野生生物を調査研究する会活動記録

特定非営利活動法人 野生生物を調査研究する会の会員による活動記録です。

里山保全活動 2014年(1)

2018-09-22 | 野生生物を調査研究する会歴史

2014年の里山保全活動 その1 

多くの方に参加していただいて里山保全活動を始めた1年目

倒木下草刈など先の見えない作業が続きます

2014年4月6日 (日)
作業:ウラジロ刈り、倒木の整理
今年度最初の里山作業の日。今日は天気予報が曇り、降水確率30%だったので作業はウラジロ刈りのみの予定でしたが、途中から日が差してきたので通常の作業を行いました。
ウラジロ等のシダ類は日陰をつくりほかの草の生育を阻害します。大きくならない程度に刈り込みます。
今日は池の東側で作業。
ウラジロを今刈っておくと、お正月頃にお鏡の下に敷くのにちょうどよい小ぶりなウラジロに成長するそうです。
この辺りはクマザサが多くそれもついでに刈り取りました。
シュンランとモウセンゴケを確認しました

2014年5月4日(日)
作業:遊歩道の整備、倒木の整理

今日は西側の遊歩道の整備をしました。遊歩道の中に生えている木や覆いかぶさってきている木を伐採。
朽ちて自然に倒れた木がたくさんあり、動かせるものは道の端に移動させ、小型のノコギリで切れるものは分割して移動。
写真左の中央にある木は太くて重いので次回、出来れば機械でと言う事でそのまま置いておくことになりました。
コバノミツバツツジが終わり、今はヤマツツジが満開です。もう少ししたらモチツツジの花が咲きます。
ギンランもいつもの場所ににひっそり花を咲かせていました。


秋になる実(1)

2018-09-21 | フィールドガイド--植物編--

秋に実になる植物(1) 

ミツバアケビ
熟すと実が赤く、開くことから「朱実」、「開け実」がアケビと呼ばれるようになりました。実の中は種がいっぱいですが、それを包む果肉は白く、甘味があります。10月の運動会頃に熟します。
中身を食べたあとは、一番外側の皮をむき、ミンチ肉などをつめてあげると、少しほろ苦さがあり、もちもちとした食感が味わえます。

コバノガマズミ
葉が小さく、葉の表面にはビロード状の毛があるので手触りが柔らかく感じます。

ガマズミ
枝がしなるほどたくさんの実。葉には毛がありません。

サルトリイバラ
赤く色づいた実は鳥たちが食べます。葉は餅を包むのに使われたりします。

ノブドウ
赤紫、青紫、空色、などの色の実を付けます。ブドウタマバエなどの虫が入ることで色が変わります。残念ながら実は食べることができません。

ナツハゼ
果実は黒褐色をしており、生食やジャムなどに利用できます。


ヒガンバナのなかま

2018-09-20 | フィールドガイド--植物編--

彼岸の時期に咲く花といえばヒガンバナ

ヒガンバナは、中国から稲作と同時期に伝来したといわれる。
普通のヒガンバナは三倍体で、種はできない。球根で増える。
日本のほとんどのヒガンバナが同じ遺伝子を持つので、伝わったものが各地で増えていったことになる。
また、有毒植物であるため、田の周りに植えて、モグラなど穴を掘る動物除けに使われた。
花は目立ちきれいな花であるが、古事記や日本書紀 万葉集にはヒガンバナに該当する花がない。
記録に出てくるのが室町時代以降。古代の人にとって、毒があり、真っ赤な血のような毒々しい色のために嫌われたのだろうか

ヒガンバナのなかまを紹介する

 

ヒガンバナの仲間

ヒガンバナ
秋の田畑の畦に多くめられます。原産地は中国南部です。球根になった鱗茎には毒があります。
花の咲く秋には葉がなく、葉は冬から早春にかけて、他の植物が枯れている間に、細い葉を伸ばします。

ナツズイセン
中国原産の多年草です。ヒガンバナと同じように、花は咲いても種子はできません。

キツネノカミソリ
この花も秋、森の周辺に咲きます。雄しべが花びらより外に突き出ることがありません。

オオキツネノカミソリ
秋、里山や、森の周辺に咲きます。ヒガンバナのようにひとつの茎にたくさんの花はつけません。よく似たものに雄しべや雌しべの短い、キツネノカミソリがあります。


2018年明石公園の自然観察

2018-09-19 | 野生生物を調査研究する会歴史

生きている加古川の取材を兼ねて

2018年6月17日(日) 明石公園の自然観察(ナチュラリストクラブと観察会)

