあまり見かけない、ちょっと珍しい木、「モクレイシ(木茘枝)」です。

 

花は小さくて直径5ミリほど、葉の付け根にまとまって咲いています。

薄緑の花なので、よほど気を付けて見ないと見過ごしてしまいそうです。

モクレイシは雌雄異株です。

雄株には雄花が、雌株に雌花が咲きます。

この場所には雌雄両方の木がありましたが、雄花の方が開花が少し早いようで、雌花はまだあまり開いていませんでした。

 

雄株に咲いている雄花です。

雄花は花弁が5枚、5本の雄しべとその先に付いている黄色い葯(やく)が目立ちます。

 

雌株の雌花です。

全体的に雄花よりも小さく、雄しべは目立ちません。

 

日本のモクレイシ属の樹木は「モクレイシ」の1種だけしか分布していないようなのです。

そしてモクレイシは分布地域が特徴的な樹木として知られているらしいのです。

日本におけるモクレイシの分布地域は大きく2ヶ所に分かれていて、1ヶ所が関東の房総半島南部、湘南地方、伊豆地方、伊豆七島で、もう1ヶ所が関東地方からはるか遠く離れた九州南部、五島列島、琉球諸島なのだそうです。

もちろん自生のモクレイシのことなのでしょうけれども、不思議ですね。

そして、どうしてこのような分布の仕方なのかは今でも謎のようです。

 


 

学名: Microtropis japonica

英名:Mokureishi tree

別名:フクボク

科名・属名: ニシキギ科 モクレイシ属

原産地:日本、台湾

 

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2025-03-08 07:00:00 | 植物

梅が見ごろを迎えています。

ウォーキングコース途中には3ヶ所、小さな梅林があります。

そのうちの2ヶ所は白梅の木ばかりで、近くを歩くとほんのりと甘いような香りが漂ってきます。

 

 

ところがもう1ヶ所の梅林には白梅だけでなく、違う花色の木もちらほらと見られたのです。

小さな梅林で、フェンスで囲まれていたため中には入れず、外側からしか見られませんでしたが、それでも数種類の梅の木を確認できました。

それを貼っていきます。

一番多かったのが白梅の木。

 

所々にはピンクの八重の花が見られました。

 

同じピンクでも少し濃い色の花、真っ盛りでした。

 

蕾の時はピンク、開くと白っぽい花弁になる品種も。

この木はまだまだ蕾ばかりで、遅咲きのようです。

 

1本の枝に紅白の花が咲く、『源平咲き』の木もありました。

※ 源平咲きとは---平安時代の源平合戦時に源氏が白い旗を、平氏が赤い旗を用いたことから、1本の木に紅白の花が咲くことを言います。

梅だけでなく、ボケやツバキ、桃、ツツジなどにもこの現象が見られ、元々は赤い花が咲く木なのに、色素ができなくなって白い花になってしまうようです。

 

この2本の木は枝ごとに花の色が違っていました。

濃いピンクと薄いピンクの花が咲いている枝と白梅が咲いている枝。

これは源平咲きとは違って、接ぎ木したものかもしれません。

最近では梅の木を増やすためには接ぎ木が一般的になっているようなのです。

だからこの木は元の木の花と接ぎ木された木の花の両方が咲いているのではないかと----想像です。

 

梅林の外側だけから見えた木でもこれだけ種類がありました。

中に入れたらもっと違う種類の梅の木を見つけられたのかもしれません。

 

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黒法師(クロホウシ)

2025-03-05 07:00:00 | 植物

ベンケイソウ科の多肉植物の一種にアオエニウム 属があります。

その特徴は肉厚でロゼット状の葉を持ち、中心部が盛り上がる形をしています。

葉の色は緑、赤、紫、黒などですが、季節や日光の強さによって変化します。

そして、開花は稀なのですが、茎の先には黄色や白色の小さな花が房状に咲きます。

 


 

