安倍総理の政治的レガシィが問われている。私はそれを日本人の政治思想に与えた影響であると考える。
第一次と第二次の安倍政権の仕事をつうじて、安倍総理は日本の若い世代の大きな部分を戦後思想の呪縛から解放するという成果を残されたように思われる。
現在の20歳代、30歳代、40歳代というこれから10年後の日本を担うことになる重要な若い世代の多くの人々は、日本や世界の社会、経済、政治の状況を古い観念論のメガネによらず、現実的に認識することができるようになってきたと私は感じている。
私はいま80歳になったからこそ言えるのだが、現在の80歳代より上の世代、そしてその下の70歳代、60歳代の世代は、太平洋戦争・大東亜戦争の苦難と敗戦の悲惨を直接に経験したか、あるいは、その人々の怨念を強く浴びて育った世代である。それ故に、日本という国の存在を肯定的にとらえることが難しいという屈折した心理状態にある。
若い世代が多数を占める時がくるまで、これから10年余りの時代をどのように乗り切っていけるか、これがわれわれの直面している重要な問題である。
第一次と第二次の安倍政権の仕事をつうじて、安倍総理は日本の若い世代の大きな部分を戦後思想の呪縛から解放するという成果を残されたように思われる。
現在の20歳代、30歳代、40歳代というこれから10年後の日本を担うことになる重要な若い世代の多くの人々は、日本や世界の社会、経済、政治の状況を古い観念論のメガネによらず、現実的に認識することができるようになってきたと私は感じている。
私はいま80歳になったからこそ言えるのだが、現在の80歳代より上の世代、そしてその下の70歳代、60歳代の世代は、太平洋戦争・大東亜戦争の苦難と敗戦の悲惨を直接に経験したか、あるいは、その人々の怨念を強く浴びて育った世代である。それ故に、日本という国の存在を肯定的にとらえることが難しいという屈折した心理状態にある。
若い世代が多数を占める時がくるまで、これから10年余りの時代をどのように乗り切っていけるか、これがわれわれの直面している重要な問題である。