自分の花を

カメラ好きによる、写真で伝える自己満足の世界。

ついに「HUMMER」へ・・。

2006年05月29日 |   photo Machine
東名高速インターの近くにある、中古車センター。
そこには、「ハマー」が展示してあるのは、確認済みだった。
かなり大きな某有名中古車センター。
晴れた日曜日という事も有り、かなりのお客さんで賑わっていた。
目的は一つ。「ハマー」を見たかった、触りたかった、ただそれだけ・・。
お客様駐車場に車を止め、アメ車コーナーの目的の場所まで足を止めずに歩いていく。
途中、営業マンが近寄ってくる。
「今日はどんな車をお探しですか?」
「いや、特に・・。」
「どんなタイプがお好みですか?」
「いや、特に・・。」
「もし、ご希望があれば、色、グレード等もお探しして、ご案内しますけれども・・。」
「うん、適当にぶらっ~としますから、大丈夫ですよ。」
申し訳ないと思いつつも、どうしても、この営業マンを「ハマー」へたどり着く前に振り切りたかった。そう、今日はもち合わせが無いから・・。
けれども、この食いつきの悪い無愛想な客に、一定の距離を保ちつつ、この営業マンは結局付いて回ることになった。
目的地で足を止め、目の前にした僕はもう、5台の「ハマー」を文字通り舐め回すように車体の周りを触りながら確認した。
もはや、乗用車では無い、戦車である。コレを運転している自分を想像し、注目度と存在感と征服感が込み上げ、自然と笑みがこぼれる。この車用の駐車場は何処にしようかと、もはや自分の物だという錯覚に陥ってしまった。

そこへ、すっかり存在を忘れていた営業マンが、思いがけないことを言う。
「車内をご覧になりますか?」 君、いい事を言うじゃないか!!
「キーをお持ちしますよ!」  すいません、お願いしやっすぅ。
と、突然手のひらを返したように態度が豹変した、この客をどう見ていたのだろうか?
900万近くする、この車の室内に入れてくれるとは思ってもいなかった。
脈があると読んだのか、それとも見切っていたのか、定かではない・・。
運転席に座ると、ちゃっかり妻も助手席に座っていた。なんだか、すっかりその気になってしまった。満足だった。この上ない幸せだった。

車から降り、しばらくしてから営業マンに「検討して、また来ます。」
と、訳のわからないことを言い残し、駐車場に戻った。
さすが営業マン。やっぱり駐車場まで着いてきた。
見られたくなかった。自家用が軽自動車だって事を・・。



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