ぶらつくらずべりい

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短歌人七月号 伊波虎英

2010-07-07 05:13:21 | クンストカンマー(美術収集室)
おそらくはわれの踏まざるアフリカに誰か見捨ててきたやうな朝

見たこともない朝だと思う。しかし美しくて見たことがないのか、最悪の朝だと言いたいのか。「誰か見捨ててきたような」だから、あまり気分のよくない朝なのだろう。朝の気分を表現するのに、アフリカを持ってくる飛躍が面白い一首である。