今月の観察会の場所は明石公園。
樹液に集まる虫を主に観察していただくのが中心
以下 報告はナチュラリストクラブより


明石公園は明石城跡を整備した公園で、JR・山陽の明石駅のすぐ北側にあります。明石城は天守閣が作られず、4つの櫓が四方を固めていましたが今はその内の二つの櫓が残っています。

まずは管理棟のすぐ横にあるスイレンの池で観察。キショウブの種が出来ていました。キショウブは西アジア~ヨーロッパ原産の帰化植物で、繁殖力が旺盛で在来種に影響を与えているので要注意外来生物に指定されてます。

途中あちこちで観察を続けながら今日のメインの観察場所に到着。この公園には樹液がたくさん出ている木が2本あり、そこに昆虫がたくさん集まってくるそうです。近くになると、フワ~ッと甘酸っぱいにおいがしてきました。

いました!いろいろな虫がたくさん樹液が出ているところに集まっていました。写真はキョウトアオハナムグリ。白っぽいところは樹液が固まった所です。樹液はカミキリムシが木をかじるなどして傷が付いたところから滲み出し、微生物の働きで発酵したものです。

ネムの花がもう咲いていました。今年はどの花も開花が早かったようです。右下はヤマモモの木、大きいですね。だれも取る人がいないので辺り一面に実が落ちていました。

さて、2か所目の樹液が出てい木ですが、スズメバチが蜜を吸いに来ていたので写真を撮るのも遠回しに、恐る恐る・・・。こちらの木にもたくさんの虫が集まっていました。

公園の中は広々として木陰もあり、混雑していないのでお散歩するには最適です。また知る人ぞ知るですが、大量に樹液が出ている木があるので、昆虫好きのこどもにはわくわくする所かもしれません。だた樹液のところにはスズメバチなどのハチもたくさん集まるので注意が必要です。

石垣の周辺はきれいに草が刈られていたのですが、一角に刈り残してロープで囲った場所がありました。野生のフジバカマが生えているところです。フジバカマの葉や茎は少し乾燥させると芳香を放つので昔は匂い袋などに利用されていたそうです。

 


子どもの本がおもしろい㉚ミクロワールド大図鑑 植物-電子顕微鏡でのぞいてみよう- 

2018-09-18 | 資料を読む

久しぶりの「子どもの本がおもしろい」

インターネット電子顕微鏡の理科教育現場への導入に成功
平成15年12月11日独立行政法人物質・材料研究機構の記者発表のレジメより
「「インターネット電子顕微鏡」は、インターネットを介して電子顕微鏡の遠隔操作を行うシステムで、各施設のパソコンから、当機構内(茨城県つくば市)に設置した電子顕微鏡にアクセスし、利用者が自由に遠隔操作・観察・分析等を行うことができる。利用者は、インターネットに接続できる環境とパソコンがあれば簡単にアクセスできるので、高価な設備の購入や、メンテナンスに気をとられる必要がない。従って、一般の中学校や高等学校など、これまで電子顕微鏡に興味がありながら実際に触れる機会がなかった教育現場から、また一般の家庭から、さらには世界各国から「いつでも・どこでも・だれでも」電子顕微鏡を操作することが可能となった。 」

教育現場で興味があれば電子顕微鏡を利用できる環境が整ってきたということか

電子顕微鏡写真といえば白黒のイメージが強いがこの本はカラーで紹介

ミクロワールド大図鑑 植物-電子顕微鏡でのぞいてみよう- 宮澤七郎監修 小峰書店

「もくじ」
植物のつくり
種子胞子

茎幹


花粉
果実
食虫植物
病気と害虫

植物の葉や茎、花や根、花粉などの写真。小中学校で学習する植物を顕微鏡で見る画像がよく見ることがあるが
これは電子顕微鏡、より詳しくつくりがわかる
反対に別世界
紹介されているのも
スミレ、オシロイバナ、エノコログサ、スイレン、ハスなど身近な植物から
超ミクロの世界で見ることができる。


2002年大和川の調査 西除川と東除川

2018-09-17 | 野生生物を調査研究する会歴史

2002年大和川の支流の調査

 

