2016年11月16日(水)
今日は、11月の読書会。本は、村田紗耶香「コンビニ人間」でした。
今日は、Tさんが、車で、Iさん、Hさんといらして、
集会所の中のコンクリートの道に駐車したので、おや?と、
思ったら、味噌づくりの会のお食事会の帰りだったそうで、読書会は、
まずは、ブラウス、ジャケット、ふわふわスカートのTさんの
おしゃれについての話から、始まったわ。
そうそう、持ち寄りおやつ、先月末から今月頭にかけて、Iさんと
Mさんが、それぞれ広島に行かれたそうで、お土産の紅葉饅頭が
二つ並びました。(^^)
さて、「コンビニ人間」について。
この作品は、第155回芥川賞受賞作品で、作者の村田紗耶香さん自身、
現在もコンビニで働いているそうです。だから、コンビニと言う職場を
隅々まで知っていて、生き生きと描けているのでしょうね。
新聞の切り抜きで見せて頂いた村田さんは、綺麗な方でしたが、
変人ぞろいであろう作家の方々から、「あの人は、変わっている」
と、言われているそうで、きっと、主人公、古倉恵子と重なっている
部分があるのでしょうと、みなさんが、推理していました。
主人公、古倉恵子は、「(今の社会で)普通に振舞う、普通に感じる」
ということが分からない。
空気を読み、みんなと同じ行動をし、一緒に喜びあう、悲しみあうことを、
母はなんとかして教えようとしたけれど、ダメだった。
子供のころは、「喧嘩を止めるには、一方の男子を棒で殴り倒せば、簡単じゃない」
と、行動してしまった。
大人になると、姉思いの妹が、自分の子供を泣き止ませようとしている姿に、
「子供をナイフで刺せば、簡単に泣き止むじゃない」
と、思うが、行動しない分だけ、成長した・・。
その時の彼女の眼は、想像するだに恐ろしく、妹がその眼に気づかなくて、ほっとした。
家族の支えでも、中味は、まったく変わらなかった主人公だけれど、
彼女から見れば、訳の分からないルールに縛られ、効率的な解決策を
とらない、この社会のほうが、謎なのだろう。
主人公は、この社会を生き抜いていくために、周囲の真似をし、妹の助言に従って、
普通の人を演じ続けていく。その天職のような場所が、コンビニだったのだ。
しゃべること、笑顔、行動、すべてが、マニュアルできちんと決められているコンビニで、
ロボットのように働くことで、主人公は、社会での居場所を得たのだ。
そこに入って来た白羽というクズでヒモな男と、成り行きで同棲し、彼の要求で、
コンビニを止めさせられたが、逆に、自分は、コンビニ店員以外の何者でも
無いと、自覚するに至った。
彼女は、「人間として生きるなら、白羽は都合が良い存在だ。
同棲という人間らしい行動をしてると、周りが安心するから」と考える。
「でも、コンビニ人間という動物として生きるなら、彼は、不要だ」と、結論付ける。
勿論、彼女は、コンビニを選び、きっと、コンビニに再就職し、コンビニ店員として、
この社会を生き抜いていくでしょう。
目的を示されれば、躊躇なく人も殺せそうな彼女は、大昔は、有能な戦士だった
かもしれないと、話に出ました。そういう彼女のような人々も、今は、普通を
装って、この社会を作っている。その少数派の感覚を表現した作品の
ような気がしました。そして、そのような人々が、仮面をかぶりながら、実は、
多数派になっているんじゃないか、いや、まさかと、ちょっと恐ろしくもなりました。
帰りに外に出たら、警官が二人!何か、相談している女性がいて、駐車違反の
取り締まりでは無かったみたい。道に止めたMさんも無事に車をだせたので、
ほっとしたわ。(^^)
今日は、11月の読書会。本は、村田紗耶香「コンビニ人間」でした。
今日は、Tさんが、車で、Iさん、Hさんといらして、
集会所の中のコンクリートの道に駐車したので、おや?と、
思ったら、味噌づくりの会のお食事会の帰りだったそうで、読書会は、
まずは、ブラウス、ジャケット、ふわふわスカートのTさんの
おしゃれについての話から、始まったわ。
そうそう、持ち寄りおやつ、先月末から今月頭にかけて、Iさんと
Mさんが、それぞれ広島に行かれたそうで、お土産の紅葉饅頭が
二つ並びました。(^^)
さて、「コンビニ人間」について。
この作品は、第155回芥川賞受賞作品で、作者の村田紗耶香さん自身、
現在もコンビニで働いているそうです。だから、コンビニと言う職場を
隅々まで知っていて、生き生きと描けているのでしょうね。
新聞の切り抜きで見せて頂いた村田さんは、綺麗な方でしたが、
変人ぞろいであろう作家の方々から、「あの人は、変わっている」
と、言われているそうで、きっと、主人公、古倉恵子と重なっている
部分があるのでしょうと、みなさんが、推理していました。
主人公、古倉恵子は、「(今の社会で)普通に振舞う、普通に感じる」
ということが分からない。
空気を読み、みんなと同じ行動をし、一緒に喜びあう、悲しみあうことを、
母はなんとかして教えようとしたけれど、ダメだった。
子供のころは、「喧嘩を止めるには、一方の男子を棒で殴り倒せば、簡単じゃない」
と、行動してしまった。
大人になると、姉思いの妹が、自分の子供を泣き止ませようとしている姿に、
「子供をナイフで刺せば、簡単に泣き止むじゃない」
と、思うが、行動しない分だけ、成長した・・。
その時の彼女の眼は、想像するだに恐ろしく、妹がその眼に気づかなくて、ほっとした。
家族の支えでも、中味は、まったく変わらなかった主人公だけれど、
彼女から見れば、訳の分からないルールに縛られ、効率的な解決策を
とらない、この社会のほうが、謎なのだろう。
主人公は、この社会を生き抜いていくために、周囲の真似をし、妹の助言に従って、
普通の人を演じ続けていく。その天職のような場所が、コンビニだったのだ。
しゃべること、笑顔、行動、すべてが、マニュアルできちんと決められているコンビニで、
ロボットのように働くことで、主人公は、社会での居場所を得たのだ。
そこに入って来た白羽というクズでヒモな男と、成り行きで同棲し、彼の要求で、
コンビニを止めさせられたが、逆に、自分は、コンビニ店員以外の何者でも
無いと、自覚するに至った。
彼女は、「人間として生きるなら、白羽は都合が良い存在だ。
同棲という人間らしい行動をしてると、周りが安心するから」と考える。
「でも、コンビニ人間という動物として生きるなら、彼は、不要だ」と、結論付ける。
勿論、彼女は、コンビニを選び、きっと、コンビニに再就職し、コンビニ店員として、
この社会を生き抜いていくでしょう。
目的を示されれば、躊躇なく人も殺せそうな彼女は、大昔は、有能な戦士だった
かもしれないと、話に出ました。そういう彼女のような人々も、今は、普通を
装って、この社会を作っている。その少数派の感覚を表現した作品の
ような気がしました。そして、そのような人々が、仮面をかぶりながら、実は、
多数派になっているんじゃないか、いや、まさかと、ちょっと恐ろしくもなりました。
帰りに外に出たら、警官が二人!何か、相談している女性がいて、駐車違反の
取り締まりでは無かったみたい。道に止めたMさんも無事に車をだせたので、
ほっとしたわ。(^^)