早春の黄色い花、オウバイ・サンシュユに続いて3番目は「ギンヨウアカシア」です。
この花はある日急に一斉に開くのです。
いつも通る場所、毎日見ていたのに、その日は違っていました。
木全体が鮮やかな黄色一色に染まっていたのです。
葉が銀色をしているので「ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)」ですが、別名は『ミモザアカシア』と呼ばれています。
一般的にはミモザとして流通していますが、実はミモザとはマメ科アカシア属の総称なのです。
だから、ミモザの正式名称は、『○○アカシア』ということになります。
そしてその種類は世界中に1000種類以上もあると言われています。
その中で特にヨーロッパではミモザは『フサアカシア』のことを指すようです。
でも、日本では黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の仲間のすべてが『ミモザ』とされているようです。
ギンヨウアカシアは黄色いポンポンのような房状の小さな花が木を埋めつくすほどにして咲きます。
その重さで垂れ下がっている枝もあります。
葉は銀色で小さく、羽状複葉になっています。
ヨーロッパでミモザと呼ばれている『フサアカシア』と『ギンヨウアカシア』の違いは?
この2つの違いは葉や花で判断できます。
フサアカシアの葉は小葉の数が多く、一つひとつが細長くて小葉どうしの隙間がやや空いています。
それに比べ、ギンヨウアカシアの葉は小葉が短めで、丸みがあるのが特徴です。
どちらの花も黄色くポンポンのように丸みを帯びていますが、ギンヨウアカシアのほうが花の量が多くボリューム感があります。(BOTANICA)
学名:Acacia baileyana
英名:Golden mimosa、Cootamundra wattle、 Bailey's acacia
別名:ミモザ、ハナアカシア、モリシマアカシア
科名・ 属名:マメ科 アカシア属
原産地:オーストラリア南東部