西除川と東除川の生き物たち(生きている大和川より)
西除川
狭山池ダムより上流部は、両岸がコンクリートブロック護岸となっており、河畔林として竹林が多く見られます。狭山池ダムから、谷地形河川の様子がみられ、エノキやコナラ等の河畔林が見られます。南海高野線を過ぎると周辺は宅地や田畑が隣接するようになり、大和川合流まで両岸コンクリートブロックの護岸となっています。
狭山池ダムより上流部には、魚類では、カワムツA型や、ドンコやカマツカ、その他カワヨシノボリやカワムツB型、オイカワなどが見られます。下流部ではコイがよく見られ、モツゴやギンブナなども確認されています。
昆虫では、南海金剛住宅周辺で、ヘイケボタルがみられます。
鳥類では、コサギやアオサギ等が見られます。また、センダイムシクイ(準絶滅危惧種)や水辺に生息するカワセミ(準絶滅危惧種)も確認されています。狭山池ダムは、多くの水鳥の生息の場となっています。
底生動物では、汚濁に強いイトミミズ科やユスリカ科等が確認されています。

東除川
狭山池付近の上流部から、下流部まで住宅地となっており、護岸は両岸コンクリートブロックです。宅地の間に田畑が広がる場所も見られます。落堀川から放水路区間は、大和川の背水区間となっています。両岸コンクリートブロックの人工的な河道ですが、上部には草が茂り、自然の広がりが感じられます。東除川上流部では、ガマ科やタデ科など植物が、中流部はガマ科やタデ科などの植物が見られます。
特定昆虫類として、ギンイチモンジセセリ(写真)が確認されています。
魚類では、モツゴと外来種であるオオクチバス、コイがいます。
鳥類では、カルガモやアオサギなどの鳥類がよく見られます。
底生動物では、汚濁に強いミズムシ科やユスリカ科等が確認されています。


2004年国際協力--アマゾン自然学校神戸新聞で紹介

2018-09-17 | 野生生物を調査研究する会の紹介

アマゾンに自然学校を 兵庫のNPOが指導員養成 (神戸新聞)2004/09/14(web版より)

熱帯雨林の乱開発が進むブラジルのアマゾンで、兵庫県の小学校での取り組みをヒントにした自然学校を開き、環境保護への関心を高める「アマゾン自然学校プロジェクト」が進んでいる。神戸市北区の特定非営利活動法人(NPO法人)「野生生物を調査研究する会」が提案し、独立行政法人国際協力機構(JICA)が事業を委託した。まずは人材養成と教材づくりに取り組んでいる。(宮沢之祐)

 同会は、武庫川や揖保川流域の生物の調査や環境セミナーを開くなどの活動をしている。

 今回の提案は、メンバーで森林科学専攻の京都大学大学院生、林建佑さん(23)=西宮市=が二〇〇一年、アマゾン流域のパラ州トメアスで林業研修を受けたのがきっかけ。同会の今西将行理事長(55)らも現地を視察し、乱伐や焼き畑農業による森の侵食を案じる住民もいることから環境保全の啓発に協力することになった。

 さらにJICA兵庫が国際協力の経験のない同会を応援。民間のアイデアを実現する「草の根技術協力事業」として、三年間のプロジェクトを同会に委託、昨秋スタートさせた。

 取り組みは、林さんも小学生時代に参加した自然学校を参考にした。都市部から訪れる子どもらを森に案内し、農場では環境に配慮した農業を体験してもらう。地球温暖化防止に森林が果たす役割などの勉強もする。

 指導するのは、地元住民から養成するインストラクターたち。旅行者を受け入れ、環境保護と地元の経済発展を両立させるエコツアーの担い手も目指す。

 七月に開講したインストラクター養成講座には農業を営む日系人ら十人が参加。来年一月に修了予定で、仕上げとして、州都ベレンの子どもたちを対象にした五泊六日の自然学校で指導する。

 現地でプロジェクトを運営する林さんは「都市住民との交流で、アマゾンの素晴らしさを住民自身が再認識することにも意味がある」と話している。


コケのなかま--都市部でみられるコケ(生きている鶴見川より)

2018-09-16 | フィールドガイド--植物編--

コケ植物は陸上に上がった最初の植物といわれています。岩上、土上、樹幹上、コンクリート上、葉上などほかの草木が生育しにくいようなところに生える小さな緑色植物です。光を必要とするので日当たりの良いところから薄暗いところまでいたるところに生えています。水分条件を見ても水中から水しぶきのかかるところ、いつも湿って冷涼なところ、乾いて高温となるようなところまでさまざまな環境に見ることができます。生育環境は種類によってそれぞれ好みがあるようです。

