自分の花を

カメラ好きによる、写真で伝える自己満足の世界。

株主総会・・。

2006年07月06日 | 社内の喫煙所
先日、株主総会が行われ、新しいトップが就任となった。
新しいトップは、親会社である誰もが知る某有名企業の役員からの抜擢である。
社長が変わったことはたいして問題では無いのだが、総会の後に、神奈川県下に13個所ある営業所の数箇所に寄るとの事だった。
その中に僕がいる営業所も入っていた。
その情報が流れてきたのは、株主総会の一週間前。
所内では、上司達が慌しく動き回っていた。敷地の周りにある、何年もほったらかしにされていた草木に植木屋を呼び、甦えさせていた。
おかげでかなりスポーツ刈りのように、さっぱりしていた。
おまけに、お客様専用駐車場のアスファルトに陥没個所があれば、業者に穴埋めさせた。
梅雨時期にも関わらず、だ。無理をいったのだろう、下見も作業も雨の日に着工している。
それもそのはず、新社長対策だけではない。総会の後ということが厄介で役員はもちろん、親会社の現職役員も同行するからだ。
当日は所員一同、さまざまな割り当てを振られ、ほぼ業務停止状態。
お客様より、役員一行様が第一優先なのだ。しがないサラリーマンの集まりである。

騒々しく訪れた一行さん達も、誘導されるがまま2階事務所にむかい、席に座る。
一通りのお通しを出し、一般社員はここでお役ごめんだ。

上司達も朝から上着を着ている。見慣れない黒装束の変な集団である。
わずか、20分ぐらいの訪問だったろうか、社長達を乗せた車を片側2車線ある会社の前の道路を黒装束の男達が勇敢にも飛び出し、
反対車線へと誘導する為、車の通行を遮断させた。不思議と止められたドライバーは誰も文句を言う人はいない。
2車線のド真中で90度の最敬礼をしている連中を、かなり怪しい人物に見られたのだろう。
車内のブラインド越しに一般社員の皆が見つめる最敬礼の背中は、おかしくてたまらなかった。
2車線を止める勇気があれば何でも出来る。上司の体を張った意気込みが伝わってきた瞬間だった。

上司の一人が緊張しすぎで血圧が上がり体調不良で早退してしまった。
平穏なこの社内に嵐の爪跡が残されていた。



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