ウォーキング中にとても立派な、1m以上もある「黒法師」を見つけました。

別名はサンシモン。

でも、黒法師の方がよく知られています。

黒法師は、ベンケイソウ科アエオニウム属の多肉植物です。

花のようなロゼット状の葉が特徴的で、大きなものだと高さ1m以上にもなるのですが、なかなかこのように大きなものに出会ったことはありません。

これだけ大きいとその存在感とカッコよさに圧倒されてしまいます。

 

小さな黒法師、高さは30㎝ほどです。

黒法師はアエオニウム属の代表品種とも言える存在になっていて、冬に成長する多肉植物です。

日に当たると葉の色がつやつやした黒紫色に変化して、見た目にも良く、また丈夫で育てやすい品種のためか観葉植物としても人気があるようです。

 

葉が緑色の黒法師も見つけました。

日照不足なのでしょうね。

これから段々暖かくなって、日差しも強くなってくると葉の色も変わってくるかもしれません。

緑色でも趣がありますが、やっぱり黒法師と名前が付いているだけあって、黒い葉の方がカッコいいように思えます。

 


 

学名:Aeonium

英名:Aeonium

別名:サンシモン

科名・属名:ベンケイソウ科 アエオニウム属

原産地:北アフリカ・カナリア諸島

 

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クレマチス(冬咲き)

2025-03-02 07:00:00 | 植物

3月に入って、すでに終わりかけの「クレマチス」の花を見つけました。

冬咲きのクレマチスです。

この場所にあるのを知っていたのだから、もう少し早く来れば、びっしりと咲いている花を見られたのに、残念です。

葉は青々とフェンスいっぱいに広がっていたけれど、花はほとんどが終わっていて、多くが既に白い綿毛に変わってしまった後でした。

 

冬咲き品種には落葉性と常緑性があって、これは常緑性の『ジングル・ベル』という品種です。

夏に葉を落として休眠し、秋になるとまた葉を茂らせ、古い枝に花をたくさんつけるようです。

10月~2月に4㎝~5㎝ほどベル状の白い花をつけます。

ジングル・ベルという名前なので、やっぱりクリスマスごろが一番見ごろなのかもしれません。

 

2年前の2月、今回よりももう少し早い時期に撮った写真です。

花がびっしりとついていました。

冬咲きのクレマチスには、白い花や薄紫、ピンクもあるようですが、全体的に薄い色であまり濃い色はないようです。

季節のせいかもしれませんが、花がいっぱいついていてもちょっと寂しそうにも見えます。

 


 

学名:Clematis

英名:Clematis

別名:テッセン

科名・属名:キンポウゲ科 センニンソウ属

原産地:日本・ヨーロッパ・アジア

 

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シロバナマンテマ

2025-02-27 07:00:00 | 植物

ウォーキングコースの途中にハナミズキが街路樹として植えられている通りがあります。

ハナミズキの木の根元、ツリーサークルの中に「シロバナマンテマ」を見つけました。

 

この寒空の中、弱々しく見えるのは、咲くにはまだちょっと早すぎるからなのでしょうか?

シロバナマンテマの花期は5月ごろ、それなのにどうしたことなのでしょう。

花は白色から薄いピンク色で、すべての花が同じようにお日様に向かっています。

 

シロバナマンテマという名前ですが、ピンクでもシロバナマンテマなんです。

 

ナデシコによく似ている花です。

 

 シロバナマンテマ 

ナデシコ科マンテマ属の一年草です。

地中海沿岸地域が原産で、日本では帰化植物として見られます。

海岸や河川敷、市街地などでよく見られ、5月から6月にかけて白色またはピンク色の直径5〜8mmの小さな花を咲かせます。

高さは15〜45cm程度で、葉や萼筒、茎に長毛と腺毛が多数生えていて触ると粘り気があります。

 


 

学名:Silene gallica

英名:Common catchfly

科名・属名:ナデシコ科 マンテマ属

原産地:ヨーロッパ

 

 

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