タイ類
ゼニゴケ(ゼニゴケ科)
苔類の代表として教科書で扱われるコケ植物です。肥沃な地面に群生します。雄株と雌株があり、受精して胞子体をつくり、胞子で増えますが、無性芽でも増えます。
庭などにはびこり嫌われることもありますが、山中にはほとんど見ることができません。なかまは40種類ほどあり、その多くは山中のしめった土や岩の上に生えます。タイ類の中では、複雑な組織を分化させていて、高等植物の気孔に相当する器官をもっています。


セン類
ギンゴケ
世界中に分布する特異な種類。南極からも見つかっています。都市の岩やコンクリートのかべや屋上などに生える代表的なコケです。銀緑色でよく目立ちます。葉はいつも茎に接しています。

ハリガネゴケ
都市の岩やコンクリートの壁の目地部分の湿ったところに普通に見られます。乾燥時は葉が縮れて黒っぽく見えます。苔の観察をするとき葉のような部分の厚さは1層なので、細胞と葉緑体を顕微鏡で簡単に観察できるので、教材に活用できます。

コケ植物は胞子体の構造の違いで、蘚類(スギゴケなど)、苔類(ゼニゴケなど)、ツノゴケ類に分かれます。蘚(セン)類は胞子体が比較的長く残り、苔(タイ)類やツノゴケ類は胞子の散布を終えるとすぐに枯れてしまいます。
(生きている鶴見川より)


奈良公園のシカが食べない植物

2018-09-15 | フィールドガイド--植物編--

奈良公園といえばシカ
何を食べているかというと「シカせんべい」
これだけでは、生きていけません
食べ物は、芝、ススキ、他のイネ科やカヤツリグサ科の植物を食べます
奈良公園のシカは平坦地に生活する「公園ジカ」と「若草山のシカ」の2タイプに分けられるそうです。
公園シカは芝がおもなエサとなりますが、本来野生の日本ジカはイネ科植物、木の葉、堅果(ドングリ類)、ササなどおよそすべての植物を食べて生活しています。里に下りてきたシカは困りものになっています。
シカはこれから交尾期(秋)。オスがメスの行動圏に移動し、メスを追いかけるため、秋のオスはほとんど食物を食べなくなります。
奈良公園ではオスが荒々しくなる秋(10 月頃)に、角きりが実施されます。

さて、奈良公園ではシカが食べない植物があります。毒が含まれているので、食べなないので奈良公園にシカが食べない独特の植生となっています。

■ シカが食べない植物
ナギ(マキ科)
春日大社の林の主要な木で、ナギの純林は国の天然記念物になっています。葉はだ円形で、表面が光っており、葉の先まで細かな脈が平行して走っているのが特徴です。引っ張っても切れないことから、昔、女の人が嫁ぐときに鏡の裏に入れて縁が切れないようにと願ったそうです。

アセビ(ツツジ科)
 早春から花を咲かせます。アシビともいわれ、草食の動物が食べるとしびれた状態になるため、シカなどは食べません。そのため奈良公園に多いのです。
イワヒメワラビ
(コバノイシカグマ科)
 日当たりのよい草地に生えるシダ植物です。ワラビとよく似ていますが、葉や葉軸に白い毛があるので見分けることができます。シカは食べません。


道切り--生きている大和川より--

2018-09-14 | photo

生きている大和川の取材で明日香村にいったときのこと

もともと道切りは、ムラの中のけがれが入らないように、また送り出すために作られたものと考えられています。
形態も、地域によって百足や蛇や龍の形をした綱を境界の木に供えつけるところや綱を道に張り渡すものなどがあるようです。
つりさげるものも、人形や魚介類(蛸や海老)を模したものや草履などを吊り下げる地域があります。
大和川明日香村は男性のや女性のシンボルを飾ることから五穀豊穣・村内安全・風雨順時などの願いを込められるようになったからと考えられています。

飛鳥川に二つ残っています。
石舞台古墳から1km東南の稲淵地区には飛鳥川をまたいで、しめ縄が張られて、その中央に長さ1m余り、直径10cm余りの太い藁束に縄を巻いた、棒状のもの、男性のシンボルです。
もう一つは、2km程上流の栢森地区の集落の入り口に、飛鳥川をまたいで、同じようにしめ縄が張られ、傘状のものが下がっています。女性のシンボルです。
そのため、下流の稲淵は男綱、栢森は女綱と呼ばれています。

太古から禍いがはいりこまないように結界をめぐらしたのでしょう
「綱掛け神事」が行われるのは、稲渕では毎年1月第2月曜、栢森では旧正月と聞いている。