喉飴と鞭による映画・小説・漫画論評~このブログを見る者は地獄を見るだろう~

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ブラックパンサー(2018) ★★★★★

2018-07-02 00:20:51 | アメコミ

 

ブラックパンサー MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
クリエーター情報なし
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

アクアシティお台場のユナイテッドシネマで鑑賞。 

  

今更ブラックパンサーを観るという乗り遅れた行為だが、再上映していることにも驚き。

国王になるか英雄になるかという日本版のキャッチコピーが秀逸で印象深い。

なぜわざわざお台場まで足を運んだのかというと、目的はブラックパンサー(以下国王)を観るためではなく、

日本では唯一アクアシティお台場にしか実装されていないスクリーンXという上映形態を体験したかったからである。

要するに迫力あるシーンに限り、左右270度にまでスクリーンが広がりますよというもの。

プラネタリウムみたいなもんか。

 

宇多丸も言っている通り、前部の席に座ったらなんの意味もないのは想像に難くない。

しかし係員に言えば席を移らせてもらえることて、できるもんなんだな。今度やってみるか。

主に戦闘シーンや合戦のシーンでスクリーンXに突如切り替わる。

画面が奥から手前へ流れていく感じであり、前画面しか観てなくても特に問題はない。

だが、本作とランペイジしか上映してないあたり、対応している作品が少ないということなのかな?

際物の部類でメジャーな上映形式にはならなそうですね。

 

さてでは作品の内容の方へ。

監督:ライアン・クーグラー

脚本:ライアン・クーグラー&ジョー・ロバート・コール

原作:スタン・リー

出演者:チャドウィック・ボーズマン、マイケル・B・ジョーダン、ルピタ・ニョンゴ

音楽:ルドウィグ・ゴランソン

製作国:アメリカ(マーベル)

配給:ウォルト・ディズニー

上映時間:134分

 

アフリカの架空の小国ワカンダが舞台。表向きは少数民族が多数暮らす開発途上国だが、実際は高度な科学技術を誇る超文明国である。ワカンダの地下にはドラえもんに出てくる22世紀に近い世界が広がっている。文明国になれたのはワカンダだけに眠る地下資源ヴィブラニウムのためである。ワカンダの国王には代々漆黒のスーツに身を包んだ闇のヒーロー「ブラックパンサー」として国とヴィブラニウムを守る使命が与えられている。

物語は先代ティ・チャカに代わり、その息子ティ・チャラが新国王に即位するところから始まる。

高度な科学技術を自分たち国民のためだけに温存して、平和にひっそりと暮らし続けてきたワカンダであったが、戦争の絶えない世界で相次ぐ難民のために技術を役立てようと技術を流出させる謀反者が現れた。テロ集団と協力してワカンダに攻撃を仕掛けてくる謀反者の正体とは…

キャストはほとんど黒人で、アメリカのエンタメ大作としては異例なこととか。

キャストばかりかスタッフもほとんど黒人であるらしい。

キルモンガー役のマイケル・B・ジョーダンは『クリード』でクリードを演じた役者。

 

黒人社会や移民・難民問題についてストレートに現代(特にトランプ政権が誕生したアメリカ自国)を皮肉った話であるといえる。

黒人による白人への復讐を狙う本作の悪役と、それを阻止しようとする主人公。

悪役にもしっかりとストーリーを持たせている。

最終的に主人公と悪役は和解し、お互いに妥協点を見つけ譲り合っている。

今年一番面白かった作品。


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