欠勤・・。

最近会社を休んでいる人がいる。
週に2日出勤しているかどうかのレベルである。
無断欠勤もなかにはあるそうだ。
当初、奥さんの具合が悪いと言う話を聞いた覚えがある。
しかし、それは単なる噂話に過ぎなかった。
ある日の朝礼で上司からの一言。
「休んでいる件ですが、色々と噂が飛び交っているようですが、いま話せることは、
奥さんはピンピンしています。そして本人もいたって健康です。今話せることは以上です。
ですから、変な憶測は止めてください。」との事。

余計に気になる、後味の悪い一言だった。
この朝礼の後に、おしゃべりで有名な係長にこっそりと数人が集まっている。
みな、思う事は同じのようだ。しかし、すでに釘を刺されているのか、非常に困った顔してごまかしている。
今回はいつものおしゃべりとはいかないようだ。

それから数日が経ち、本社から重役がやって来た。
他でもない、休みがちな当人に「喝」を入れに来たのだ。
前日に出勤するように段取りされていたのだろう・・。
何を話したか当事者しか知りえない。しかし、その翌日から毎日出勤してくるようになった。
50才過ぎの定年間際な社員の心変わりである。
重役から「白か黒」かの回答を求められたのかもしれない。
この、ご時世に後は無いと悟ったのだろう。